文教堂 二子玉川店書店員レビュー一覧
文教堂 二子玉川店書店員レビューを5件掲載しています。1~5件目をご紹介します。
検索結果 5 件中 1 件~ 5 件を表示 |
書店員:「文教堂 二子玉川店」のレビュー
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野心のすすめ (講談社現代新書)林 真理子 (著)
一生、低め安定でいいの?…
一生、低め安定でいいの? と問いかける本書は直木賞作家の林真理子さんが常に自分の将来を見据えて挑戦し続けることの大切さを自身の半生を交えて説いた面白く可笑しくも結構深い人生論です。
華やかに人生を謳歌していると思われがちな著者が、学生時代いじめにあっていたことや、就職活動で40社以上の会社に落とされた話など決して平たんではない過去があったからこそ語れる野心をもつとはどういうことかが書かれています。
・やってしまったことの後悔は日々小さくなるが、やらなかったことの後悔は日々大きくなる。
・自分が何も努力せずに誰かが引き上げてくれるなんてことはありえない。
・人に否定されたら悔しい気持ちをパワーに変えていきましょう。
など、心に響く言葉ばかり・・・
女性に圧倒的支持のある林真理子さんですが、本書は今まで著者のエッセイや小説を読んだことがない、男性や若い方にも是非、読んで頂きたい1冊です。
著者の熱いメッセージに色々と考えさせられました・・・
(評者:文教堂書店二子玉川店 文庫、新書担当 秋庭千保)
書店員:「文教堂 二子玉川店」のレビュー
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いつやるか?今でしょ! 今すぐできる45の自分改造術! 林 修 (著)
授業を受講したことがある人なら…
授業を受講したことがある人ならわかりますが、筆者の話す内容はいつだって多岐に渡っています。
予備校の先生ですから、文豪のエピソードや大学のことは勿論ですが、凡そ自分の専門とは関係の無い理系の最先端の研究内容や、地理・歴史から派生しての名物・グルメ、はたまたOA中のドラマ、お笑い芸人のネタ、時にはギャンブルまで。
授業をあれだけやりながら、どこにこれだけのことをする時間があるんだろうかと不思議に思いますが、どれも筆者のバイタリティと時間遣いの上手さ、周りの素晴らしき人々を感じさせてくれるエピソードたちばかりです。
授業ではいつも『上の世界』を体現させてくれて、「自分であそこまで行かなきゃ。」と思うように、無言で叱咤してくれるのが先生のスタイルでしたが、本書を読んでいると、以前に受けたあの授業をまた受けているかのような感覚が蘇ります。筆者の経験(お金も時間も途方も無く使ったであろう…)が、凝縮された一冊だと思います。
(評者:文教堂書店 二子玉川店 学参担当 佐藤牧夫)
書店員:「文教堂 二子玉川店」のレビュー
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世界から猫が消えたなら 川村 元気 (著)
僕は生きるために…
僕は生きるために、 消すことを決めた。
今日もし突然、 チョコレートが消えたなら
電話が消えたなら 映画が消えたなら
時計が消えたなら 猫が消えたら
そして
僕が消えたなら
世界はどう変化し、人は何を得て、何を失うのか
30歳郵便配達員。余命あとわずか。
陽気な悪魔が僕の周りにあるものと引き換えに1日の命を与える。
僕と猫と陽気な悪魔の摩訶不思議な7日間がはじまった―――
消してみることで、価値が生まれる。
失うことで、大切さが分かる。
感動的、人生哲学エンタテインメント。
(評者:文教堂書店二子玉川店 店長 瀬戸信之)
書店員:「文教堂 二子玉川店」のレビュー
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乱反射 貫井 徳郎 (著)
犬のフンを始末しない…
犬のフンを始末しない、責任を持って仕事をしない、見栄を張る、はっきりとNOを言わない。
無意識にやってしまうだろうこの小さなモラル違反や自分勝手な積み重ねが、ひとりの幼児の死につながってしまう。
そして残された家族はぶつけようのない怒りや悲しみに苦しんでしまう。
そんな中、真実を追求しようとする父親が出会うのは、自分を守るために言い訳ばかりして、責任転換する自分勝手な人たちばかりだった。
こんな何でもない小さな事が、本当に人の死に繋がるのであろうか?
そう思いながら読み進めていくうちに、登場人物の身勝手さにだんだん腹が立ってくる。
その一方で誰もが少しは心当たりのある「1回くらい」「自分1人なら」といったほんのささいな自分勝手を思い出し、自分ももしかしたら加害者になっているのかもしれないと言うことに気づきハッとさせられた。
自分自身の身勝手な行動に心当たりがある人も、まだ気づくことができていない人にも是非読んでほしい1冊。
(評者:文教堂書店二子玉川店 ビジネス書担当 河合雅之)
書店員:「文教堂 二子玉川店」のレビュー
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オレの宇宙はまだまだ遠い 益田 ミリ (著)
「いつもの定食屋でカツカレーを食べている時
「いつもの定食屋でカツカレーを食べている時、ふいに人生の意味ってなんだろう?とオレは思ったのだった。」昼休みにこんなことに思いふけっている土田くんは32歳、独身、職業・書店員、彼女いない歴6年、本作の主人公です。
彼は入社したころ、給料日に本屋が混むことを知って、コツコツと地道に働いている大人がたくさんいることに感動したり、飲み会で友人の家族の話を聞いて無性に「結婚っていいなぁ・・・」と思ったり、いろんな出来事を通して人生の答えを探そうとしています。そんなちょっぴり不器用だけどいつも頑張っている土田くんの姿に誰もが「グッ」とさせられます。
益田ミリさんは「すーちゃん」シリーズで女性に大人気の作家さんですが、今回は珍しく男性「土田くん」を主人公にしています。
土田くんに「あったかい未来はあるのか?」土田くんと同世代の男性に自分を重ねて読んで頂きたい1冊です!
(評者:文教堂書店 二子玉川店 文庫担当 秋庭千保)
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