――先生の自己紹介をお願いします。

昼寝シアンです！色々経て現在は漫画を描いています。ありがたいことにもう3巻です…！よろしくお願いします。

――新刊『放課後のエチュード 3』のご紹介とアピールポイントをお願いします！

3巻では、急変する環境での二人の感情の変化と、少しずつ成長していく様子に注目していただけたらと思います。外部からの刺激や誘惑が多い世界で、二人は…？？
描き下ろしは二人の買い物デート、番外編はみんなでわちゃわちゃ遊園地編です。やっぱり息抜きが必要な環境(エチュードの世界が)なので、オフのエピソードやいちゃいちゃが描けて楽しかったです。

――先生のBLとの出会いを教えてください。

BL漫画でしたら、確か学生時代に腰乃先生の『鮫島くんと笹原くん』を読んだのが初めてだった気がします。主人公同士の会話から溢れてくるセンスに感動し、拝読してすぐに先生の既刊を全部揃えたのを覚えています。今もすごく好きです…。

――BLの「こういうところが好き！」という点はなんですか？

恋愛(もしくはロマンチックまでいかなくても深い関係性として捉えられる感情)が主軸ながらも、共感ができてもできなくても楽しめるところかもしれません。距離をおいても、コマの外側じゃなくて部屋の壁として楽しめる余地があるというか…うまく説明できませんが、個人的にはそう感じています。
またその深い関係性にファンタジー、性愛、耽美、ミステリー、サスペンスなども加味できるところも好きです。

――好きな攻タイプと好きな受タイプがあれば教えてください。

実はあまり自覚がなかったですが、漫画を描いてみて「目標を手に入れるためにどこまでも強くなれる人物が好き」と認識しました。あとは非現実的なのに変なところで現実性を求める人物とかも好きです。攻め受けは物語によってはあまり気にしないかもしれません。話を考えるときも、最初は攻め受けはまったく考えてないので…現在連載している作品の攻め受けは、どちらもこうなるべくしてなったという感じです！
読者としては、攻め受けが固定でも逆転しても多者間恋愛でもなんでも読みます。

――BLに限らず、影響を受けた作品はありますか？

好きなものや人物が多いので、どれに影響を受けたのか自分ではあまり自覚がありません…。
宇野亜喜良先生が好きなんですが、小さい動物を描くとなんとなく宇野先生の気配を感じるときがあります。

――執筆活動についてもお伺いします！キャラクターやお話はどんなときに思いつきますか？

自転車に乗ってる時とお風呂に入ってる時。自分なりにその理由について考えてみたら、スマホが強制的に使えなくなった時だということに気がつきました。
しかし頭の中で人物が動くのを眺めてる感覚なので、思いつく・閃くという経験はあまりないかもしれません…。

――作品を描く上で一番楽しいと感じる、または好きなことを教えてください。

一番面白いのはネームです。好きなところは人物の人生について最初から現時点まで考えることができるという点です。本編では描ききれないところが多すぎてもどかしかったりします。

――執筆中のリラックス方法があれば教えてください。

床にそのまま仰向けになって骨と筋肉を一旦整えます…？文章にするととても変ですね…。
とにかく体を動かします。

――今一番ハマっている人・もの・コトがあれば教えてください。

ASMRにハマってます。最近よく見るのは、粉々になった化粧品を綺麗に現状修復する動画です。あと海外製おもちゃでしゃべらすに遊ぶ動画もよく流します。耳への刺激ってやっぱり強い。

――今後挑戦してみたいテーマやシチュエーション等はありますか？

たくさんあります！
実際の概念の方のドミナントとサブミッシブの話とか、兄弟間の話とか、諸事情で外見がコロコロ変わる人物とその人を匂いで見分ける相手の話とか、騙したり騙されたりするスパイものとか…描きたいネタなら本当にたくさんあります。

――ありがとうございました！最後に読者の方へメッセージをお願いします。

初めての方も、3巻までついてきてくださった方もここまで読んでいただきありがとうございます。
『放課後のエチュード』はバレエの話ですが、結局は男の子が男の子を好きになって強くなったり弱くなったりもやもやもだもだしながら頑張る話なので、どこか少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします！