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飯倉明雄さんのレビュー一覧

投稿者:飯倉明雄

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紙の本

欠けてるもの

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 クロニクル千の闇の第一巻である本書は紀元前4000年の設定になっている、それはキリスト教以前の北欧アニミズムの世界と想定していいだろう。作者も下調べでフィンランドに行ったようだし、しかし私はなぜ最初読んだとき、カナダやカムチャツカというイメージが湧かなかったのだろう。1つには地図の海が西側にある事、もう1つはロバートハワードのコナンシリーズを呼んだ時の先入観で欧米の作家が紀元前のファンタジーを書くときはヨーロッパの地勢を前提にするという根拠のない思い込みの為だ。ちなみに第二巻の巻末「作者の言葉」にヨーロッパ北西部とある。
 精霊やシャーマンが登場するが当時の人類は死者の魂や精霊を身近に感じて生きていたのだろう。
 このシリーズの二巻を読んで作者はものがたりの構成を上手くできてないと思った。二巻の巻頭では状況は深刻なのだが、この巻で倒されるべき敵が倒されてしまうと問題があっさり解決してしまい、竜頭蛇尾という印象で失望してしまった。
 こういう小説はストーリーよりも作品世界から漂う詩情を楽しむものだが、詩情があるのかというと、いまいちである。トラクの置かれる状況は常にヒロイックなのだが何故だろう。作者には登場人物みたいな精霊・詩神が降りてこなかったのだろうか。

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