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Season 7 “心もぽかぽか温まる♪ほっこりBL”

強い絆を感じて心もぽかぽか♪ほっと一息つきたいときにはもってこいの一冊♪(部員:LUI)

『ただいま、おかえり』作:いちかわ壱

「オメガバース」という言葉をみなさんは聞いたことがあるでしょうか?とっても簡単に説明すれば、男女の他にアルファ、ベータ、オメガという3種類の生物学的分類が存在し、もしオメガ性であれば男性でも子どもを産むことができるという特殊設定のこと。BL界ではかなり王道の設定です。

そんなオメガバース設定を用いた心温まる作品が『ただいま、おかえり』です。この作品はアルファとオメガの家庭を描いたハートフルホームドラマで、オメガバース初心者にも読みやすい内容となっています。バリバリの恋愛というよりは育児BLというジャンルに位置付けられるものなので、エロ度が少なめなんです。

(でもだからこそエロ展開がめちゃくちゃ貴重なんですけどね!エロ度全開のお話よりも尊みが半端ないのです。一コマ一コマ舐め回すように読みました ←)

さて、この作品で描かれる藤吉家はエリートサラリーマンの弘(ひろむ)、美人主夫の真生(まさき)、そしてもうすぐ2歳になる息子の輝(ひかり)の3人で、それはもう仲良く楽しく暮らしています♡

弘は家族をめちゃくちゃ溺愛していて、真生と輝のやりとりなどを動画に残しては同僚の前で無限ループ再生(笑)ツッコミどころの多いスパダリキャラです。イケメンなのにちょこっと残念なところがまた良いんですけどね!育児に積極的なところも好感が持てます。

真生はいつでも優しく家族を見守っており、また同時にその家族に支えられながら日々を大切に過ごしています。この漫画の視点は主に真生なので、私たちは真生と一緒に落ち込んだり、子どもの成長を喜んだり、家族の大切さを感じたりすることができます。子どもに見せる表情と夫に見せる表情のギャップにも注目です……!

そして息子の輝くんはただそこにいるだけでもう天使。弘のことは「ぱぱ」、真生のことは「まあちゃ」とそれぞれ呼んでいます。この子の仕草や表情の一つ一つがもう〜〜〜愛らしくてたまりません♡

私はまだ子どもを持ったことはありませんが、輝くんは何て言うんでしょうか、こう……「リアル」な可愛さがあるんです。これまで何冊もの育児BLを読んできましたが、この作品は子どもの描写がつくりものっぽくないな、いちかわ壱先生はもしや育児経験者なのかしら?と思うくらいリアルなんです。すごい……!
しかしそんな幸せいっぱいな藤吉家にも、ちょっと厄介なしがらみが。実はこの作品の世界では、同種間で結婚することが一般的で、アルファとオメガのように異種間で結婚することに対しての差別意識があるようなんです。

でも大丈夫、藤吉家は家族全員でこのような社会背景を乗り越えようとしています。特にオメガである真生は、自分の種に劣等感を持っているキャラクターなのですが、輝の笑顔や何気ない言葉に救われ、弘に強く愛され支えられることによって生きづらい社会を幸せに生きているのです。この3人なら何があっても大丈夫と思えるような、強い絆を感じて心が温かくなります。

さみしいとき、落ち込んだとき、疲れたときも、きっとこの作品を読めば元気をもらうことができるはずです。私もストレスが溜まりやすい性格で、気落ちして何もかもが楽しく感じられなくなったときにも、『ただいま、おかえり』を読むと少し気持ちが落ち着くんですよ。ドキドキ!ワクワク!ハラハラ!みたいな心臓に負担がかかるようなお話じゃないから、どんな気分のときにも安心して読むことができるんでしょうね。

ほっと一息つきたいときにはもってこいの一冊ですので、良かったら読んでみて下さい♪

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ほっこりがあふれてハッピーな気持ちで心がいっぱいになること間違いなし!(部員:まみco)

『トワイライト・アンダーグラウンド』作:秋平しろ

心がぽかぽかするようなほっこりBLと聞いてとても悩みました。
ほっこりするBLが大好きだからです。BLには性別をこえた家族愛や可愛い子どもたち、あわーい青春などほっこりがあふれています。

今回ご紹介するのは、秋平しろ先生の『トワイライト・アンダーグラウンド』です。
普通の世界の中にある大人同士の恋愛ですが、ほっこりがあふれています。

物語の舞台は、ライブハウス。ライブハウスと聞くとなんとなくほっこりとは無縁そうな感じがしますが、とにかくかわいくて癒される作品なんです。作中には鳥のかぶりものをしたバンドが出てきますが、そんなこわそうな彼らにもほっこりするほどです。笑
秋平先生が描くとにかく癒される主人公たち。表紙を見てください。もう心がぽかぽかしてきませんか?

古川くんは、音楽が大好きな大学生。ライブハウスのアルバイトをしています。明るく社交的でみんなから可愛がられるタイプです。古川くんを例えるならたんぽぽの綿毛のようなふわふわ感(伝わるでしょうか)。
そんな古川くんに唯一不愛想に接してくるのが、バイト先の店長である北山さんです。店長に苦手意識をもちつつも、好きな音楽と仲間に囲まれ楽しくアルバイトをしていた古川くんですが、ある日店長の秘密を目撃してしまいます・・・。

ライブハウスの店長をしている北山さんは、仕事のできるクールなタイプ。でも本当の恋には臆病なタイプです。古川くんに冷たくなってしまうのは、臆病なところがあるからこそ。
そんな2人でしたが、秘密を目撃され、古川くんはどんどんと距離をつめてきます。店長の戸惑い、仲良くなっていくことによって変わっていく気持ち。

大切に大切に壊れ物のように古川くんを扱う店長、大切すぎて感じるおそれ・・・。
友達とか同僚を好きになったことがある人ならみんなわかる気持ちかもしれません。今の関係を崩したくない、そういうみんな感じたことがあるのではないかという気持ちを店長の恋を見ながら思い出すことができます。

このお話は2人の恋模様がとにかくあたたかいのはもちろんなのですが、飲みに行ったり、フェスに行ったり、読んでいるうちに自分もそこにいるような気分にさせてくれるんです。白黒のコミックなのに、音楽が聞こえてくるような、夜の空気感やフェスの暑さやにぎやかさなどを感じられるような、映像を見ているような感覚になれるところも魅力です。(個人的に、店長が夜たばこを吸うときに顔が照らされるシーンがかっこよくて大好きです。)

秋平先生の描くキャラクターはとにかく魅力的で、多幸感にあふれています。読了後、ハッピーな気持ちで心がいっぱいになること間違いなし。私は古川くんが笑うとつい微笑んでいる自分に気づきました笑
二巻にあたるトワイライト・アンダーグラウンド+もぜひ読んでみてくださいね♪♪♪

▼作品詳細はこちら!

懐かしさと感動のリアル感で心がほんわか温かくなる作品!(部員:桃子)

『キッズログ』作:葉芝真己

心も体も疲れた時には、ほっこり癒やされる漫画が読みたい!って思ったりしませんか?
そんな時に、BL好きの私が真っ先に思い出す作品は、葉芝真己先生の『キッズログ』です。

親子ゴッコから始まった男2人+子供の同居生活ストーリー。
このBL漫画を読むたびに、ぽかぽか心が温まって元気になれます。

では、まずはざっくりあらすじをご紹介しますね。

23歳で小説家の井筒燈利は、ある日突然弟・和利が事故で死んだことを知らされます。
そして、和利の忘れ形見である亮太3歳を預かることになるんです。

一卵性の双子だったことから、伯父である燈利のことを父親だと信じきっている亮太との生活がスタート!

しかし、売れっ子小説家で自由きままに生活してきた燈利が、子育てをまともにできるわけもなく…
偶然出会った金髪の保育士「なっちー」こと倉本佑司がいる保育園に入園させることにしたんです。

さらにその後、燈利が原因でなっちーが全治3週間の怪我を負い、同居することに!!
そして、様々なトラブルやハプニングを乗り越え、3人は本当の家族のようになっていく…
そんなお話です。

この『キッズログ』をすっごくおすすめしたい理由は、癒やされる見どころポイントが多いところですね。
お得感を感じるぐらいに、ほっこりできる要素が詰め込まれているんです。


①とにかく亮太が可愛い!
亮太って、今どきの子とは違う昔ながらの素朴な子って感じなんですよ。
まさに「子供らしい」亮太の行動に癒やされます。
とにかく可愛い!!


②メインふたりのキャラがとても良い
弟に振り回された子供時代を過ごし、ちょっとクールで物事や人に執着しなかった燈利。
一方、強すぎる母と姉に囲まれて育ち、ちょっとヤンチャでおせっかい者のなっちー。

かなりタイプの違うキャラでありながら、共通点も多いふたり。
お互いがお互いにない部分を補って信頼しあっているところが最高に好きですね。


③周りの女性キャラも個性的で面白い
この作品には、ベビーシッターの藍子・燈利の元カノや編集担当・なっちーの姉や保育園のかなえ先輩などの女性キャラが随時登場します。彼女たちはそれぞれ色々な意味で強く、いいアクセントになってメインふたりを引き立ててくれます。

特に、藍子となっちーの姉は、無自覚な本人たちよりも彼らの気持ちをわかっていて見守っている存在。
だからこそ、ふたりのつっこみは面白い!


④「子育てあるある」「兄弟姉妹あるある」が盛りだくさん

誰もが懐かしいと思えるようなエピソードが多々入っているのも楽しい!
犬が怖くてその道は一人で通れないとか、初めてのお使いにチャレンジして大人たちがすっごく大変だったとか…

また、亮太の実父・和利の思い出シーンは何度も出てくるし、なっちーの姉が時々登場することで「兄弟姉妹」ならではのエピソードも多いです。

リアル感のあるシーンだからこその懐かしさと感動で、心がほんわか温かくなります。
感動してホロッと涙がこぼれるシーンもいっぱいありますよ。


そしてここからが最も重要!!
BLとしてはどうかってことです。

ホームドラマ的な要素が強い作品で、7巻現在でもエッチなシーンどころかキスシーンもありません。

同居しながら、ずっと一緒にいたい!好きだ!と思うようになるけれど、ふたりとも無自覚だから恋愛的な流れにはなかなか進みません。どう見ても、相手のことが好きなのにね…
ついつい、藍子やなっちーの姉と同じ目線で見守ってしまいます(笑)

そのため好みは分かれる作品でしょう。
エロ系BL好きの方やラブ要素の多い作品の好きな方には合わないかも…

しかし、このゆっくりじっくりメインふたりの関係や気持ちが強まっていくのが、この作品の魅力なんですよ!!

じわじわ気持ちや態度が少しずつ変化していくからこそ、キュンキュンできるし、期待度もアップ♪
私も、彼らがヤキモチをやくようになった時には「キターッ!!」ってテンション爆上がりしました。

また、巻が進むにつれて過去を振り返るシーンも出てきますから、新たな発見もあったりします。

1巻から「大人の男同士がこれはしないよね」など、BL要素があちこちにあるとわかっていたものの、「あの行動はこんなに特別なことだったんだ!」と気づくことが色々ありました。
読めば読むほど、燈利となっちーのそれぞれの想いがわかってきます。

とても優しい気持ちになれる作品ですから、多くの方に読んでもらってほっこり癒やされてほしいですね。

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何気ない日常の中、お互いの良さや大切さに気づく瞬間がキュンです♡(部員:さなかな)

『元ヤンパパとヒツジ先生』作:水稀たま

肌寒くなってくると、体も心も暖を求めてしまいますよね。荒むような大きな悲劇があるわけじゃないけど、なんとなくシュンとしてしまう…ありますよね、そんなとき。
そこはやっぱりBLでほっこりしちゃいましょう!
今回はほっこりしたいときにおすすめなBL作品、水稀たま先生の『元ヤンパパとヒツジ先生』を紹介します。

『元ヤンパパとヒツジ先生』はタイトルにもある、元ヤンキーパパ・鳩山×小学校教師・ヒツジ先生のほんわかラブストーリーです。この2人は高校時代の同級生で、1児のパパとその子の担任教師として久しぶりに再会…。
実は鳩山はヒツジ先生の初恋の相手。初恋の人、久しぶりの再会、相手はパパになっていた―というおいしい設定に胸がグッとつかまれます♡
密かに今でも鳩山に想いを寄せるヒツジ先生だったけど、気持ちは胸にしまい、鳩山が『お父さん』として奮闘するのをサポートすることになって―。

本作品のほんわかポイントは、やはりヒツジ先生!その佇まいがすでにほんわかしていて、「こんな先生だったらいいな~」と思わせる空気感をもっています。とにかくカワイイ♡
そして、初恋の人を密かに思い続けていた一途さ、鳩山をさり気なくサポートする優しさもたまりません…!鳩山が父親としてふがいなさを感じるときには励まし、ダメなときはしっかり指摘しつつもフォローは欠かさず…健気な姿にほっこり&じ~んとします**

鳩山は事情があって、再会時点ではお父さんとしてダメダメだったんですが、それを自覚し、ヒツジ先生に教えを乞いながら立派な父親になるために努力を重ねます。その奮闘ぶりにキュン♡
めげずに頑張り続ける姿にヒツジ先生はもちろん、読者であるみなさんも引き込まれていくことでしょう―「だからヒツジ先生も好きになっちゃうのね…」と…。

お父さんとして奮闘する中、ほんのりと、でも確かに近づいていく2人の関係にもほっこりしちゃいます♡本編に無理やりキス!一方的なハグ!激しくベッドイン!なんてシーンはありません(笑)。何気ない日常の中で、お互いの良さ、大切さにフッと気づく瞬間がところどころにあって、それがキュンです!
また、鳩山の子どもの日向もキュート…♡パパとの関係にほっこり、ヒツジ先生とのやりとりに「可愛い~」と心の声がもれちゃいます。いいタイミングで登場して、イイ感じに2人を繋いでくれるのもポイント!

ヒツジ先生と鳩山、その子ども日向が織りなす日常の中で、ゆっくりと恋を育むほんわかBL、『元ヤンパパとヒツジ先生』。読んだあとは心がほんわかポカポカしちゃいますよ♡本編だけ読んでも心温まりますが、特典を読めばさらにほっこり**さらにさらに続編も続けて読めば、ず~っとほっこりできるはずです!この冬は、『元ヤンパパとヒツジ先生』の心温まるBLにとことん浸かってみませんか?

▼作品詳細はこちら!

おうち時間が増えるこの季節に私たちの心を温めてくれる作品(部員:さえきん)

『青とジェント』作:秋平しろ

かわいいキャラクターに癒しをもらったり、不器用な恋模様に思わず頬が緩んだり。日々のお疲れに、BLでほっこり&元気をチャージされている方も多いのではないでしょうか?(私はもはや街行くボーイズを見かけるだけでほっこりしてしまいますが……)

寒さとともにおうち時間が増えるこの季節。今回は、家にいながらにして私たちの心を温めてくれる作品『青とジェント』をご紹介したいと思います。

本作は、イケメンセレブ社長×️ちょっぴりおバカな貧乏DKの年の差&身分差(?)ラブです!
定食屋を営んでいた父を亡くし、母と貧しいながらも前向きに暮らしていた高校生の直己。ある日テレビで見かけたITベンチャー社長の綾間京一が、かつて父の店の立ち退きに関わった人物であることを知ります。その後、さらに週刊誌で綾間が同性愛者であることが報じられ、直己は綾間を陥れる作戦を思いつきますが・・・

ここまで書くと直己が悪い奴のように見えますが、本作の見どころはそんな直己のチョロさ(笑)なのです\(^o^)/一介の高校生(しかもおバカ)が考えた作戦がインテリ社長に通用するわけもなくw誠実に過去を謝罪し、親身になって直己の進路を考えてくれる綾間に、逆に心を奪われてしまいます。

最初36才と18才という設定を見たときは、正直どうかなあ…と思ってしまったのですが(;・∀・)綾間の人間性や年上の万能オーラに直己が浮き足立ってしまうのも超絶わかりますし、直己の素直さや打算のない振る舞いに綾間が惹かれてしまうのも超絶わかります!!綾間は人生の先輩として直己を諭し、直己は綾間の言葉を受けて進学を決意し……BL作品ではありますが、『ラブ』の前に人としての交流がしっかり積み重なっていたので、変ないやらしさがなく微笑ましく読むことができました。

ちなみに、本筋とは関係ないのですが、私がいちばん好きなシーンは、綾間邸で直己が綾間の秘書の佐久間を●●と間違えるところです(笑)実際この場にいたら相当面白いんだろうなあと(笑)吹き出しに足されている秋平先生の手書きのセリフが、その場の空気感を伝えてくれているようでとっても和みました!秋平先生の優しい世界観が存分に表れているシーンだと思います。

人を好きになる気持ち、好きな人のために頑張りたいと思うピュアな気持ちを思い出させてくれる本作。
疲れたとき、癒されたいときに、ティータイムのお供にぜひぜひ読んでみてください♪

続編あったら次は『畳』が見たいな…(ぼそ)

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2人が気持ちを通わせるまでの萌える表情にキュンキュン♡(部員:森臣)

『ここにある、君のおと』作:元ハルヒラ

仕事に追われて心が荒んでいるとき。なんとなく寂しさを感じてしまう夜。そんなときにおすすなのが、心がぽかぽか温まるストーリーのBL漫画です。読んで心のエネルギーを充填すれば、きっとまた明日からもなんとか乗り越えていけるはず。ほっこり系のBL漫画は数多く存在しますが、今回私が紹介するのは、元ハルヒラ先生の『ここにある、君のおと』です!

本作の主人公・茜屋は、テレビドラマの脚本家です。しかし、脚本の執筆中に続きが思い浮かばなくなってしまい、カンヅメとリハビリを兼ねてたちばな旅館を訪れます。そこにはマッサージが受けられるサービスがあり、彼の指圧担当になったのが盲目の従業員・竹久祐二でした。最初はどう接したら良いか分からず戸惑っていた茜屋でしたが、竹久と言葉を交わすうちに、どんどん彼に惹かれていく自分に気が付きます。

『ここにある、君のおと』の最大の癒されポイントは、茜屋と竹久の人柄です。茜屋は、竹久が行方不明になったときに後先考えず飛び出してしまう、一途で一生懸命な一面があります。その様子はまるで、飼い主によく懐いているチワワのようでたいへん可愛らしいです。そして竹久も、自分のマッサージで客に喜んでもらいたくて邁進する真面目さや、常に朗らかに笑う明るさを兼ね備えていて、そのひたむきさに好感が持てます。

また、物語の舞台もオアシスを思わせます。都会から遠く離れた田舎の温泉街。おいしいご飯もゆったり寛げる温泉もマッサージも堪能できるので、読了後には温泉旅行に行きたくなってしまうでしょう。旅館の女将や竹久以外の従業員も、仲間思いの良い人ばかり。あなたは、漫画やアニメの性悪キャラクターを見て、疲労がドッと押し寄せてきた経験は無いですか?ひるがえって『ここにある、君のおと』は、悪人がほとんど登場しないので、そういう意味でも安心して読み進められます。

BL漫画なので、もちろん恋愛要素もあります。2人が気持ちを通わせるまでの過程には、癒されてキュンキュンできるシーンが目白押しですよ!例えば、手探りでキスしてから茜屋が告白する場面では「相手が愛しくて堪らない」といった表情の2人が見られて、ものすごくときめきます!胸がいっぱいになるほど萌える表情の描き分けが元ハルヒラ先生の真髄なので、気になる方はぜひ手に取って確認してみてくださいね。癒されBL漫画で、塞ぎ込みがちな冬を元気に乗り切りましょう!

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