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紙の本
期待以上に面白い
2012/07/09 12:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
全ての作品がたったの4ページという、非常に短い短編ミステリー集。だから薄い一冊に60編も物語が詰まっている。帯にも「一駅で読めるミステリー」的な事が書かれていたし、正直そんなに期待はしていなかったものの。いやいやどうしてどうして、これはと思わされる作品も多数収録されていました。短い分だけ、「文章間を読ませる」と言った手法が多く使われ、さらっと読み流すような事はなかなかできない、決してヒマつぶしの一冊ではない作品と思います。
また考えてみれば、同じ作者の作品を60も一気に読めるというのも面白い体験。「ああ、これは相当気持ちがノって書いたものだな、これはそうでもないな・・・」みたいな物を如実に感じられた。そういう事を考えながら読んでも、本好きにはまた非常に面白い一冊かもしれない。
紙の本
出来の良し悪しはあるけれど、4ページでストーリーを作り上げるのはお見事。
2011/10/27 18:45
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みす・れもん - この投稿者のレビュー一覧を見る
全てのストーリーが4ページで完結。ページを1回めくるだけで読み終えられてしまう。ちょっとした空き時間に読むにはもってこいだ。
長編(ときには短編でも)は、読み始めようとするときに少し躊躇することがある。集中力がそれほどないなぁというときや、本格的に「読書」するには時間が中途半端だなというとき。そんなとき、こういう本は便利。なんといっても4ページで完結するものばかりなのだから。1編を読むのに数分しかかからない。でも、こういうものに限って、あと1編、あと1編と読み進めてしまって、いつの間にか読み終わっているということが多いのが不思議。
60編の中には「これはすごい!」と唸ってしまうくらいオチが見事なもの、「意味わからん!」と首をひねってしまうようなスッキリしないものなど、いろいろ。出来はピンキリという感じか。けれど、4ページだからね。出来が良くなくても「ま、いいか」と許せてしまう。これが何時間、何日もかけて読んだあげくに「意味わからん!」となってしまうと「時間を返せ!」と言いたくなるのだが。ここがまぁ、ショートショートのいいところと言えなくもない。
出来の良し悪しはともかく、4ページで1つのストーリーを完結させてしまうのはすごい。
全てのストーリーがオススメというわけではないけれど、かなりの確率で良いものに当たる。文体も読みやすい。ミステリーというよりも、スリラーと言ったほうが正確じゃないかなという気がする。「謎解き」するには4ページは短い。読み終わったあとに心地よいスリル感が味わえる話が多い。
さて…。ここで特にこの話がオススメ!というものを選ぼうかと思ったけれど、内容をちゃんと覚えているものがないんだよね(苦笑)。読んでいるときには面白かったんだけど、深く印象に残るものはなかったってことかな。
それでも、ちょっとした空き時間を埋める本を探している方にはお薦めする。それなりに読み応えのあるストーリーもあるし。ただ消化不良に陥るストーリーもあるのもご承知のうえで。ぜひどうぞ。
紙の本
4ページミステリー
2012/09/30 11:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のんびり屋のカユ - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリーというと殺人事件が起きて、それを解決して…
が一つのお決まりのようなものだが
本書はどちらかというと、読者を欺く物語=ミステリーとして
読者の常識に挑戦する小ネタ集、と考えるとしっくり来る。
内容が血生臭かったり、男女の話があったりすることもありR-15かな?
そういうこともあって、評価は落としますね。