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書店員レビュー
僕の神さま (角川文庫)芦沢 央 (著)
書店員:「ジュンク堂書店福岡店スタッフ」のレビュー
- ジュンク堂書店
- ジュンク堂書店|福岡店/MARUZEN 福岡店(文具)
水谷君は人生一体何回目
亡くなった祖母が作った桜茶の瓶を落としてしまった少年。
絵具の水が入ったバケツを同級生にかけてしまった少女。
騎馬戦に勝つための作戦に隠されたある秘密。
父親に殺されたと噂される少女。
図書室にあらわれた「呪いの本」。
物語の主役は小学生。
彼らが困ったとき相談するのは親でも先生でもなく「神さま」と呼ばれる同級生の水谷くんという1人の少年だ。
誰も気が付かない、大きなニュースにもならないかもしれない、
けれどその時の自分にとっては世界のすべてと思えるような悩みごとに、水谷君はスマートに向き合って答えを導き出してくれる。
そこまでしたなら「解決編」といわんばかりに披露してもいいのに、水谷君は導き出した答えをけして得意げにひけらかしたりしない。
謎解きが目的ではなく、その謎の底にある悩みに気が付き、慮ってくれるからきっとみんな水谷くんを頼り「神さま」と呼ぶのだろう。
帯には「ホームズに出会ってしまったワトソンの話です」とある。
あのシリーズのように、ぜひこの物語も続きが読みたい。