©すぎちよ/双葉社

――先生のBLとの出会いを教えてください！

中学生の頃？とある二次創作アンソロジーを家族が買ってきまして、その中にBL…当時は「やおい」と言ってましたが、そういう描写がありまして、それが初めてBLに触れた時ですね。
でもその時は結構ショックで…長らくBLを好意的に受け止められませんでした。
BLが面白いと思い始めたのは実は20歳すぎてからです(笑)。

――BLの「こういうところが好き！」という点はなんですか？

漫画でもドラマでも「THE・恋愛もの」がやや苦手でして、少年漫画系の作品が好きでした。
でもBLって「恋愛」の他に「性別」のハードルが必ずついてくるじゃないですか。
そのハードルを乗り越える描写をメインに考えたら、意外と面白いな…と。
そう思っているうちに、自分でBL漫画を描いてました。
でも最近は「バース」ものが増えてきた関係か、「同性恋愛が当たり前」という世界線もごく普通になりつつあって、私が感じていた「BLの面白さ」から変化してきたなと思います。
そしてそんなオメガバースものをなぜか自分が描いている…という謎(笑)。

――好きな攻タイプと好きな受タイプがあれば教えてください。

「年下×年上」はずっと好きでしたが、最近は逆、又は同級生が多かったので今作で久々に描けて嬉しかったです！
それぞれで言えば、受けはツンデレ気味の子が好きですね。
今作『それ運命』の受け・佐久はツンデレ要素がほぼないので私にしては珍しいタイプかも。
攻めは…好きかどうかはさておき、自作品では一途な子が妙に多いです。心がスパダリ…とでも言うんでしょうか(笑)。

――執筆活動についてもお伺いします！キャラクターやお話はどんなときに思いつきますか？

その時によって全然違いますが…
最近は他のエンタメ…漫画やアニメを見て「この世界線面白い」「このキャラの関係性が萌える」から考えることが多いでしょうか。そういう「使えそうな題材」を脳内にストックして、担当さんからのご提案に合わせて作ったりします。

――作品を描く上で一番楽しいと感じる、または好きなことを教えてください。

ネーム…かな？
絵がダメダメ人間なので、脳内で考えて画面に描き起こして見直して…という作業が好きです。
でも作品が「一番面白い」と感じるのは詳細プロット作る時ですね。
脳内補完の力が働くので、プロットの時は相当盛り上がっています(笑)。
『それ運命』もプロットでは何度も泣きましたが、ネームでは泣かないです！

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――BLに限らず、影響を受けた作品はありますか？

ありすぎて描き切れませんが…節目節目だけ追ってみると…
『Dr.スランプ』（鳥山明先生）、『うる星やつら』（高橋留美子先生）あたりが最初に触れた漫画で、以降ノートに鉛筆で漫画を描くようになりました。
『聖闘士星矢』（車田正美先生）にはまった頃、ファンアートを描くのに初めてつけペンを持ちました。
『学園便利屋』（片山愁先生）との出会いで、自分も漫画を投稿し始めました。
『同級生』（中村明日美子先生）を読んで、BLジャンルを描き始めました。
…主だった作品はこんなところですが、他にも山のような先生や作品に触れて、影響されまくって今の自分がいます。
多分どの漫画も、今の自分を形成していると思うと、すごいですよね。
すべての先生・作品に感謝しなくては…！

――執筆中のリラックス方法があれば教えてください。

スーパー銭湯に行くことだったんですが、最近あまりいけてません…。
風呂上がりに美味しいご飯とお酒を飲んで「ぷはーっ」ってするのが好きです。

――好きな食べ物はなんですか？

味噌ラーメン！できればバターコーンで。美味しいお店マップを広げたいです。
あと最近中華に目がない…特に回鍋肉が好き。飲茶も好き。炒飯も！
でも居酒屋は和風が好き。お刺身・お寿司は鉄板。
スイーツならあんみつとワッフル！

――今一番ハマっている人・もの・コトがあれば教えてください！

ここ数年、自作品のことばかりで、外の世界のものに萌えにくくなっていることに危機感を覚え、これではいかん…とゲームを買いました。
好きなFEシリーズの新作…いえ、もう発売から何年もたってるんですが『ファイアーエムブレム 風花雪月』です。
休憩時間にせっせとプレイして、萌えも燃えも補給しております。
…でも脳のキャパが足りなくて昔のように暴れるほどハマれないのが口惜しい…。

――今後挑戦してみたい設定やシチュエーション等はありますか？

ごりっごりのファンタジーや人外を描きたい！…一方でごく普通の現代ものも描きたい。
色んな設定や世界の作品を描きたいです。

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――ありがとうございました！最後に読者の方へメッセージをお願いします！

ここまで読んでくださりありがとうございました。
私の描く漫画…又はどこかオヤジっぽい私個人にでも興味を持たれましたら、是非『それはまるで運命みたいな』を読んでみてください…！有間や佐久、もしかしたらどこか私に通じるところがあるかもしれません(笑)。