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Season 24 “凸凹カップルに萌える♪ギャップがすごいBL”

デザートを食べたような読後感♪思わず薔薇の花も飾りたくなります!(まみco)

『山田と少年』作:三田織

自分と同じ人間というのはいないわけですが、似てるものには安心感がありますよね。一方で自分と誰かが「違うこと」は不安なところもあるけれど、違うからこそ魅力的に感じることが男女の恋愛、友情にもあると思います。もちろんBLにも!!ギャップは恋のきっかけ!

今回ご紹介するのは
三田織先生の『山田と少年』です!

タイトルにもある山田が物語の主人公。建設現場で働く26歳の男です。不真面目なわけでもないけど、ばりばり仕事をするでもなく、のんびりゆるりとした生活を送っています。
一方少年の名は千尋。進学校に通う高校生です。休み時間にはサッカーをして、同級生と小突きあう、そんなふつーの男の子です。

今回のテーマで紹介するからには、『おじさまと少年』くらい年齢差があった方がいいのかと思いつつも、この26歳と高校生っていう年齢差に、年齢以上のギャップを個人的に感じるんです!!兄弟や先輩後輩というほど近くもないし、親ほど離れているわけでもない、山田と千尋の年齢の頃って10歳上とか下の人ってなかなか出会えないと思うんですよね。だからこの2人の組み合わせがとても新鮮に感じました。この絶妙な年の差の2人の可愛いラブには胸キュンがとまりません♪

前置きが長くなりましたが、2人の出会いはある年のクリスマスの夜。山田は仕事帰りに、草むらで泣きながら酔っ払っている千尋を見つけます。雪も降る寒い日だったのでとりあえず自宅に連れて帰る山田。そこで千尋がゲイでありそのことに悩んで泣いていたことを知ります。山田はおっぱい星人のノンケでしたが、千尋の純粋さに徐々に惹かれていきます。

千尋は、そこらの少女漫画のヒロインにも負けないってくらいいじらしくて、山田にすることなすことすべて可愛いけど、でも男の子なんですよねしっかり。山田も元々ノンケにも関わらず、あまりにも千尋が可愛くて、男の子とわかりながら惹かれていく姿が本当にキュンキュン。山田も熱っぽさがないようで実はあったかくて、言葉の端々にやさしさがあって、世の中の常識とかにナチュラルにしばられていないところがとても素敵な青年です。

こちらは一冊まるごと表題作を楽しむことができます!ちなみに番外編の『ばらのアーチをくぐってきてね』も一緒にカートに入れて頂きたい。いや本当に最高に甘いんですよ。デザートを食べたような読後感♪思わず薔薇の花も飾りたくなります。耳が赤くなるくらいドキドキしたのっていつだっけーな読者のみなさん、ぜひご一読ください♪笑

▼作品詳細はこちら!

登場人物もストーリーもほんわか優しくて、癒される見守り型BL(桃子)

『大きなノイチと小さなヒナユキ』作:昨日みどり

凸凹カップルって、様々なパターンのカップルがあると思うのですが、私はやっぱりシンプルに体格差カップルをイメージしちゃいます。

さらに、体格差カップルの中でも色々なパターンの作品がいっぱいありますよね。
大きい人が小さい人を守って溺愛しまくるとか、小さい人が強気で大きい人が弱気だとか…

そんな中で、私が凸凹カップルと言われてすぐにパッと思いついた作品がコレ!
昨日みどり先生のデビュー作『大きなノイチと小さなヒナユキ』です。

この漫画には2カップルのストーリーが収録されており、表題作は100数ページ程度しかありません。ところが、軽く6,000冊以上はBLを所持している私が、パッと思いつくほどインパクトがあって印象に残っている作品です!

おすすめポイントは、ズバリ2点。
① 設定が面白い
② 主人公ふたりがピュアでギャップ萌えする

インパクトがあると思ったのは、まず設定が面白いからでしょう。
出だしから、脇役目線でしばらくは話が進むんですよ。
主人公の幼なじみの自己紹介から始まり、メインふたりの様子を心配する形でストーリーが進みます。

つまり、見守り型BLなんです。

初めて読んだ時は、タイトルにない脇役が主人公のように登場したのを見て、何とも言えない不思議な気持ちになりました。「誰?なぜ彼が?」みたいな(笑)

この脇役が、反田直(たんだなお)。
成績優秀で人付き合いも良好、さらに可愛い彼女がいるリア充メガネ男子です。

そして、タイトルにある小さなヒナユキこと森ヒナユキが、直の幼なじみです。
大きなノイチこと野口将一(のぐちしょういち)が、ヒナユキの恋のお相手。

ストーリーの流れとしては…
ヒナユキがノイチと仲良くなっていた様子を見て直が心配していたのですが、ちょっとしたドタバタの後、直と彼の彼女はふたりの交際を知ることになります。

その後は、主人公ふたりだけのシーンが増えていき、少しずつ問題を解決しながら付き合っていくノイチとヒナユキ。
しかし、ピュアすぎるふたりには、なかなか進展できない問題もあって…
そんな時も、直がアドバイスしたことが大きく効果を発揮するわけです。

最後は、卒業後のふたりの様子が描かれて、甘々ハッピーエンドで終了です。

最初の方は、直目線の設定が面白い!と思いつつサクサク読んでいきますが、すぐにノイチとヒナユキのピュアっぷりにやられます。あまりにも萌えるので、いつの間にか直と彼女に同調して、ふたりを見守っている自分がいますね(笑)

だけど、ふたりがただピュアだからいい…ってことではありません!!
ギャップ萌えがやばすぎるんですよ!!

ノイチは、強面で周りから怖がられていたキャラだけど、かなり鈍感で天然も入っています。だから、ヒナユキの気持ちになかなか気づけません。そして、勝手に考えすぎた結果、嫌われたくないと臆病になってしまうなど、繊細な面も持ち合わせています。

そんな彼の行動が、この作品の面白さになっていますね。

逆にヒナユキは、直が心配するほど小さい頃から泣き虫で大人しかったのに、好きになったノイチに対してはすっごく積極的!それに、見た目に反して強い意思を持っており、彼の方がぐいぐいとノイチを引っ張っていきます。

体格という点で凸凹なふたりだけど、お互いのこのギャップもまた凸凹で、いい感じに噛み合っていて好きだな~と読むたびに思います。

特に好きなのは、やっぱり直のアドバイスが効果を発揮するエピソードですね~。

もっと進展した関係になりたいヒナユキの気持ちに気づけないノイチに対し、ノイチから相談されてすぐに察した直が最高のアドバイス!
だけど、天然なノイチの行動によって、ヒナユキにもバレバレで…

アドバイスを不器用に実行しようとするノイチは可愛いし、直に自分の気持ちが気づかれていることをすぐに理解したヒナユキが、それをわかっていながらアドバイスを無駄にせずにがんばるのもめっちゃ良かったです。

そしてその結果、ふたりが初めてキス以上のエッチをした大切な日になったわけで、その大切な記念日にずっと見守ってきた直が間接的に絡んでいるのもキュンとしました。

最後にこれも言いたい!
この作品は、友情や男女の恋愛もチラッと描かれていて好き!
直と彼女の関係も、めっちゃいいんですよ~。夫婦かよ!って思うぐらい。

登場人物もストーリーもほんわか優しくて、癒される漫画です。

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深い物語を楽しみたいけれど、巻数が多いのはちょっと……という方にも!(森臣)

『僕のおまわりさん』作:にやま

凸凹カップル、いいですよね!!私は性格が似ている2人よりもギャップのある組み合わせの方が好きなので、そういうカップルがメインのBL漫画に目がありません。今回は私と同じ性癖を持つあなたに、『僕のおまわりさん』の魅力を布教します!!

実家のタジマ商店を継いだ田島誠治は、40歳を目前に控えてパートナーがいません。女性に恋愛対象として見られることもほとんどなく、男に乗り換えようかな、という冗談をつい口にします。それを聞いた仲本晋は気が気ではありません。なぜなら、高校生のときにツルんでいた仲間から暴力を振われそうになっていたところを当時警察官だった誠治に助けられて以来、10年以上も片思いをしているからです。次は自分が誠治くんを守りたい。その一心で警察官になるほど一途な晋は、誠治の冗談でタガが外れ、キスをしてしまい――!?

誠治は晋のひたむきさに心を動かされ、2人は付き合うことになります。このカップル、晋は30歳で誠治は39歳なので年の差があるし、マッチョな190cm×中肉中背で、体格差・身長差萌えも一度に味わえるのが本当に素晴らしいです……。まさに凸凹!!って感じじゃないですか!?あと描き下ろし漫画では晋の警察官の制服を彼シャツ代わりにしている誠治が堪能できるし最高……。

30歳を超えた大人2人のモダモダっぷりも注目してほしいです。学生の恋愛かと思うほどピュアでお互いが想い合っていてめちゃくちゃ可愛い。でも相手を不安にしないようにちゃんと気持ちを言葉にして伝えていて、そこは大人だなぁと思いました。言わずに胸にしまっておいたら自分もモヤモヤするし、相手とすれ違っちゃうしで良いことないですからね。ラブラブで甘々な雰囲気のBL漫画に元気をもらえるタイプの腐女子なら、満足度は高いはずです!!

もちろんストーリーだけじゃなくて絵も素敵ですよ!!とりわけ、普段は軽妙でからかったり茶化したりすることの多い誠治が抱かれているとき色っぽい表情に変わるシーンは何回見ても飽きません。漫画の構図も上手で引っかからずにすらすら読めます。

『僕のおまわりさん』は全3巻で完結しています。深い物語を楽しみたいけれど、巻数が多いのはちょっと……という方でも揃えやすいのではないでしょうか?にやま先生デビュー作の『無邪気なわんこと猫かぶり』ともストーリーに関連性があるため、気になる方はあわせてチェックしてみてくださいね。凸凹カップル沼にぜひお越しください!!

▼作品詳細はこちら!

年の差カップルの恋の結末と1970年代のノスタルジーを心ゆくまで堪能してください!(さえきん)

『親愛なるジーンへ』作:吾妻香夜

年の差、身長差といった凸凹から、優等生&不良、主人&従者など立場の差による凸凹まで……ギャップに萌えるのはBL好きの性(サガ)なのか、案外BL界には凸凹カップルが多いように感じるのは気のせいでしょうか?(笑)

今回はそんな凸凹推しの皆さま必見、『親愛なるジーンへ』をご紹介したいと思います!

本作は、敬虔なキリスト教徒であるアーミッシュを題材にした『ラムスプリンガの情景』のスピンオフ作品です。『ラムスプリンガの情景』から遡ること約10年、1970年代のアメリカ・NYが作品の舞台となっています。物語の冒頭は1992年。高校生のジーンは、叔父・トレヴァーの書斎で一冊の手記を見つけます。中を開くとそこには『親愛なるジーンへ』と綴られた文章と一枚の青年の写真が…。『私は生涯忘れることはないだろう』という手記の書き出しと共に、物語は1973年、若きトレヴァーが弁護士として奔走していた時代へと移り変わり―?!

過去の回想から、トレヴァーと元アーミッシュの青年・ジーンが出会う雪の日に繋がっていきます。35才と、19才(たぶん)。NYで暮らす敏腕弁護士と、『絶対に訴訟を起こさない人々』として有名なアーミッシュ。一見正反対の二人は、心の奥底に孤独を抱える者同士、徐々に距離を縮めていきます。

核心的な言葉こそ少ないものの、当時の時代背景やそれぞれの原体験が非っっ常に情緒的に描かれていて…!何てことないワンシーンでもなぜか涙が出てしまう恐ろしい作品です(;▽;)「私はアッシェンバッハになりたくないんだよ…」といったトレヴァーの台詞の一つ一つもスマートで、本当に映画を観ているかのように引き込まれてしまいます!!

前作とは違った対照的なカップリングではありますが(笑)ぶつかり合いながらも、どんどん打ち解けて表情豊かになっていくトレヴァーとジーンの姿がとても自然で印象的でした。全く違ったルーツを持つ二人がお互いを補完するように愛を育んでいく姿が、なんというか“必然”にさえ感じられるというか…。

ただ、冒頭の1992年のトレヴァーの家にジーンの姿はなく……まだ1巻なのですが、早くも別れを予感させる描写が切なすぎて2巻を読むのが辛いです・゚・(ノД`)・゚・。

前作を未読の方にも十分楽しんでいただける内容かとは思いますが、キャラ同士の繋がりやアーミッシュをより深く理解したい、という方は、ぜひ「ラムスプリンガの情景」とあわせてお読みいただくことをオススメします!

この上なく穏やかなのに、どこか切なくてたまらない「親愛なるジーンへ」。ぜひ、この年の差カップルの恋の結末と1970年代のノスタルジーを心ゆくまで堪能してください!!

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