アランチャチョコラータさんのレビュー一覧
投稿者:アランチャチョコラータ
8 件中 1 件~ 8 件を表示 |

チェーザレ 11 破壊の創造者 (モーニングKCDX)
2015/01/27 05:07
ルクレツィアが可愛かった
11人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
久しぶりの新刊。物語が前進し始める。
小さい頃から、惣領冬実という少女漫画家を知っていた。
絵柄が嫌いなわけでは決してなかったのに、一度も読んだことがなかった。
少女漫画にしては絵が重い。
少女漫画にしては絵が何だか説教臭い。
そんなイメージしかなかったので、本を入手するということ自体が無いまま大人になった。
大人になる少し前に、塩野七生という作家の本と出会い、チェーザレ・ボルジアという人を知った。
そして正真正銘の大人になってから、惣領冬実の「チェーザレ」と出会った。
あんなに重いと感じていた絵は、重厚なものに感じられ、
あんなに説教臭いと思っていた絵は、説得力を持ってこちらに訴えかけてきた。
私が変わった為ではない。
惣領冬実の書く対象が少女漫画から別の何かに変わった為だ。
これ。これですよ。待ってたんですよ。
チェーザレは31歳で没する。
1巻の時点で既に人生の半分を生きてしまっている。
これから結婚をし、娘をもうけ、でも何故かそんなことそっちのけで、人生の目的に向かってひたすら突き進んでいく。
アンジェロという少年の目線を通して語られていることが多いので、たまに「主人公どっちだっけ」とか思ってしまうが、
タイトルが「チェーザレ」である以上、きっとチェーザレが主人公だろう。
チェーザレの人生が最後まできちんと描かれるのか、それとも道半ばで最終回を迎えるのか、どっちだろうか。
コミックス派の私には長いインターバルだが、12巻が楽しみだ。

ハンター×ハンター NO.30 (ジャンプ・コミックス)
2015/01/27 05:03
キルアが報われますように
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
冨樫義博の久しぶりの新刊。
物語が終わり、新たな局面を迎える。
手の指より小さかった王の妹がどうなるか、ずっと気になっていた。
あれがレイナかなと思っていた。
お兄ちゃんと一緒に暮らせて良かったね、とも思っていた。
そして、あんなにたくさんが死んでしまうとは思ってなかった。
だからこそ強引に次の展開に持っていかなければならなかったのだろう。
次の展開への移り方は乱暴で平和だった。
キルアが報われますように。
次巻を楽しみにしている。

オレンジチョコレート 7
2012/01/24 23:02
青春
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
欧州で近年「日本のカルチャー」として流行しているというアニメやコスプレやファッションやアイドルなどの影響から、「日本=ロリ」と認識されているそうだ。
そういう人も少なからずいるので、全否定しようとは思わない。
でも、それしかないと思われるのは心外だと思っていた。
日本人は世界でも突出して「青春」が好きな民族なんだと思う。
「青春」を書く漫画家は多い。
山田南平もその一人だ。
少女マンガなんだから当たり前かもしれないが、顔の面積の半分を瞳が占めているという典型的な少女マンガの絵である。
山田南平の本はほぼ全巻持っているが、手抜きで書いたなコイツ・・・・・と思うような絵はまだ見たことが無い。
ちゃんと丁寧に、しかも楽しんで書いているのが伝わってくるような絵だ。
この漫画のように殆どの人は
神様が願いを叶えてくれようとなんてしてくれないし
美形の神使が四六時中そばにいてかまってくれることもないし
芸能人が当然のように周りにいたりしないし
恋愛のことしか考えずに高校生活を送れるわけでもないし
周囲が自分に対して興味津々だったりしないし
むしろそのようなこととは無縁の青春なのではないかと思う。
それでも山田南平の本には多くの人に共通する「青春」が描かれていると思う。
きっと外国人には日本人の「青春」と「ロリ」の区別がつき辛いに違いない。
私もいい大人だが漫画は大好きである。青春も。
山田南平には日本人の為の青春を書いてほしいと思う。

今月使いたい茶席の和菓子270品
2012/03/08 19:20
茶席に限らず
10人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
美しくて可愛くて美味しそうな和菓子の数々。
見ているだけでも楽しい。
和菓子がのっている器も素敵だった。
できればその器についてもうちょっと言及してあるともっと良かったのにと思う。
主菓子だけかと思っていたら干菓子ものっていた。
色とりどりの季節の花々が1ページに上下に分けて二つ紹介してある。
この本の中で一番食べたいのはどれかな、なんて思いながら頁を捲ったが、
とても一つには絞れなかった。

TUKIKAGEカフェ 1
2015/01/27 05:09
TUKIKAGEカフェ
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
不思議なカフェでアルバイトをする幸せな女性の体験談。
主人公には特に追いかけたい夢があるわけでも果たすべき使命があるわけでもない。
かと言ってこれといった物語があるわけでもない。
こう言っては何だがセリフや会話で成り立っているというわけでもない。
このアルバイト女性の独白でサラサラと進んでいく感じだ。
ここまで書いて気付いたが、このアルバイト女性には名前が無い。
と言うか、登場人物全員に名前が無い。
前作もそんなふうに名前が無い人だらけの作品だった。
そんなないない尽くしの川原ワールドが、私は結構好きである。
また読みたいと思わせる何かが、いつもきちんとあるからだ。

天国の門
2015/01/27 05:01
どうぞお幸せに
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
主人公2人の出会いから衝撃の一件まで辺りを加害者側の視線で書いた一冊。
加害者に出会うまでの被害者の貧乏暮らしを書いた一冊でもある。
シリーズ続編ではない。
新刊が出たと思って読んだら単行本を文庫版にしての出版だった。
ちっとも気付かなかった。
紹介文にそう書いておいてくれても良かったのに。
2人はどうなってしまうのか。
ちょっと緊張してしまうクライマックスを読む前の短いインターバル。
どうぞ、お幸せに。

ベルばらKids 7
2015/01/27 05:39
オスカル様が可愛い
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
漫画が好きな人で「ベルサイユのばら」を読んだことが無い人なんているだろうか?
というのは勝手な思い込みだろうか。
4コマ漫画と編集担当者の短文が交互に載っており、フランス革命当時について解説があったりなかったりする。
劇画タッチの漫画もマーガレットで不定期連載されているが、
やはり本編連載当時の絵柄とは当たり前だが全然違う。
悲劇的な結末を迎える本編だが、こちらの4コマはひたすら可愛い。
本編で「かっこいい」「美しい」オスカル様が、本当に可愛いのだ。
その登場人物の可愛さをひたすら愛でるための本作であると思う。
8 件中 1 件~ 8 件を表示 |