恋愛小説特集

恋愛小説では様々な恋愛模様が描かれます。その切り口は多彩で、大人からこどもまで人の種類の数だけあり、中には動物や人外のものもあります。また、感動ものや切ない作品、ラブコメなど、テイストも豊富です。ここでは恋愛小説を様々なテーマのブックツリーでご紹介します。初めてhontoをご利用する方に特別クーポンをご用意!ページの下部から無料で取得できます。

なりたい気持ちで選ぶ・感情別のオススメ恋愛小説

王道のラブコメや、キュンとする、ほっこり優しい気持ちになる恋愛小説から、切ない、泣ける恋愛小説まで、エモーショナルなカテゴリでご紹介。なりたい気持ちになれるオススメの恋愛小説はこちらです。

胸がきゅ~っとなる!あの頃のトキメキをもう一度体験できる本

「胸キュン」に「キュン死」など、「キュン」とする恋愛に関する造語はいつの時代も生まれています。しかし年齢を重ねるとともに、キュンとする機会が少なくなってくるのも事実です。10代や20代の頃の胸がきゅ~っとなった恋愛を、読書で思い出してみましょう。悩んだり、喜んだり、苦しくなったり、そんな恋愛の醍醐味が楽しめる本を紹介します。

幸福な食卓

幸福な食卓

瀬尾まいこ 出版社:講談社 税込572

風変わりな4人家族の長女である主人公の佐和子。父、母、兄との不思議な関係性を中心に、家族ものの小説として評価の高い本書ですが、佐和子とボーイフレンドの大浦との学生生活は、胸がきゅ~っとなる甘酸っぱさを堪能できます。ちょっとおバカだけど純粋な大浦の佐和子に対する愛情表現は、読んでいるとついニンマリしてしまいます。

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舟を編む

舟を編む

三浦しをん 出版社:光文社 税込648

新しい辞書「大渡海」の編纂に取り組む人々が、一つひとつの「言葉」と真摯に向き合う姿を描いた小説です。そんな生活のなかで辞書編集部の馬締(まじめ)は、板前修業中の香具矢(かぐや)という女性に恋をし、ラブレターを書いて告白しようとします。仕事にも恋愛にも不器用で、朴訥な馬締の姿に胸がきゅ~っとなります。

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姉の結婚

姉の結婚

西 炯子 出版社:小学館 税込432

東京での生活から、故郷の長崎でプチ老後を送ろうと帰ってきたアラフォーのヨリ。同級生でイケメン医師の真木に言い寄られますが、彼は妻帯者だったのです・・・。深く愛したいのに愛せない、大人な関係に胸が締めつけられます。キレイな線で描かれた絵も印象的なコミックです。

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痛みを感じるほど、本気の恋。女性作家が描く恋の終わりをかみしめる恋愛小説

たいていの恋はいつか終わるもの。そのときには心も体も、とてもショックを受けるでしょう。そんな切ない恋の終わりまでを女性作家が描いた、心に響く恋愛小説をご紹介します。終わった恋を肯定したい気分の女性、女心の深みを知りたい女性だけなく、ドラマチックな恋に憧れる女性にもオススメします。

落下する夕方

落下する夕方

江国 香織 (著) 出版社:角川書店 税込605

主人公の梨果とその恋人だった健吾、健吾の新しい恋人・華子の織りなす、一風変わった三角関係を中心にストーリーは展開します。梨果と華子が同居するなど、普通では考えられない展開が続くのですが、なぜかそれが成り立って、共感さえしてしまいます。梨果が感じる喪失の痛みに、読者も胸を突かれます。

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白いしるし

白いしるし

西 加奈子 (著) 出版社:新潮社 税込497

もう恋はしないと決めていたのに、恋に落ちてしまった32歳独身の夏目香織がヒロインの小説です。恋のお相手は画家で既婚者の間島昭史。夏目自身もフリーターながら絵で生きようとしている身であり、間島の絵に惹かれると同時に画家本人にも心奪われ、恋心の奔流にさらわれてしまいます。別れの切なさは身を切られるようです。

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欲しいのは、あなただけ

欲しいのは、あなただけ

小手鞠るい (著) 出版社:新潮社 税込400

衝撃的なほどの強さで恋人を想う女性・かもめが、かつての恋人達との関係回想形式で語ります。「終わらせたけど終わっていない」という、女性にとっての恋の本質を鋭く突いている小説です。痛々しくも純粋に恋を貫き通すかもめの心情に、そっくり自分を重ね合わせることはできなくても、どこか共感できるところはありそうです。

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失恋したら思いっきり涙を流そう!泣いてスッキリできる恋愛小説

恋人と別れた、好きな人に振られてしまったなど、つらい失恋に涙はつきもの。そんなときは我慢せず、思いっきり泣いてしまった方が案外すっきりするものです。映画を観たり音楽を聴いたりして涙を流すのもいいですが、本を読んで泣いてみるのも一つの手。そこで、失恋でつらい気持ちを抱えた方のために泣ける恋愛小説を集めました。

親指の恋人

親指の恋人

石田衣良 (著) 出版社:小学館 税込616

「現代版ロミオとジュリエット」と称される石田衣良の恋愛小説です。出会い系サイトで出会った異なる階層の男女が恋に落ちるのですが、幸せになるために2人はある行動を取り・・・。叶わないとわかっている恋に、溺れてしまった人にオススメです。若さゆえにくだした2人の決断に、思わず自然と涙が止まらなくなるでしょう。

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失恋

失恋

鷺沢萠 (著) 出版社:新潮社 税込432

4つの失恋を描いた鷺沢萠による短編集です。切ない恋の喪失感をテーマにした4つの恋愛模様は、失恋話ではあるけれど読み終わった後に爽快感があります。それは、どの失恋話も傷つきはしても、次の新しい恋に向かっていけるような終わり方だから。あなたの失恋で痛んだ心に、そっと寄り添ってくれる物語です。

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博士の愛した数式

博士の愛した数式

小川洋子 (著) 出版社:新潮社 税込475

記憶が80分しかもたない数学者と、10人目の家政婦とその息子の愛情あふれる物語です。お話自体は静かで、哀しいのですが、でもしだいに心が温かくなってきます。つらい失恋で未来が見えないと感じたとき、博士と「私」の温かな愛情に触れてみてください。きっと涙の後には、「前を向こう」と思えることでしょう。

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激しい恋がしたくなる!?恋に忠実な登場人物たちに心がきゅっとするラブストーリー

恋心が、いつも穏やかな恋愛に辿りつくとは限りません。大好きだからこそ、暴走することも残酷な結末を迎えることだってあります。恋の欲望に忠実な人たちは、どんな状況でも立ち止まることを知らず、いつも全力疾走です。向こう見ずな登場人物たちを見ていると、自分も激しい恋がしたくなるかもしれない、そんなラブストーリーを厳選しました。

サロメ

サロメ

ワイルド (作) 出版社:岩波書店 税込389

支配者 ヘロデ王さえ虜にする美しい王女 サロメは、唯一自分に振り向いてくれない男に恋をします。叶わない恋心は、激しい所有欲となり、相手のすべてを手に入れるために暴走します。無垢なサロメの片思いは、傲慢だけど純粋だった少年・少女時代を思い出させてくれるようです。

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桜の森の満開の下

桜の森の満開の下

坂口安吾 出版社:講談社 税込1,242

野蛮な山賊の男が生まれてはじめて恋をしたのは、まるで満開の桜のように美しくて気性の激しい女でした。どんなに虐げられても、つれなくされるほど、よけい惹かれてしまう男心が哀れです。わがままで残酷なのに愛される、そんな魔性の女の魅力には、怖いながらも憧れてしまうかもしれません。

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日々の泡

日々の泡

ボリス・ヴィアン 出版社:新潮社 税込659

ブルジョワ階級のカップル、青年 コランと美しいクロエ。夢のように幸福な世界は、財産の目減りとともに崩壊していきます。花に囲まれていないと死んでしまう病気のクロエと、花を買うために働きだしたコラン。現実の厳しさと戦う2人が幼くて危うくて、ページをめくるごとにハラハラします。

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ドラマチックな世界にとことんひたる!運命の恋を疑似体験できる小説

心の片隅で運命を信じているあなたのために、アラサ―から喜寿までの男女が運命の人にめぐりあう珠玉の恋愛小説を集めました。「運命の恋」とは相手のために自分を犠牲にすることを厭わない、ときには自分を愛してくれることさえも求めない恋。現実から少し離れて、ドラマチックな世界を存分に体験してみませんか?

翼

白石 一文 (著) 出版社:光文社 税込1,296

「運命=出会った瞬間にビビビと感じる直感」だととらえている人は多いと思いますが、モラルに反していてもその直感を信じ続けますか?本書は、親友の夫に『あなたを運命の相手だと確信した』と求愛された女性が主人公。運命を確信される側という稀有な切り口から、運命の恋VSモラルといった究極の選択に頭を悩ますことができる作品です。

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奇跡

奇跡

岡本 敏子 (著) 出版社:集英社 税込617

養女兼秘書という立場で岡本太郎を支えた岡本敏子の自伝的小説。婚姻関係という形にとらわれず、1人の男を一途に愛した女の生涯は涙ものです。77歳で上梓したとは思えない濃厚な情愛シーン、突然の悲劇、愛する人に先立たれた後の生きざまなど、『いのちをわし掴みにするような恋愛』を存分に堪能できる大作です。

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袋小路の男

袋小路の男

絲山秋子 (著) 出版社:講談社 税込378

運命の恋といっても、線香花火のようにパッと燃え上がって消える刹那的なものばかりではありません。本書は指一本触れたことがない男性を、10年以上も思い続ける女性が描かれています。報われないとあきらめつつも、最期を看取るのは自分だと夢想する一途さ。読んだ後に深い余韻が残る、大人の切ない恋を描いた傑作です。

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好みの設定で探す・設定別のオススメ恋愛小説

年上との恋、年下との恋、夫婦間や不倫を題材にしたものや、懐かしい夏の日の物語、美女しばりのテーマ等々。こんな設定の恋愛小説が読みたい!におこたえします。

その包容力に胸キュン!年上男性との恋愛を描いた本

余裕のある年上の男性に弱い女性は多いものです。人生経験の豊富さ、それによって得られる落ち着き、そしてあらゆる面での包容力に女性は惹かれてしまいます。自分のダメなところを率直に諭され思わず好きになってしまった・・・、なんて経験は女性なら誰しも覚えがあることでしょう。そんな年上男性との恋を描いた物語を紹介します。

ナラタージュ

ナラタージュ

島本 理生 (著) 出版社:KADOKAWA 税込648

大学2年生の春、泉は高校時代の演劇部の顧問である葉山から連絡をもらいます。そのとき、自分の葉山への恋心を再確認するのですが、葉山には愛する妻を追い詰めてしまった過去あり・・・。葉山を支えたい、暗闇から救い出したいという泉の胸焦がれる想いが、心に刺さります。陰のある年上男性に惹かれてしまう女性にオススメの恋愛小説です。

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High and dry

High and dry

よしもとばなな 出版社:文藝春秋 税込800

14歳の夕子が20代後半の絵画教室の先生キュウちゃんへと抱く恋心を、思春期特有の感覚を絶妙に踏まえながら描いた小説です。憧れと恋、その境界線のあいまいさもきちんと描かれていて、大人にも子どもにも成り切れない14歳のストレートな想いにキュウちゃんは慎重に言葉を選んで応えます。10代の頃の感覚を思い出せてくれる一冊です。

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ツ、イ、ラ、ク

ツ、イ、ラ、ク

著者:姫野カオルコ 出版社:KADOKAWA/角川書店 税込756

中学2年生の隼子と23歳の新米教師・河村の狂おしいほどの恋を描いた小説です。求められるがままに体を許してしまう隼子と河村の関係が、そう長く続くことはもちろんありません。だけど、人には言えない関係が2人を熱く燃え上がらせます。そして、ラストには20年後の再会が描かれます。「堕ちる恋」とはこういうものだ、と思わされる一冊です。

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大人女子たちに贈る年下と恋したくなる本

年上の男性が好きな女性は多いですが、歳を重ねるにつれて周りの年上男性は既婚者ばかりになってしまいます。「いい男がいない」と嘆いている年上好きな大人女子のあなた、思い切って年下を狙ってみてはいかがでしょうか?そこで年下の男性の魅力や、年下を虜にしてしまう女性たちの魅力がたっぷり詰まった小説を紹介します。

A2Z

A2Z

山田詠美 出版社:講談社 税込504

山田詠美が書く年下男性は本当にかわいいです。コインランドリーでのデートや同じ月を見上げながらする電話など、お金や見栄など関係なく、2人で同じものを楽しむ愛しさにキュンキュンしてしまいます。年下の彼の職業が郵便局員という身近な存在である点も憎い設定です。

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東京タワー

東京タワー

江國 香織 (著) 出版社:新潮社 税込637

『恋はするものじゃなく、おちるものだ』とは本書の名言ですが、大人になったらそんな感覚を忘れてしまいませんか?この本は2組の人妻と大学生が、恋に落ちてしまった物語です。世の中では決して褒められた関係ではないけれど、好きな人と一緒にいたいという若い男性のまっすぐで純粋な気持ちがとても美しく描かれています。

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眠れぬ真珠

眠れぬ真珠

石田衣良 出版社:新潮社 税込659

更年期に悩まされる45歳、版画作家の咲世子。映画監督の卵で28歳の素樹の手に魅せられ恋が始まりますが、素樹には新人女優のガールフレンドがいます。若くてかわいい女子と自分を比べて、落ち込んでしまうことってありますよね。そんな大人女子への応援歌のような恋愛小説です。

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不倫する女の物語から、夫婦とは何かを考えさせられる本

「夫婦とは何か」と聞かれたら、どう答えますか?結婚生活という長い道のりでは、恋愛感情を失ったり、これからの夫婦の関係にふと不安を感じてしまうことなどもあるかもしれません。そんな揺れ動く女性の心が映し出された不倫の物語を集めました。夫婦という形にどんな意味があるのか?不倫という過ちをとおして読み解きます。

100万回の言い訳

100万回の言い訳

唯川 恵 (著) 出版社:新潮社 税込767

結婚7年、子どものいない結子と士郎は、家が漏水被害に遭い一時的に別居したはずみで不倫をしてしまいます。大きな不満はなくてもふと立ち止まったときに見えてしまった、途方もなく長い結婚生活を横道にそれてみたくなる、そんな微妙な心の揺らぎが表現された一冊。恋人でもない、親にもなっていない「夫婦」のあり方を問いかけます。

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A2Z

A2Z

山田詠美 出版社:講談社 税込504

主人公・夏美は夫の他に恋人がいて、夫にも愛人がいる不思議な夫婦関係を続けています。そんな特殊な設定が目を引きますが、短絡的な不倫ドラマなどではなく夫婦、恋愛という理屈だけで定義できない関係を、自立した女性の人生をとおし軽妙に描いた物語です。形にとらわれない幸せの形に爽やかさすら感じる、大人の恋愛小説です。

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あなたには帰る家がある

あなたには帰る家がある

著者:山本文緒 出版社:KADOKAWA/角川書店 税込756

2組の夫婦は仕事をきっかけに偶然出会い、W不倫へとはしってしまいます。妻や夫と違うタイプに惹かれてゆく、不倫ならではの感情の動きがリアルで引き込まれますが、そのなかに「妻は働くべきか」「夫はもっと家事・育児に関心をもつべきか」など普遍的なテーマが散りばめられています。不倫をとおして夫婦の崩壊と再生を描いた物語。

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懐かしく甘酸っぱい、あの気持ちを味わえる!忘れられない夏の物語

忘れられない夏の思い出はありますか?田舎に行ったり、いつもと違う場所に出かけるのが楽しみだった幼少時代、淡い恋心を抱いたり部活に熱中した青春時代など、誰しも特別な思い出があるものです。そんな懐かしさや甘酸っぱい記憶がよみがえる、夏の体験を描いた本を集めました。物語をとおし、それぞれの「あの夏」がよみがえります。

夏のくじら

夏のくじら

大崎 梢 出版社:文藝春秋 税込720

父の故郷である高知の大学に進学することになった篤史は、かつて同じ祭りで出会った女性との再会を期待して、よさこい祭りに参加します。徐々に高まる祭りの熱気と、青年の淡く稚拙な恋心が絶妙にからみ合うストーリーは、青臭く爽やか。祭りや恋といった夏の醍醐味が詰まった物語は、読者に若き日の夏を思い起こさせます。

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美しい村

美しい村

堀辰雄 出版社:オリオンブックス 税込108

小説家・堀は失恋の記憶を胸に、夏が近づく軽井沢に執筆のため滞在します。そこで出会った少女との恋愛物語。主人公の叙景的な語りが独特のノスタルジックな雰囲気を醸しだします。恋をすることで、軽井沢の美しい風景がさらに鮮やかに主人公の心に映し出される様子が伝わり、美しい絵画を見ているかのような気分に浸れます。

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虹色ほたる 永遠の夏休み

虹色ほたる 永遠の夏休み

川口 雅幸 (著) 出版社:アルファポリス 税込1,620

1年前に父を亡くした小学生・ユウタは事故に遭い、昭和52年のある村にタイムスリップします。そこで出会った友人との不思議な夏の物語。豊かな自然、神社、灯篭など、古きよき日本の田舎を感じる要素が満載で、童心に返ることができます。少年が生と死に向き合い成長する骨太なストーリーは、児童書でありながら大人も楽しめる一冊です。

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男女問わず魅了される!秘密を抱えた美女が紡ぐ物語

何か秘密を抱えていそうな美女を見ると、男性のみならず女性でも思わず魅了されてしまうものです。女性の美しさの下に隠された本当の姿と、その姿を作り出すに至ったそれまでの人生のなかに、強さと弱さが感じられる小説を紹介します。あの美女にはどんな秘密があるのだろう・・・と、読後にはそんな勘繰りをしたくなっているかもしれません。

黒革の手帖

黒革の手帖

松本清張 (著) 出版社:新潮社 税込605

地味な銀行員だった原口元子は、手帳に書かれた秘密を利用して大金を手に入れ、そのお金で銀座にクラブを開店します。愛と欲と金にまみれた世界で、彼女のたくらみは最後にどんな結末を迎えるのか・・・。松本清張の描く悪女はいつでも大胆で、その行動力は恐ろしくも魅力的です。

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汝の名

汝の名

明野照葉 (著) 出版社:中央公論新社 税込594

計算で完璧な人生を手に入れた麻生陶子に愛する人ができたとき、謎の妹との関係が崩れ始めます。美人で聡明な陶子と彼女に憧れる暗く地味な妹との関係性の秘密が、物語が進むごとに明らかになっていき、不気味さを増していきます。静かに狂気を育てていく過程そのものに、女性がもつある種の怖さを感じるサスペンス小説です。

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青山娼館

青山娼館

著者:小池 真理子 出版社:KADOKAWA/角川書店 税込626

大切な子どもと親友を失い、悲しみを抱えて生きる奈月32歳が、秘密の娼館で働くことで生きる意味や愛を見つけていくさまを描いた小説です。美しさと強さをもつ奈月と娼館のオーナーであるマダム塔子の会話のなかから、喪失感を抱えながら人生を生きることについて考えさせられ、同時に恋愛の切なさについても思いをめぐらせることになります。

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子どもから大人まで、世代に合った恋愛小説

読書趣味は年齢を問いませんが、好みや人気の恋愛小説は世代ごとに異なることもあります。
子どもなら純愛やラブコメ、思春期の若者には感動的なストーリーや壮大な設定の小説、大人の男女には現実的なものやシックなストーリーが好まれる傾向にあります。
また世代ごとにおすすめの恋愛小説も異なります。子どもには道徳的なものや純粋な恋愛を、若者には登場人物の成長が描かれる、夢がある物語を、大人の男女には現実を忘れられるような、感動を味わえる作品がおすすめ。
年代別のブックツリーから、あなたに合った恋愛小説を見つけられます。

同年代だからこそ共感できる!思春期の恋に胸がときめく本

恋愛をテーマにした本はたくさんあるけれど、思春期にはやっぱり同年代の恋が描かれた本を読んでときめきたいものです。そんな10代のあなたが思いっきり感情移入できる、素敵な恋愛の物語を集めました。「そうそう!」とうなずいたり、「いいなぁ」と憧れたり、読み終わる頃には思いを寄せるあの人に会いたくなっているはずです。

俺物語!!

俺物語!!

アルコ (作画) 出版社:集英社 税込400

高校生1年生の剛田猛男と大和凜子は、お互いに異性とつき合うのが初めて。手をつなぐだけでドキドキしたり、相手の気持ちがわからずに不安になったりする様子に、思わず共感してしまうことでしょう。「こんなとき、どうすればいいのか?」ということも丁寧に描かれたコミックなので、恋愛の教科書としてもオススメです。

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うさぎパン

うさぎパン

瀧羽麻子 (著) 出版社:幻冬舎 税込508

中学まで女子校にいた優子が、高校で出会ったクラスメイト・富田くんと淡い初恋を繰り広げる小説です。高校生にはどうすることもできない大人の事情に悩みながら、初めての恋を大切に温めていく様子が描かれています。10代特有のどこか危うさを感じるような感情のゆらめきがとてもリアルに描かれていて、同年代の方は共感できるでしょう。

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スターガール

スターガール

ジェリー・スピネッリ (作) 出版社:理論社 税込1,620

好きになった女の子がとても個性的で、愛情を貫きたいと思いながらも、同級生たちの蔑みや好奇の目が気になって腰が引けてしまう高校生のレオ。「この気持ちわかる!」という中高生は多いことでしょう。恋と学校生活のアンバランスさにゆれる思春期の気持ちを、見事に表現した青春小説です。

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充実しているけどそろそろ結婚も・・・と考え始めた大人女子の参考になる本

20代が結婚適齢期だったのは今は昔。仕事をバリバリしていて、趣味や自分磨きも充実している大人女子は、結婚に対して興味がなかったり必要を感じてなかったりするものです。ただ、ふとした瞬間に「このままずっと1人?」と考えてしまうことも・・・。そんな結婚を考え始めた大人女子に、手に取ってほしい本を集めました。

恋愛検定

恋愛検定

桂望実 (著) 出版社:祥伝社 税込594

結婚の前にまず恋愛と考えているのなら、まずは自分の恋愛力がどの程度なのかを知っておきましょう。本書では「恋愛の神様」が、男女7人の恋愛力を4級からマイスターまで等級わけして、その恋愛模様を描いた短編集です。恋愛、そして自分の恋愛力はどれくらいなのかを知るきっかけになる一冊です。

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アナタたち、「いつか結婚できる」と思っているでしょ?

アナタたち、「いつか結婚できる」と思っているでしょ?

荒木 久美子 (著) 出版社:アース・スターエンターテイメント 税込1,296

バブル時代に「ジュリアナのお立ち台クイーン」の異名をとり、現在は婚活トレーナーを務める著者が、婚活の方法を伝授した本です。「35歳以上の女性が5年以内に結婚できる確率は2%」そんなシビアなデータで現実を突きつけられます。しかし読後には、まずは現実を見て一歩足を踏み出そう、と勇気が湧いていることでしょう。

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東京タラレバ娘

東京タラレバ娘

東村アキコ(著) 出版社:講談社 税込432

「もっと○○だったら」「あのとき○○してれば」なんて後悔ばかりで行動もせず、夜な夜な居酒屋に集合して井戸端会議に明け暮れるアラサー女子たち。主人公は1980年生まれの33歳。主人公やその友人が愚痴る内容はアラサー&アラフォーの大人女子の心にグサッと刺さり、身につまされる思いをこれでもかと感じられるコミックです。

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キャリアウーマンにも恋は必要!働く女性が前向きな気持ちになる恋愛小説

最近、恋愛していますか?毎日朝から晩まで仕事をして、恋愛に割く時間がない。出会いもないしあきらめている。そんな風に考えていませんか?仕事も恋愛も、どっちも楽しめたら、きっと毎日がもっと充実するはずです。恋愛を億劫だと感じているキャリアウーマンのみなさんにぜひ読んでほしい、前向きな気持ちになれる恋愛小説を集めました。

だれかのいとしいひと

だれかのいとしいひと

角田光代 (著) 出版社:文藝春秋 税込600

切なくも愛おしい、恋に不器用な人たちを描いた短編集です。元彼のアパートに忍び込む女性、誕生日休暇を1人ハワイで過ごすOL・・・。切ない恋愛模様を描いているのに、主人公たちの前向きな姿が心に響きます。角田光代らしい、甘ったるくないのに悲観的でもないリアルな心情描写が、恋愛に億劫なあなたの背中を押してくれる一冊です。

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炎上する君

炎上する君

西 加奈子 (著) 出版社:角川書店 税込562

西加奈子の描く前向きで力強い、まるで読者に向けた応援歌のような短編集です。特にオススメしたいのが表題作の「炎上する君」。「足が炎上する男」が、堅物女子2人を突き動かしていくさまを描いたお話です。ファンタジー要素を含みながらも、その力強さに触れれば恋に前向きな気持ちになれることでしょう。

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この人と結婚するかも

この人と結婚するかも

中島たい子 (著) 出版社:集英社 税込432

ほんの些細なことで「この人と結婚するかも」と勘違いし、妄想をしてしまう女性を描いた表題作。何度失敗しても恋愛にいつも前向きな恋多き主人公の姿に、思わず恋をしたくなってしまうこと間違いなし。男の勘違いを描いた短編も収録した、コミカルで読みやすい一冊です。恋を始めるための第一歩、その歩みが重要だと教えてくれます。

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若い女子にはわからない!人生経験豊富な大人女子だからこそ泣ける本

若い女子のキュンとする恋愛をテーマにした本はたくさんあります。しかし恋愛は甘いだけはありません。大人女子はそのことをよく知っています。そこで人生経験を重ねた大人女子だからこそ共感し、思わず泣けてしまう本をご紹介します。もちろん涙を流すのを我慢する必要はありません。大人女子だって泣いていいのです。

おまえじゃなきゃだめなんだ

おまえじゃなきゃだめなんだ

角田光代 出版社:文藝春秋 税込570

誰かを好きになることで得られる喜びや、それにまつわる戸惑い、迷い、疑い、そして別れ。恋愛にまつわるさまざまな複雑な話が詰め込まれた、大人女子のための短編集です。特に表題作の『おまえじゃなきゃだめなんだ』は、1人で肩肘を張って頑張っている人の心の空虚な部分をわしづかみにします。

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ホテルローヤル

ホテルローヤル

桜木紫乃 出版社:集英社 税込432円(10/26まで)

北海道・釧路のラブホテルを舞台に描かれた短編集です。すべての話がどこかでリンクしていて、一冊を読み終えるとまるで一本の映画を観たような気持ちになります。それぞれの主人公の人生は重く、晴れやかな気持ちになどなれません。しかしどの話にも、思わず「ああ、わかる」と切なくなる部分があります。

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センセイの鞄 

センセイの鞄 

川上 弘美 (著) 出版社:文芸春秋 税込583

37歳の主人公の女性と、70代になる高校時代の国語の先生。近所の居酒屋で偶然に再会した2人が、居酒屋で顔を合わすたびに憎まれ口を叩き合います。そのうちだんだんとお互いの気持ちが近づき始め・・・。ある意味で「大人のおとぎ話」とも言える恋愛小説です。相手を思いやることを再優先する優しさに胸が熱くなります。

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静かだけれど胸に響く。甘さひかえめな、大人の愛の物語

愛ってなんだろう・・・そんな悩みに疲れてしまった人たちへ。現実世界はひと休みして、しっとりと胸に響く、甘さひかえめな大人の愛の物語はいかがですか?孤独な愛、不器用な愛、秘密を抱えた愛など。甘くはないけれど、人を愛する切実さがしっかり描かれた小説を読めば、また心から人を愛したいと思えるようになるかもしれません。

すべて真夜中の恋人たち

すべて真夜中の恋人たち

川上未映子 出版社:講談社 税込691

昔から人付き合いが苦手で孤独を抱えてきた女性の物語。ある日、初老の男性と出会ったことから、彼女の世界はささやかに動きはじめます。内向的でお酒に頼ってしまう主人公をはじめとし、人間の弱さや汚さを抱えた登場人物たちが、読み進めていくうちにどこか自分と重なって感じられます。痛くて美しい恋の物語です。

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レインツリーの国

レインツリーの国

著者:有川 浩 出版社:KADOKAWA/角川書店 税込511

「忘れられない本」をきっかけに出会った2人。はじめはメールだけで心を通わせていきますが、意を決して「会いたい」と伝えたとき、彼女からの連絡は途絶えてしまい・・・。2人のやりとりは、ときに気恥ずかしいほど赤裸々で、ときにナイフのように鋭く姿を変えます。思いを伝え合うことの難しさ、大切さがわかる小説です。

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きみはポラリス

きみはポラリス

三浦 しをん (著) 出版社:新潮社 税込680

11編の短編からなる恋愛小説集。同性愛や三角関係、禁断の愛など、どれも秘密を抱えた恋愛をテーマにした物語です。どんな形の恋であろうと、許されざる恋であろうと、人はその想いを止められない。ほの暗い雰囲気のなかで星のように煌めく愛を感じて、明日から見える世界が少し色を変えるかもしれません。

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様々な国や時代で読むオススメ恋愛小説

舞台となる国や時代の違う物語は一味違う面白さがあります。一風変わった作品をお求めの方へオススメの恋愛小説はこちら。

アメリカ児童文学の古典的名作を、恋愛小説として味わい直す続編

幼い頃に児童書で読んだり、アニメやドラマで放映されているのを観たりして、タイトルが記憶に残っている懐かしい物語。そんな作品に続編があり、続編では子どもだった主人公が成長して大人となり、恋愛模様が描かれているなどというケースは意外に多いもの。そこで、名作が恋愛物語に変わった続編を集めてみました。

続 若草物語

続 若草物語

著者:L・M・オルコット 出版社:KADOKAWA/角川書店 税込400円(10/26まで)

タイトル通り、『若草物語』の続編。四姉妹のその後が描かれているのですが、特に、次女のジョー、四女のエイミーの恋愛から結婚までにドキドキしてしまいます。気になる異性に対するジョーやエイミーのさまざまな心の葛藤と、その周りをとりまく人々の心模様は、大人になったからこそ楽しめるものなのかもしれません。

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アンの愛情

アンの愛情

モンゴメリ (著) 出版社:集英社 税込802

本書は『赤毛のアン』の3作目。第1作では些細な喧嘩から、わだかまりを抱えた主人公・アンとギルバートの恋愛から結婚までが描かれていました。続編では、お互い働きながら勉強を続け、大学に進学するという同じ目標に向かって切磋琢磨し支えあう2人の様子が描かれます。現代女性にとっての憧れがここにあります。

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この楽しき日々

この楽しき日々

ローラ・インガルス・ワイルダー (作) 出版社:岩波書店 税込864

テレビドラマ「大草原の小さな家」の原作シリーズの8作目。18歳となった主人公・ローラが教師として働く様子と、恋の様子が描かれています。子どもの頃に読んだときには、働きだしたローラの心情や恋心がつかめず、家族で囲む食卓や、森や農場など自然の描写に心を弾ませていたことでしょう。大人になって読むと違う味わいがあります。

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フランス文学って意外とおもしろい!?と思える禁断の恋を描いた名作

フランス文学と聞くと、なんだか難しそうで手に取りにくい・・・とイメージしている方は多いかと思います。だけど実際のところ、必ずしもそうではありません。誰もが共感しやすい恋愛模様を描いた作品は数知れず。道ならぬ恋を取り上げた名作も多いのです。フランス文学で、禁断の恋愛の世界を覗いてみてはいかがでしょう。

赤と黒

赤と黒

スタンダール 出版社:新潮社 税込756

貧しい階級の出身でありながら、強い野心を秘めたジュリヤン・ソレルの鮮烈な生涯をスタンダールが描き切った19世紀の名作です。ナポレオンを崇拝する彼はとある家の家庭教師に選ばれたことをきっかけにその家の夫人を誘惑し、のし上がっていこうとするのですが・・・。物語終盤には、手に汗握る衝撃の展開が待っています。

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ボヴァリー夫人

ボヴァリー夫人

フローベール (著) 出版社:新潮社 税込799

1957年に発表された近代フランス文学の傑作で、実際に起こった事件をモチーフにしています。結婚してボヴァリー夫人となった若妻。彼女の心に夫への愛情は生まれず、すべてに失望した彼女は不倫を重ね、借金から身を滅ぼします。三面記事的な内容でありながらその細やかな心理描写と確かな内容は、まさに文学の面目躍如といえるでしょう。

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肉体の悪魔(新潮文庫)

肉体の悪魔(新潮文庫)

レイモン・ラディゲ 出版社:新潮社 税込518

1923年にわずか20歳でこの世を去った作家レイモン・ラディゲの処女小説です。第一次世界大戦の最中、婚約者のいる女性に出会った15歳の少年。その後、彼女は結婚するのですが彼女に心惹かれていた少年は、彼女の夫が戦争で不在のなか深い関係に・・・。悲劇的な結末へと向かう道程を、見事に描き切っている恋愛小説です。

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青春の瑞々しさは世界共通!初めてのヨーロッパ文学にぴったりな古典的名作

ヨーロッパ文学は敷居が高そう、という印象をもっている方は多いでしょう。確かに、日本とは言葉も違えば文化も違います。でも人の心の動きや抱えている悩みなどは万国共通で、読み手の心に迫ってくるものがあります。そこで、初めてヨーロッパ文学に触れるという方に手にしてもらいたい、青春をテーマにした古典的な名作小説を紹介します。

白夜

白夜

ドストエフスキー (著) 出版社:角川書店 税込475

あの白夜の夜、僕は偶然出会った少女に恋をして・・・。著者のドストエフスキーは、『罪と罰』や『カラマーゾフの兄弟』といった重厚な文学作品で有名なロシアの大文豪です。しかし本作は、青春ならではの想いがあふれる情感豊かな物語になっています。ドストエフスキーを初めて読む、という方にもオススメの一冊です。

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はつ恋

はつ恋

ツルゲーネフ (著) 出版社:新潮社 税込410

ロシアの文豪であるツルゲーネフの代表作です。成人男性である主人公が、16歳当時、隣家に越してきた一家の娘に恋をしたことを回想します。5歳年上の彼女に対し、恋情燃え上がる彼でしたが、そこには思いも寄らぬ現実が待っていたのでした。青春期独特の熱い想いと、その顛末が見事に描き出された一冊です。

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若きウェルテルの悩み

若きウェルテルの悩み

ゲーテ (著) 出版社:新潮社 税込432

文学者としてのみならず自国の大臣にもなるなど、マルチな才能を発揮したゲーテによる青春文学です。主人公のウェルテルはロッテという女性に恋をするのですが、彼女にはすでに決まった人がいて・・・。苦悩するウェルテルの姿を通じて、若き日の青春の危機に触れることができるでしょう。

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今も昔も変わらない人気!『源氏物語』をモチーフにした新感覚な物語

平安時代中期に紫式部によって書かれ、「世界最古の長編小説」とも言われている『源氏物語』。光源氏を中心に巻き起こるこの恋愛物語は現在でも多くの日本人に愛され続け、『源氏物語』をモチーフにした新しい物語は次々に誕生しています。そこで、ここでは『源氏物語』好きにはたまらない小説やラノベ、コミックなどを紹介します。

“葵”ヒカルが地球にいたころ……

“葵”ヒカルが地球にいたころ……

著者:野村美月 出版社:KADOKAWA/エンターブレイン 税込670

現代版『源氏物語』とでもいえるようなライトノベルのシリーズです。ある日、恋多き学園の皇子ヒカルの幽霊が是光の前に現れ、『心残りがあるんだ』と告げます。是光はヒカルの心残りを晴らす協力をするうちに、ヒカルの死に関するあるうわさを耳にして・・・。恋愛要素はもちろん推理小説のような側面もあり、何度も読み返したくなってきます。

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源氏物語 あさきゆめみし 完全版 The Tale of Genji(8)

源氏物語 あさきゆめみし 完全版 The Tale of Genji(8)

大和和紀 (著) 出版社:講談社 税込648

『はいからさんが通る』などの人気漫画家・大和和紀が、『源氏物語』の原書を読んでいない読者でも理解できるようにわかりやすく漫画化した一冊です。この第8巻で描かれる「いろは歌」の秘密は、特に注目して読んでみてください。少女漫画のように『源氏物語』を身近に感じられるので、古典が苦手な女性にオススメです。

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ヒカル いろがさね裏源氏

ヒカル いろがさね裏源氏

柏木いづみ (著) 出版社:文藝春秋 税込720

『源氏物語』を基にした官能小説、といえるような一冊です。若きエリートの原田ヒカルは、令嬢である檜枝岐葵(ひのえまたあおい)をめとるのですが、秘密クラブでの性戯をきっかけに思わぬ運命をたどってゆきます。ただの官能小説としてだけではなく、『源氏物語』の現代版のような大人なストーリー展開も魅力的です。

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好景気に浮かれていた80年代日本。当時の恋愛事情がわかる小説

日本経済がかつてない好景気に浮かれ、新しい流行が次々に生まれ、日本中が異様な高揚感に包まれていた80年代。まだ携帯電話もなかった時代ですが、80年代には現代にない華やかさのようなものがありました。そんな時代に青春を謳歌していた若者たちの恋愛事情がわかる、さまざまな小説を集めました。

なんとなく、クリスタル

なんとなく、クリスタル

田中康夫 (著) 出版社:河出書房新社 税込821

「クリスタル族」という流行語を生み出し、社会的ブームになった田中康夫による小説です。ブランドもの服で着飾り、おしゃれなレストランでご飯を食べ、ディスコで出会った青年と火遊びの恋を楽しむ。そんな生活を送る女子大生の日常を描きながら、ブランドや店名などに膨大な数の注釈がつけられ、当時の流行についても知ることができる一冊です。

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その手をにぎりたい

その手をにぎりたい

柚木 麻子 (著) 出版社:小学館 税込1,404

本書が刊行されたのは2014年ですが、舞台となるのはバブルの波が押し寄せる80年代の東京。人気作家・柚木麻子が、お給料を貯めてとある高級寿司屋へ通うOL青子の成長を描いた小説です。その寿司屋の職人への淡い片思いが爽やかな余韻を残しつつ、好景気ではぶりがよくなる人々の様子が対照的に映し出されています。

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悲しみがとまらない 恋愛ソング・ブック

悲しみがとまらない 恋愛ソング・ブック

著者:林 真理子 出版社:KADOKAWA/角川書店 税込562

80年代恋愛ソングの定番「悲しみが止まらない」「シングルアゲイン」「愛が止まらない」など、80年代をリアルに生きてきた女性にはたまらない、恋愛ソングをモチーフにした恋愛小説を集めた短編集です。著者である林真理子自身も80年代に大活躍していた女流作家であり、バラエティ豊かな当時の恋愛模様を確かめることができます。

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