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Season 34 “ウブな恋心にキュン!初恋BL”

春の訪れを初恋BLとともに迎えてくださいね!(まみco)

『初恋を処する方法』作:ウノハナ

春の気配がなんとなくしてきた今日この頃・・・甘酸っぱくてキュンキュンする『初恋』が今回のテーマです♪

ご紹介するのは
ウノハナ先生の『初恋を処する方法』です!

表紙もピンクで初恋感♪でも2人の表情はなんか憂いげ。そもそも初恋を処するってなになに?となり購入した作品です。

お話の舞台はど田舎の小学校。表紙の2人、松田祐吾と本巣佳月はその小学校の新任教師として赴任してきました。着任してびっくり、祐吾と佳月は高校時代の野球部の先輩後輩で7年ぶりに再会したのでした。高校時代、部内でも明るく優しい祐吾先輩に密かに恋していた佳月。ある日忘れ物をして部室に戻るとそこで祐吾先輩と教師ががっつりラブしているところを目撃してしまったのです!いがぐり頭の高1ピュアボーイの衝撃といったらやばかったことでしょう。。。さらにその口止め料としていきなり口でされるっていう・・・好きだからあれだけど、好きだからこそ悲しくて。初恋は衝撃的な思い出とともに失恋となったのでした。
そんな2人が大人になり、佳月は大学時代には彼女もできたりして初恋のことは胸にしまっていたのに、同じ学校に赴任!しかもど田舎ゆえ、独身寮ときいていたのは古びた一軒家。それぞれ部屋はあるとはいえ一つ屋根の下で暮らし始めることになるのです。

ご紹介する作品は、恋しちゃった!これが初恋!というお話ではなく、初恋から7年後のお話です。初恋の相手と再会して、また恋が始まるっていうのはよくあるものの、初恋時のエピソードが重い(笑)初恋ってたぶん大抵の人が幸せるんるんよりはなんかほろ苦い思い出とともにしまってあるような気がするのですが、佳月の初恋エピソードはほろ苦どころじゃあないですよね。それでも彼なりに消化して生きてきたと思ったのに再会し一緒に過ごしていくうちに初恋はちっとも消化されていなかったことに気づくんですよね。
そして祐吾も高校時代と変わらず明るく楽しい人ではあるものの、何か訳ありのよう。この7年の間に何があったのでしょうか。。。

読み始めるといきなり佳月は祐吾に口止めされております(笑)がつんとスタートいたしますが、田舎の学校とか古い家での生活とかいたるところに新年度の温かい空気が漂っていてとっても癒されます。学生時代、4月って新年度独特の温かくて新鮮な空気が流れていたなぁと、大人になって長い読者の方には思い出していただけるかと(笑)それに突如現れたイケメン先生2人の取り巻き小学生女子もめっちゃ可愛いですよ♪(私が小学生だったら絶対祐吾先生派です)

私的に最終ページの挿絵が2人の関係性をばっちり表していて大好きです♪ぜひお話の最後にも注目してみてください。また読了後にはなぜか紅茶と甘いものをテラスで飲みたくなるわけなのですが、その理由もぜひ読んでお確かめください♪春の訪れを初恋BLとともに迎えてくださいね!

▼作品詳細はこちら!

初恋ならではのドキドキ、青春のきらめきを堪能いただきたいです!(さえきん)

『君には届かない。』作:みか

今年も入学・卒業シーズンがやってきました。新生活への期待もあれば不安もあり‥(・ω・`;)社会人になっても、この時期は学生の頃を思い出してなんとなくそわそわしちゃいますよね!

今回は、そんな春のドキドキにぴったりな初恋BLとして『君には届かない。』をご紹介させていただきます。

すでにドラマCDやグッズ化もされている大人気のシリーズ。この3月に最新刊の発売も予定されているので、未読の方にはぜひ読んでいただきたいです!

同じ高校に通う二人の幼馴染を描いた本作。容姿端麗で成績優秀な大原倭斗(ヤマト)とは対照的に、いたって平凡な芦屋架(カケル)。ある日の放課後、カケルが何気なくヤマトに「好きな奴とかいないの?」と尋ねると、ヤマトはポツリと「カケル」と呟きます。「え?何?」「カケル・・・」「はい?」「・・・カケル」「お、おう?」「・・・カケル・・・」「だからなんだって」(以下略)というww不器用な二人が織りなす、ウブすぎる青春ストーリーとなっています!

「幼馴染」「イケメン×平凡」設定の作品は多くありますが、読んでいて新鮮だなと思ったのが、両者の視点でお話が進んでいくところと、イケメンのヤマトが人見知りを拗らせているところです。周りからはクールで近寄り難いと思われているヤマトですが、ひとたびカケルが絡むと、地味に赤面したり目が死んだりと百面相で(笑)「カケル気づいてあげて~」と、もだもだしながら読んでいます♡

少女漫画ド真ん中のような作品ですが、表情や空気の描写が丁寧で惹き込まれる作品です。実際はほんの数秒のシーンでも、ごくごく自然な会話の間だったり、ちょっと言葉に詰まったとき、ふとした瞬間の目線の先など、二人のドキドキがすごく伝わってくるので、一冊読むと体力を消耗するかもしれません(※褒めてます)

巻数が進むにつれて季節が巡り、修学旅行、クリスマスなど、二人の関係にも変化が生まれていきます。カケルが好きだからこそ感じるヤマトのモヤモヤと、恋愛そのものに対して戸惑うカケルのモヤモヤ。それぞれの葛藤がしっかり描かれていて、読者としてはどちらにも共感できるところがあるんですよね。「ああ、学生の頃ってこういうこと考えてたな~」とひたすらにエモい作品です!

巻末には、if設定などのおまけが充実しているのも嬉しいところ◎ヤマト×カケルの世界が無限大に楽しめちゃいます!付き合うまでの過程をじっくり楽しみたい方はぜひ読んでみてください。

春の陽気とともに、たくさんの蕾が花開くこの季節。ぜひ本作で、初恋ならではのドキドキ、青春のきらめきを堪能いただきたいです!

▼作品詳細はこちら!

一粒食べて二度美味しい…という言葉を思い出すような作品です!(桃子)

『本当は好きなのに』作:月村 奎,樹 要

今回のテーマは初恋!!
おばさんの私からすると、初恋がテーマというだけで、どんなジャンルであろうとキュンとしちゃいます。初めての恋ですからね…それだけで初々しく心が洗われるようで(笑)

さらにそれがBL漫画ともなれば、男同士という壁で初恋が成就する可能性がぐっと低くなるわけですから、よりキュンキュンしちゃいますよね。

そんな中で今回選んだ初恋BLは…
原作:月村奎先生・作画:樹要先生の『本当は好きなのに』です。

タイトルでわかるように、本当は好きなのにそれを素直に伝えることができず、あれこれ間違った方向に進んでこじれちゃうお話。

まずは、ざっくりと作品内容をご紹介しますね。
主な登場人物は4人で、彼らを中心にストーリーが進みます。

受けは、ごくごく普通の男子高校生・泉田七音(いずみだなおと)。
攻めは、バスケ部のエースでイケメンモテ男の宇津井皐(うついさつき)。
ふたりは幼なじみで、幼稚園からの腐れ縁です。
家族ぐるみのつきあいがあり、常に一緒にいる感じ。

残りのふたりは、七音の親友で美術部の草津竣太(くさつしゅんた)と、彼の美術部の先輩で3年生の前野拓斗(まえのたくと)。

ストーリーは、よくある王道パターンです。

皐に恋をしている七音は、自分の気持ちを知られたら嫌われると思い、絶対にバレないようにしています。しかし、もう隠すことに限界を感じていました。

そのため、彼女を作って諦めようと考えた七音は、竣太に部活の女子を紹介してとお願いします。
しかし、紹介されたのは男の先輩・前野だった!

前野は七音を気に入っており、皐はふたりを見て誤解してしまう…
七音の初恋はどうなる?というお話ですね。

まさにテンプレ展開なんです。
だけど、それがいい!!

この作品の見どころポイントは2つ。

1つ目は、キュンとさせるきっかけ要素がいっぱい詰め込まれていることですね。
幼なじみで、初々しい男子高校生で、体格差があって、幼い頃のふたりの立場は今とは逆で、しかも相手がどんどんイケメンモテ男になっちゃって…って感じ。

しかも、ストーリーは七音の目線で進むのでわかりやすく、それらの要素をうまく取り入れてまとめられています。

お互いにとって、相手の存在がどれだけ大切なのか…
臆病で泣き虫だった皐が、なぜしっかり者になったのか…
七音がなぜ皐を好きになったのか…

などなど、ふたりの関係性や七音の気持ちがよくわかるようになっているんです。

何度もキュンキュンできちゃう!
王道テンプレ最高じゃん!!ってなりましたよ。

2つ目の理由は、受けの七音が可愛すぎること!!

彼は、親しい人になら憎まれ口も叩くような、本当にごくごく普通の男子高校生。
だけど、その心の中はまさに恋する男子なんですよね。

恋して悩む様子を見ていると、男も女も関係ないって思えます。
ウブな様子がピュアで可愛すぎる!
「乙女かよ」っとつっこみたくなるほどでした。

ただ、どうしても違和感を感じる描写がありました。
ファーストフード店でポテトを食べる描写1コマ。

前野が七音をかわいいと言うシーンなので、かわいさを表現したかったのか!?
男子高校生どころか、小学生だってそんな食べ方しないわ!!と読むたびに思います。
あの描写だけが、この作品で唯一の残念なところでしたね。

最後に、もうひとつ忘れてはいけないのが皐の存在です。
どうしても七音と比較すると、普通のイケメンキャラとしか思えず存在が弱く見えるのですが…

彼の行動もまた、ストーリーや七音の気持ちをよりわかりやすくしています。
皐の様子から、真逆な七音の様子がさらに引き立つからです。
ふたりは、あらゆる部分で対照的ですから。

姉にチビと言われる七音に対し、身長差が16cmになるほど急成長した皐。
ごく普通の男子高校生の七音に対し、バスケ部エースでモテモテの皐。
恋心を隠したいから少しでも距離を起きたい七音に対し、身内みたいなものだとべったりする皐。

他にも、本編を読んでいるとふたりが真逆だと思う部分が出てきます。
特に最後の方で、皐の本音からわかるふたりの対象的だった部分は重要で面白い!!

それがわかってから改めて読み返すと、皐キャラも違って見えてくると思いますよ。
私は、初めて読んだ時は七音のことばかり気になったけれど、2度目は皐の様子が気になりました。

皐目線でのお話も読んでみたいですね。

一粒食べて二度美味しい…という言葉を思い出すような作品でした。
まずは、七音のピュアな初恋模様をぜひ読んで下さい。

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