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Season 11 “ビギナーの人にもおすすめ!BL最初に読むなら”
とても内容が濃くて面白く感動させてくれるBL漫画!(部員:桃子)
『あなたと食べるしあわせを‐槙と花澤‐』作:七ノ日
今回のテーマは、「ビギナーの人にもおすすめ!BL最初に読むなら」ですが…
BL初心者さんにおすすめしたい作品って、選ぶ時にちょっと迷うんですよね。
いくら自分が良い作品だと思ったとしても、BLに慣れていない方には刺激が強いのでは?わかりづらいのでは?などと考えてしまいますから。
そんな中で、私には「この作品なら間違いなし!」と思える漫画があるんです。
それが、七ノ日先生の「あなたと食べるしあわせを‐槙と花澤‐」。
現在2巻まで配信されており、キリよくハッピーエンドで終了しています。
ちなみに、タイトルは「槙」ってなっていますが、ストーリー内では「槇」となっているので、ここからも「槇」と書きますね。
このタイトルでわかるように、主人公の槇涼介と花澤智の恋を描いたボーイズラブ漫画でもあり、グルメ漫画でもあります。
この作品は、おすすめしたいポイントがいっぱいあるんですよ。
とにかく色々な要素が詰め込まれていて、泣いて笑って癒やされる漫画なんです。
<おすすめポイント>
・軽いキスのみでエロシーンなしだからBL初心者でも安心して読める
・誰でも簡単に作れる料理がめっちゃ美味しそう!レシピ付き
・ペットのうさぎ・ぴょんを含めたふたりの日常生活に癒やされる
・槇の温かい親子愛と、花澤と祖父の冷たい関係&確執に泣かされる
・BLならではの葛藤!ゲイとノンケそれぞれの想いが切ない
これら5つのおすすめポイントが、1巻の各話にまとめられています。
1話は、槇と花澤がどんな人物でどんな生活をしているのかがわかるお話。
2話は、ぴょんを飼うことになったきっかけのお話。
3話は、槇ママが登場し、槇がカミングアウトした時のお話。
4話は、花澤が嫉妬して怒り、彼の別の一面が見えるお話。
5話は、3話とは対象的に、花澤と祖父が最悪な関係だとわかるお話。
1話ごとにテーマがあって、ふたりが本当に愛し合っているということがわかる形で描かれています。そしてストーリーが進んでいくたびに、ふたりの関係がいかに不安定なのか…ということがハッキリと描かれていく展開。
すごく愛し合っているふたりなのに、常に「別れ」が頭にあるんですよ。
こんなにラブラブなのに…
槇は、花澤はノンケらしく普通に女性と結婚して幸せな家庭を築いた方が、結果的には幸せになれると思っています。
だから、いつか別れる時のために覚悟までしていますね。(泣)
逆に花澤は、そんな槇の不安を知りつつも、まったく別れる気はありません。
そして彼の不安をなくすために、いつかは永遠を誓いたいと考えています。
幸せな毎日を一緒に過ごしているふたりの考えがこうも違っているのは、それぞれの育った環境が大きいのでは!?
母親に愛情をたっぷりもらって育った槇は、親子の愛や家庭の温かさを知っています。
さらに、ゲイだからこその辛い経験もあるため、花澤はノンケらしく生きた方が良いと思うのでしょう。
それに対して花澤は、幼い頃に母親が亡くなって以降、ずっと誰からも愛されずに孤独を抱えて生きてきました。
そのため、彼にとって槇は亡くなった母以外で初めて自分を愛してくれた人。
そんな彼との生活は自分の命よりかけがえのないもので、槇自身の想像以上に想いは深く執着しているんです。
だから、ふたりを別れさせる原因になりそうなことに対しては非常に敏感ですよね。
普段の彼だとは思えない冷たい表情で怒りをあらわにするほどに…
特に祖父との関係は最悪。
この確執がどうなるのか?というのがこの作品の一番の重要ポイントになっています。
結果的にどうなるのかは、2巻を読めばわかりますよ。
2巻では、1巻で描かれた伏線の回収がされていて、納得したり感動したり…
槇と花澤の出会いも描かれています。
そして最後は、最高のハッピーエンドで終わります。
マジで最高ですよ。もう1巻から2巻まで、あらゆるシーンで泣かせてくれます(号泣)
とても内容が濃くて面白く感動させてくれるBL漫画なんです。
ぴょんがまた超絶可愛くて、作品の素晴らしい癒やしキャラとなっています。
グルメ漫画としても優秀で、毎話ついてくるレシピは美味しそうだし超簡単だから作ってみたくなります。私も実際に作ったりしていて、スライサーまで買っちゃいましたよ(笑)
BL初心者にイチオシの漫画ですが、当然ながら多くのBLファンに読んでほしいです!!
▼作品詳細はこちら!
ビギナーさんがBLの世界観に触れて堪能するのにちょうどいい♪(部員:さなかな)
『いかさまメモリ』作:夏目イサク
BLの世界を覗いてみたのはいつだったのか……もはや思い出せないほど作品を読んでいる私です(笑)でも最初は、少女漫画の延長みたいな絵柄やストーリーの作品から片足をつっこんだことは覚えてる…。この入口を間違えていたら、今の私はいなかったと断言できますね!
そんな私が、最初に読むBLにおすすめするのは、夏目イサク先生の『いかさまメモリ』♡ビギナーさんでも読みやすく、あーーーっという間に引き込まれてしまう、魅力溢れる作品なんです。
大手おもちゃメーカー勤務の中野は、新しい取引先の下請けメーカーで高校時代の親友・津田と再会。中野が親友だった津田と久しぶりの再会になった理由は、卒業間際に弾みで寝てしまったのがきっかけ。そこで中野は津田に対する想いに気づき、避けていたからで…。
「もう10年も前のこと」と中野は平然を装い、津田と企画を進めていくけど……―?
中野と津田が再会したところからストーリーが動き出す本作品は、「高校時代の友人と再会」「誤解」「すれ違い」などなど…胸を鷲掴みされる要素がギュッと詰まった、王道じれキュンラブストーリーです♡
高校の頃好きだった彼との再会…なんてドキドキせずにはいられないシチュエーション。そこに誤解やすれ違いが絡み合ってきて、素直に進まないのがじれったい。が!それがまたいいんですよね~。
作品を読み進めると「この温度差は何?」「どういう意味?」と次々疑問が浮かんできます。その伏線が自然な流れで回収されていくのも面白い!
高校時代の回想シーンや現在の想い、中野と津田の両視点が描かれていて、「それってそういうことなんだ!」「あ~~!だからか~っっ」となります(笑)
ストーリーもなんですが、絵がきれいなところもいかさまメモリがBLビギナーさんにおすすめの理由♪夏目イサク先生の絵は少女漫画から移行してきた人にも受け入れやすい、親しみやすさがあります♡表紙がキュートなのもポイント!
いかさまメモリは全2巻で、あっさりすぎずかといってしつこすぎないボリュームです。ビギナーさんがBLの世界観に触れて堪能するのにちょうどいい♪
「10年目の再会はどうなっちゃうの~??」と気になるところで1巻は終わってしまうんですが…ここまで来たらBLの魅力にハマってきた証拠。2巻も続けて買っちゃいましょう(笑)
いかさまメモリは、少女漫画で物足りなくなった、よりディープなストーリーに出会いたいという人にぴったり!中野と津田を応援しているうちに、BLの虜になっちゃう可能性大ですよ。
夏目イサク先生の作品は、読後は幸せな気持ちに包まれて、キュンをチャージできちゃいます。まずはいかさまメモリから入り込んで、BLの魅力を感じてみてはいかがでしょうか♡
▼作品詳細はこちら!
BLと同じくらいヒューマンドラマ要素が含まれる本作。おすすめです!!(部員:森臣)
『夜空のすみっこで、』作:ハヤカワノジコ
「BL漫画を読んでみたい!……でも、数が多すぎて、どれから手を付ければ良いか分からない!!」と考えていませんか?数冊読めば自分の好みをある程度掴むことが可能ですが、全くの初心者の場合は、それも難しいはず。中にはハードな内容もあるので二の足を踏んでしまいがち……。そこで今回は、初めてBL漫画に触れる方でも読みやすい『夜空のすみっこで、』をプレゼンします!
主人公・星野は、とある小学校に転任したばかりの教諭。彼が受け持つクラスには暴れん坊の問題児・須藤翔太がいて、どう接すれば良いのか頭を悩ませていました。そんなある日、星野は小学校の敷地内で紙飛行機を飛ばそうとする、1人の男性を目撃します。不審者だと思って近寄ったその相手は、なんと、星野が高校時代に想いを寄せていた天文学同好会の先輩・須藤昭弘でした。11年振りの再会に戸惑う星野。さらに昭弘が翔太の保護者であるという事実も知ってしまい……。
この物語には、大きく2つのエピソードが含まれます。1つめは、星野と昭弘が一緒に過ごした天文学同好会でのお話。2つめは、星野が教師に、昭弘が父親になった現在の出来事です。これらがゆっくりと1つに混ざり合うように、丁寧に描かれています。
そして、読み進めていく内に、11年もの時間を経ても2人の間で変わらなかったものと、変わってしまったものが鮮明に浮かび上がってくるのです。この辺りの構成と展開の緻密さは「流石ハヤカワノジコ先生!」と舌を巻くほど。コマ割りも工夫されているため、BL漫画初心者でも読みづらさを感じないはずです。
激しすぎる描写がないのも、BL初心者におすすめできる要素と言えます。作中で星野と昭弘は何度か口付けを交わしますが、それ以上の肉体的接触については掘り下げられていません。でもキスをしている2人のシチュエーションや表情は本当に堪らないので、萌えない心配も不要です。このバランスが絶妙なんですよ……。
また、昭弘の息子・翔太の内面をきっちり描写しているのも好印象です。クラスメイトと折り合いが悪い理由や、昭弘のことをどう思っているのか、星が好きな星野に夜空を見せてあげたいと思う優しさ。ひとつひとつの言動が一生懸命で、胸を打たれてしまいます。星野のドジっ子なところにキュンとする一面もあって……可愛い!小学生でありながら星野に「俺が守ってやる」と言い切るイケメンっぷりも発揮していて、将来が楽しみになりますね……。
このようにBLと同じくらいヒューマンドラマ要素が含まれる本作。ストーリーに妥協したくない方には特におすすめですよ。ハヤカワノジコ先生の絵柄は星のようにキラキラとしているので、そういったテイストに惹かれる方にもぜひ読んでもらいたいです。ちなみに、翔太が高校生になったスピンオフ作品『夜明けにふる、』もあります。こちらも要チェックですよ!BL漫画ライフを謳歌しましょう!!
▼作品詳細はこちら!
働くっていいな!と思える日曜の夜に読むのもお勧めな一冊です!(部員:まみco)
『好みじゃなかと』作:見多ほむろ
BLを読んでみようというきっかけは色々あると思いますが、私は友人と本屋に行ってお勧めされ、初めてBLに興味をもちました。
どなたかのそんな一冊になるべく…ビギナーの方にも必ずや楽しんで頂ける作品として、見多ほむろ先生の『好みじゃなかと』をご紹介させて頂きます!
タイトルからわかる方もいらっしゃると思いますが、この作品の舞台は九州・福岡。
とにかく、そう!方言が!最高なんです!!!地方住まいでありながら特に方言もない私としては、とーってもあこがれる方言が満載!
方言で繰り出される日常会話をはじめ、あんな会話やそんな会話まで、私のツボ、いやみなさんのツボを刺激すること間違いなし!そしてストーリーもとにかく面白くて、働くっていいな!と思える日曜の夜に読むのもお勧めな一冊です。笑
主人公の幸典(ゆきのり)は東京でSEとして働いていますが、父が倒れてしまい、実家の溶接工場の社長代理を務めるために九州に一時的に帰ってきました。社長の息子とはいえ、全く知らない仕事を丸投げされてとにかく困惑する幸典。そこで父から頼るように言われたのが、工場長の槇(まき)です。無精ひげの無愛想な男で、手荒いところもありますが、仕事ができて面倒見が良いため、職人達からも慕われています。
幸典は「東京から戻ってきたお坊ちゃん」と、職人達から冷たくされ、仕事も円滑に進みません。そこで、幸典と職人達がうまくやるべく槇の提案で夜の街へ。そこで幸典はゲイということが槇にばれてしまうのですが・・・。
東京からやってきた息子という立場の幸典がどう仕事に向き合っていくのかや、職人達とどう打ち解けていくかもこのお話の醍醐味。まずお話がとっても面白くて、BLしていなくても楽しく読めちゃう!まじめなとこも、笑えちゃうところも満載で、ページをめくる手がとまりません。
さらに肝心のLOVEも、本当にきゅんきゅんさせられます!幸典にはあるトラウマがあるのですが、槇との出会いで少しずつ変わっていく幸典が可愛い。槇の不器用だけど包み込むような優しさにドキドキが止まりません。包容力がたまらん!なセリフがたくさん出てきます、そう方言で。方言のもつ温かみみたいなものを随所で感じられるんですよね。そして見多ほむろ先生の描く男の人はなんでこんなセクシーなんしょう。。。なんか体つきがとてもセクシーなんですよ。一見色気のなさそうな幸典や槇がすごーくセクシーになっちゃうんです。
こちらの作品は、どんなBL読もうかなと迷ったとき、「これを読んでおけば間違いない!」的な一冊として何度も読み返しており、早くみなさんにご紹介したい!とうずうずしていました笑。
1巻には、元カレに結婚式に呼ばれるという修羅場設定なのに、なぜか笑えて幸せな気分になれちゃう読み切りも入っています(女の立場でリアルに考えると震えますが。笑)。また2巻では、幸典と槇のその後がたーっぷり楽しめます!ぜひ読んでみてください☆
▼作品詳細はこちら!
ピュアピュアな恋愛は、読んでいて幸せな気分に♡ オススメです!(部員:LUI)
『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』作:豊田悠
最近、BL作品の数やジャンル、アニメ化、ドラマ化、映画化本数などが増えてきていますね。それだけBLというコンテンツが世に受け入れられ始めている証拠だと思います。そんな中、人気上昇中のBLコンテンツに興味が湧いてきた!という方も少なくないはず。ようこそ底なし沼へ♡
この紹介文を執筆するにあたって、初心者さんにも楽しんでもらえるBL作品ってどんなものが良いだろうか?ということをたくさん考え、いくつかポイントをまとめてみました。
①身近でわかりやすい設定であること:いきなり異世界などの舞台設定や、細かくて複雑な設定の作品を読むと、ただでさえBLという初めてのコンテンツなのに情報過多で混乱しやすいかも?
②エロ要素がないor少なめであること:BLには興味あるけどそこまでの心の準備は……!!(汗) という方もいらっしゃると思います。まずはかる~く読めるものからスタートするのが無難です。
これらのポイントを踏まえて今回は『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』という作品を選ばせて頂きました。早速中身をご紹介しますね。
タイトルの通り、平凡な会社員の安達は30歳になっても童貞なので、触れた人の心が読める魔法が使えるようになってしまいました(笑) そんな安達はある日、有能でイケメンな同僚・黒沢の心を読んでしまい、彼が安達に好意を持っていることに気付いてしまいます。ベタではあるけどわかりやすい設定ですね。
これが男女の設定だったら一発でカップルが成立するところですが、安達はゲイではないので黒沢から「好き」「可愛い」とかいう心の声が伝わってきても混乱するばかり。読み手がBL初心者さんならいっそう安達に共感しまくりだと思います。
このように主人公がノンケ、つまり恋愛対象が異性の人になっている作品って、BL初心者さんには結構合っていると思うんです。なぜなら同性に好かれる困惑、そしてそれを乗り越えていく展開は、BLが気になるという私たちのドキドキあるいは不安、そしてそれを勇気を出して作品を読んでみることで好きになっていくという展開に似ているように感じるからです。
安達本人もどこにでもいるような、真面目で大人しい (魔法以外は) 普通の男性なので、いっそう読み手が主人公に寄り添い感情移入できるわけです。そういう点でも『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』は初心者さんにピッタリな作品と言えます。
また、ギャグ要素もあるので読んでいて飽きがきませんし、親しみが湧きやすいです。例えば、黒沢本人は心の声がダダ漏れしてるなんて知りませんから、セリフや表情と心の声のギャップがすごいんです(笑) こんな真顔でこんなこと思ってんのかい!と突っ込みたくなっちゃう(笑)
そんな黒沢ですが、モテるわりに全然奢らない性格というか、すごく優しいんですよね~!顔も良い、性格もいい、仕事もできる……完璧です。黒沢に好意を持っている女性たちには見向きもせず、安達だけのことをずっと見ている黒沢、なんて一途なの。
恋愛経験値のない安達とモテモテなのに安達一筋な黒沢の、お互い30を過ぎた大人とは思えないピュアピュアな恋愛は、読んでいて幸せな気分にしてくれます。オススメです……!
実はこの作品シリーズものになっていまして、その中で2人の関係がゆったりと進展していきます。こちらの1巻では、2人の出会いと安達が黒沢の好意に向き合うところまでが描かれています。
ちなみに続編では2人が両思いになったり、デートしたり……といろんなイベントが詰まってますよ♡ 読んでみてもし合わなそうだなと思えばそこでやめて、続きが気になる!と感じた方は是非2巻からも読んでみてくださいね。