吃音 どもりさんのレビュー一覧
投稿者:吃音 どもり
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2008/12/23 15:39
「吃音といかに上手に付き合い受容し」QOL(Quality of Life:人生の生き方の質)を目指した方が有意義に人生を生きられると思います。
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
著者の「バリー・ギター」は自ら「吃音者」であるそうですが、全体を通しての感想は、吃音に関する、これまでの吃音研究の経緯と概説、これから言語療法士を目指すための概論教科書でもあるようです。冒頭部に近い「吃音という現象」を車の故障に例えた説明は研究者の視点からは首をひねる記述もあり、効果が見られない装置や理論が羅列されていますが決定打では有りません。解決策も無く残念に思います。臨床への導入に関して使用するには、偏った古くさい内容が多く見受けられます。吃音臨床の現場と、当事者そしてそれに関わる改善策に説得力が無く、理論の理想を描いているように思えました。日本語翻訳版と対比してみると、原著と訳文のニュアンスに差異が生じているところが伺われています。これは、あくまでも私見であります。ご自身でご確認することをお勧めします。私も吃音者であり、多くの吃音事例に接してきましたが、大半の書籍が決して正しいことを記述してしている訳ではないと思いました。当事者研究の大切さが大切な事と、「吃音といかに上手に付き合い受容し」QOL(Quality of Life:人生の生き方の質)を目指した方が有意義に人生を生きられると思います。ご参考に成ればと思います。
2008/12/23 15:44
吃音だけにかかわらず、人と人のコミュニケーションのあり方、「より良い人生の選択と生き方」の先達として皆様方に役に立つ一冊だと心から思います。
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
私自身「どもる人」として48年の歳を重ねて参りましたが、この書籍を手にした時、これこそ私が待っていた本であることを実感しました。「どもり」に悩み苦しんだ幼児期・少年期・青年期に出会えていたら、もっと早くに「吃音受容」し、自己否定せずに生きていたかも知れません。吃音だけにかかわらず、人と人のコミュニケーションのあり方、「より良い人生の選択と生き方」の先達として皆様方に役に立つ一冊だと心から思います。巻末に記載されているホームページアドレスから「吃音ホットライン」を知り、著者の伊藤伸二さんと直接お会いし、この本に対する想いを聴かせて頂きました。皆様も御一読される事をお勧めします。その他の参考になった書籍は「知っていますか?どもりと向きあう一問一答」「治すことにこだわらない、吃音とのつき合い方」「やわらかに生きる―論理療法と吃音に学ぶ話すことが苦手な人のアサーション―どもる人とのワークショップの記録」「知っていますか?セルフヘルプ・グループ一問一答」です。
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