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罪の蜜

著者 丸木文華 , 笠井あゆみ

予備校で講師のバイトをしている美大生の嘉藤雄介は、天才的な芸術の才能を持つ高校生・水谷宏司に出会い、羨望と仄暗い嫉妬心を抱く。高名な芸術一家に育ちながら落ちこぼれの雄介は...

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罪の蜜

税込 660 6pt

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税込 660 6pt

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商品説明

予備校で講師のバイトをしている美大生の嘉藤雄介は、天才的な芸術の才能を持つ高校生・水谷宏司に出会い、羨望と仄暗い嫉妬心を抱く。高名な芸術一家に育ちながら落ちこぼれの雄介は、人知れず深いコンプレックスに苦しんでいた。しかし、そんな雄介に水谷は好きだと告白する。雄介は天才である彼に欲されていることに優越感と歪んだ快感を抱きつつも、自分の過去の罪を水谷に隠していることに怯えていて……。

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みんなのレビュー15件

みんなの評価4.1

評価内訳

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  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)

電子書籍

影のなかで見た光

2013/08/18 22:49

10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:はな - この投稿者のレビュー一覧を見る

暗い…でもぐいぐいとひきつけられ、顔をしかめながら結局最後まで一気読みしてしまいました。
主人公や彼を思う青年はもちろんのことですが、彼らをとりまく人々の印象はなかなか強烈です。読み終えてもつい彼女のことを考えてしまいます。
基本はハッピーエンドです。でもたぶんこれは救道を求めるものがたりです。忘れがたいお話のひとつになると思います。

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電子書籍

雄介は曲者

2022/06/30 18:11

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:M★ - この投稿者のレビュー一覧を見る

2011年の作品、
随分今とタッチが違う、笠井あゆみ先生の挿絵。

冒頭、予備校講師、嘉藤雄介が攻役なのかと思ってしまったけど、
読み進むにつれて、受験生の水谷宏司は、雄介がかなわないほどの知能犯だと分かってくる。

雄介は、凡庸な自分の才能に引け目を抱いている。
水谷は、有名な作家が認める「天才の卵」、水谷の才能に嫉妬する雄介。

最初は、雄介からやっかみ半分の誘いをかけてくる。
蜘蛛の巣にかかった蝶のような雄介は、囚われて逃げ出せなくなる。

「世界」章は水谷視点。
水谷は、特殊な英才教育を受けたサイコパス。
完結部の「世界は こんなにも美しかったのだ」
・・・二人が幸せなら、それでいいです。

こういう泥っとしたドンデン返しは、丸木作品の醍醐味だと思う。

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電子書籍

暗いけど

2019/05/28 12:40

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:こよ - この投稿者のレビュー一覧を見る

屈折してる受けだけれども読み進めるごとに可哀想で可愛くて、最終的には屈折してる攻めの手に堕ちてるのがなんとも良い感じです。最後まで読むとそういうことかー!って納得できてまた最初から読み直しました。おもしろかったです。

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電子書籍

2024/03/25 22:07

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ももる - この投稿者のレビュー一覧を見る

何と表現したら良いのか…沼、貪欲、偏愛、救い…嫌な感じは無く、深い愛を感じました。誰かこの語彙力の無さでわかってくれる人がいたら嬉しいです

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紙の本

常闇に堕ちていくような作品

2021/08/09 05:58

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:やじやじ - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネタバレあり

予備校で講師のバイトをしている美大生の嘉藤雄介
天才的な芸術の才能を持つ高校生・水谷宏司
芸術家一家に生まれた凡人の雄介が
自分に一目惚れしたという才能あふれる水谷に出会い
水谷の雄介へぐいぐいきます。
雄介の拒否と許容の曖昧さに読みながら翻弄されて
堕ちていくような感じの話です。
そして、その中に挟まれる愛子の独白的な文章
二人の関係に蔦のように絡まってくる。
ほの暗く、常闇に堕ちていくような作品です。

「家」は雄介視点
自分の才のなさと鬱屈とコンプレックスと
それでも存在する芸術を糧として生きたいという希望が
ないまぜになった鬱屈
そして強気な押しには転げ落される弱さで
最後は崩落してしまった感が否めない
ただし、雄介も弱さから生じる姑息さや矮小さ
あるいは水谷に対する優越感のせいで攻撃的ですらあるので
ただ単に水谷に押しまくられているだけって
わけでもないのがミソ。

「世界」は水谷視点
種明かし的な章になっている。
(加代さんにあれを語らせていたのが生きてきたり)
ああ、そこまでそれか的な。
この未来に雄介が社会人として生きて行く道はあるのでしょうか?
と真剣に思ってしまいました。
(あと、加代さんどうしたのかなとか)

関係者みんな病んでいる感じの中で
普通人ぽい姫野にも何かあるのではとうがった読み方をしてましたが
彼だけはとりあえず一般人カテゴリーにいたので何よりです。

救い(というか未来)がないような後味を
どう捕らえるかでこの作品の評価は変わるかなって感じです
(アフェアよりも悪くはないと思いますけどね・・・)
あ、この作品も笠井氏の挿絵だわって改めて思ったです。

後書きに書いてあったタイトルが回文になっているのは
この本手に取る時に気づいてなにかにまにましてました。

☆3.5評価の4です。

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電子書籍

メリバなのか

2020/08/20 08:14

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:生姜と檸檬 - この投稿者のレビュー一覧を見る

受け主人公が受験に苦労した経験を通して鬱屈していく過程がリアルで、納得させられました。
自身の持つ常識とプライドによって葛藤する攻めへの思い、流されほだされていく様子が無理なく描かれていて、面白く読ませていただきました。
若干の後味の悪さが残る結末でしたが、これも二人の愛のカタチなのかなあと。

笠井あゆみ先生のイラストが素敵でした。
線がきれいで少し上品な感じ。

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電子書籍

執着モノ

2019/07/23 14:02

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:さなにょろ - この投稿者のレビュー一覧を見る

面白かったです。
年下の攻め(水谷)が受け(雄介)にグイグイせまります。
登場人物が何かしら背負っているものがあり、読みながら自分で人物相関図を作りました。
終盤にその答え合わせが出来るわけですが。

迫られていた方が迫っていた方に堕ちていく様が楽しめます。

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電子書籍

暗い作品

2017/06/26 10:09

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る

丸木さんの作品は、何冊か読んでいますが、これは、まさに丸木さんらしい作品ですね。
普通にストーリーが展開してると思いきや、最後にどんでん返しというか、ネタバレが待ってて、それに衝撃を受けて、余韻を残しままま終了・・・という、とても印象に残る作品でした。

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電子書籍

丸木先生らしい

2016/03/17 00:41

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:こもし - この投稿者のレビュー一覧を見る

丸木先生らしい作品。
攻めも受けも歪んでる、育ってきた環境も歪んでる。
あげく他の登場人物も歪んでる。
他の方のレビューで攻めの喘ぎ声があると読んだので、エロシーン楽しみに読みました(笑)期待通り楽しめました。

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電子書籍

残念です

2018/05/05 20:25

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:hedgehog - この投稿者のレビュー一覧を見る

主人公は魅力的だが、隠された事情のために星が半減されました。 個人的に一番嫌いな柳の内容だが、主人公がそれなりに魅力があるために、それでも星3つはくれることができるようです。

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紙の本

執着攻、闇堕ち、ダークサスペンス系

2017/07/31 20:59

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る

丸木さんの執着ものは良いですね。
私的に丸木さんには救いのあるハピエンより、ゲームのBADエンみたいな闇堕ちを期待してしまいました。
これも例にもれず面白かったです。

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2011/10/12 15:43

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2013/04/04 19:51

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2015/06/29 21:09

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2018/02/25 04:11

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