りーるー先生「特務刑事オメガパンチ・オルガスムスの幻肢痛（合本版）1巻」配信記念インタビュー！

――『特務刑事オメガパンチ・オルガスムスの幻肢痛（合本版）』のご紹介とアピールポイントをお願いします！

フェロモン特務課で県警唯一のオメガ刑事となった高森誉（たかもり ほまれ）が、年下のベータ・三好健太郎（みよし けんたろう）を相棒にフェロモン特殊犯罪に立ち向かうオメガバース×刑事のバディストーリー、第2弾です。前作【特務刑事オメガパンチ】では、初顔合わせの二人がぶつかり合いながらも、強大なフェロモンを持つオメガ異能者の犯人と対決し、何とか事件を解決することができましたが…物語は最初の事件の一か月後、急展開するフェロモン特務課から始まります。このシリーズでは前作日引き続き、アルファ優位の世界観で、そうじゃない方の人たちをメインに描きたいなあと思っています。

――自己紹介をお願いします。

りーる―と申します。百合ジャンルで商業デビューして、その後成年誌で2冊単行本を出していただきました。商業BLジャンルには2015年から参戦し、それ以降主戦場としてやらせていただいております。

――BLの「こういうところが好き！」という点はなんですか？

おじさんを主人公にラブストーリーが描けたり、非常識なほどに年の差があるカップルが描けたり、ぽっちゃりなおじさんのエロシーンでも皆が楽しんでくれるところとかが好きです。

――キャラクターやお話はどんなときに思いつきますか？

たいていは仕事用とかじゃなく、ただ趣味でSNSにあげようかな～とか思いながら描いているらくがきの中から思いついたりします。使えるか使えないのかわからないようなそういうネタを時々拾い上げて磨いていくと作品になったりすることがあります。もちろん、机に向かって唸って作ることもあります。あとは、犬の散歩中とかバイト中暇なときとかですね。

©りーるー/BLfranc

――好きな攻タイプと好きな受タイプがあれば教えてください。

好きな攻タイプは、年下です。もともと成年向でショタを描いていたこともありますので、ここでは描くのをはばかられる様な年齢でも攻でいけます。でも最近はショタ物は商業BLでは描けないので、年齢層を上げていったら受のほうがとうとうおじさんになったという…。いや、おじさん受はもともと好きでした。めちゃめちゃイケメンとかじゃなくて、ごく普通のおじさんがすったもんだしたり不器用に恋したりするのを観たり描いたりするのが本当に好きです。

――作品を書く上で一番楽しいと感じる、または好きなことを教えてください。

私はたくさんキャラが出てくる話が好きなので、群像劇っぽい展開になるとすごく楽しいです。メインのカップルやキャラだけじゃなく、脇のキャラや敵のキャラなんかもそれぞれ自分なりの事情を抱えてるんだな～というのを考えながら描いてるとすごく楽しいです。女性キャラや子どもキャラを描くのも楽しいです。いつもらくがきで裸体ばかり描いていますが、本編で描くときは何故か緊張して上手く描けないのは悔しいですが、裸体を描くのも大好きです。太っても痩せてても中肉中背でもいいですね。あと、メガネは割とマストです。

――BLに限らず、影響を受けた作品はありますか？

最近で言えば、これは前作【特務刑事オメガパンチ】の後書きでも書いたんですが映画【ドラゴンタトゥーの女】です。厳しい状況に置かれたそんなに強い立場ではない主人公が、もろさも抱えつつ気丈にクールにサヴァイヴしていく感じがすごくオメガパンチの世界にリンクして、世界観に影響されました。心理描写が強いミステリとかも好きです。最近では英国ドラマの死者が見えるという主人公の【刑事リバー】がすごくよかったです、おススメ。

――今一番ハマっている人・もの・コトがあれば教えてください。

2020年年明けぐらいから突然プロレスにハマりまして、実際に観戦したりTVで視聴したりして楽しんでいます。どうして今まではまらなかったのか不思議…。自分でも創作プロレス【レッスル・ビースト】というのをSNSで不定期に描いてたりします。ちなみにマスクマンが好きです。

©りーるー/BLfranc

――執筆中のリラックス方法があれば教えてください。

猫を吸います。一番の新入り猫のくろこはボール遊びが得意で、私が寝ながら投げた球をキャッチしては「もっと投げろ」と持ってきます。そうこうしているうちにまたネタを思いついたりします。

――今後挑戦してみたいテーマやシチュエーション等はありますか？

これはSNSとかではもう不定期で描いたりしてるのですが、ぽっちゃりおじさんが受の漫画というのをガッツリ描いてみたいです。SNSで描いているのはぽっちゃり男娼のバブ美ちゃんというシリーズなのですが、思ったよりたくさんの人が気に入ってくれているようで、今なかなか続きを描けないでいるのですが、早く続きを描いていきたいなと思っています。その他にもおじさんをいろいろ描きたいですね。

――最後に読者の方へメッセージをお願いします。

すわんぷさんをご覧の皆様にははじめまして、りーるーです。今回は初めてのすわんぷさんでのインタビューで、とても嬉しく思っています。今作は私の初めての長編で、合本版に巻数が付き、続刊になるのは初めての体験です。ぜひ最後までお付き合い、応援していただけますようよろしくお願いします！