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銀河英雄伝説1 黎明編

田中芳樹 (著)

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864(8pt) 銀河英雄伝説 1 黎明篇 (創元SF文庫)

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“常勝の天才”ラインハルトと、“不敗の魔術師”ヤン・ウェンリー。ふたりの名将が現れたとき、銀河帝国と自由惑星同盟の抗争は新たな段階を迎えた。圧倒的なスケールを誇る宇宙叙事...続きを読む

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商品説明

“常勝の天才”ラインハルトと、“不敗の魔術師”ヤン・ウェンリー。ふたりの名将が現れたとき、銀河帝国と自由惑星同盟の抗争は新たな段階を迎えた。圧倒的なスケールを誇る宇宙叙事詩、スペースオペラの金字塔。

ユーザーレビュー

全体の評価 4.6
4.6
評価内訳 全て(129件)
★★★★★(76件)
★★★★☆(33件)
★★★☆☆(7件)
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人類の未来を垣間見れる

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2007/06/15 02:06

評価5 投稿者:佐伯洋一 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 時々思うことがある。今と過去と未来とどこに生まれた人間が一番幸福なんだろう。突き詰めて考えるとおそらく個々人情況により異なるもので答えは無いのだろうが、私は断然未来に生まれたい。古代から現代までおよそ世界史を鳥瞰してきたが、未来の歴史を見ることなく死ぬのはなんと悲しいことだろう。地球型居住可能惑星が最近見つかったそうだが、現在では行く事はもちろん、見ることさえ出来ないのだ。
 そんな中、例えばこの銀河英雄伝説などは未来の戦争というものを何となく髣髴とさせる魅力がある。いわば星間戦争を描くものであるが、内容は徹底したリアリズムであり、魔法や宇宙人は一切出てこない。
 その戦争の背景には人類の採るべき政体の争いがある。優れた人物による独裁か、民主主義か。作品は大長編であり、その過程においては民主主義を広大な宇宙で実現していく事の困難さ、儚さ、脆さが様々な角度から露呈してくる。
 民主主義政体を推進するのは、一方の主人公であるヤンというアジア系の人物で、中国史が好きな著者らしく、戦術の天才として描かれる。魔術師ヤン、無敗のヤンなどと呼ばれている。
 独裁を是とするのはラインハルトというおそらくゲルマン系の人物で、戦略謀略の天才として描かれる。その配下には綺羅星の如き賢才が結集しており、その点におけるヤンとの差は歴然である。しかし、それをおして余りあるヤンの戦術の巧みさはなかなか面白い。宇宙では韓信の背水の陣はブラックホールを背にして戦うなどというのはなるほどと感じたりした。
 この世界でも地球という惑星は存在しているが、もはや人の住めない惑星となり、今や怪異な宗教の総本山と成り果てている。大体権力と民衆と来たら「教会」という第3勢力があるというのがセオリーだが、地球教という宗教は正しくその位置にあるといってよい。宗教との戦いは、人間が弱くなればなるほど深刻度を増し、いずれ必ず人類に仇名す日が来る事のひとつの警鐘を感じ取れるのではないか。現に、テロという名の宗教戦争は現実に起きている。宗教が原因で戦争が起こるとするなら宗教などやめてしまえと思うのは私だけであろうか。ともかく、地球教の如き存在はこういう宇宙世界にも、いや人類が宇宙に拡散し、共通の拠り所が無くなれば無くなるほど顕在化してくるだろう。
 結局、この作品の主人公に「悪」は無い。2人とも最大のライバルでありながら、共通の敵、手段の異なる同じ目標に向かって走っている。このヤンとラインハルトという主人公どちらに肩入れするかはかなり前から二分されてきた難しい問題である。
 そして、本作品はアニメ化されたが、日本の声優オールキャストで臨んだほど登場人物が多い。皇帝の配下の名将たちには各人堂々たる存在感があり、各参謀にさえ存在感がある。実に類稀なる筆致である。やはり、名作には何か光るものがある。
 ところで、本書は何度も改訂されてきた古典的名著であるが、何故出版社が変更されたのだろう。徳間書店はこの分野を捨てるつもりなのだろうか。

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エッセンス凝縮

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2011/08/10 11:47

評価5 投稿者:金曜日のらいおん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 何故,この作者の文章は,重厚なのにこんなに軽やかに読めてしまうのでしょうか。
 単純に面白いというだけではない,何度も読み返したくなる話の筋,伏線,魅力的な登場人物。

 そして全体の構成力の高さがすばらしい!
 始まりは良く構成されていても,人気が出てくると妙に本筋ではないところに話がそれたり,間延びしたりという経験は本好きの方なら,何度もあるかと思います。

 それが10巻ですっきりとまとまっています。外伝はありますが。

 特に一巻のエッセンスの凝縮されていること!

 初版本には「1」の文字がなく1巻で完結できるように書かれたとはいえ,銀河帝国ができるまでの歴史,現在の停滞している状況,アスターテ会戦,イゼルローン要塞攻略,アムリッツア会戦までが一巻に収められています。
 久しぶりに読みなおし,全体のボリュームを知っているからこそ,その凝縮ぶりがおどろきです。そして,登場人物が本当に魅力的であり,その心情に共感してしまいます。

 同時に,この小説は歴史観というか,自分の今いる状況が歴史の大きな流れの中にあるのだなという,考えてみれば当たり前のことに気付かせてくれました。

 私は,高校という多感な時期にこの小説に触れ,ニュースも見方がすごく変わったのを覚えています。この小説に出会わなければ,私の青春時代はもう少し彩りがなく,かつ大きな視点で物事をとらえる感覚を得るのも随分と先になっていたと思います。

 おススメです。

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電子書籍 徳間版に慣れていると違和感があります

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

2016/04/15 00:29

評価4 投稿者:じゅんこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

徳間版も創元SF文庫の紙版も持っていますが、持ち歩きに便利な電子書籍版が欲しくて、3回目の購入です。
話の内容(展開)については今更というか勿論文句なしなのですが、なんだか平仮名が多すぎて読みづらい。登場人物紹介も、昔から何度も読んでいて馴染みのある徳間版のほうが良いと思いました。この簡潔すぎる人物紹介は、これから読む人が先入観を持たないようにという配慮なのでしょうね。

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評価0 投稿元:ブクログ

2013/05/03 17:29

不埒な動機(好きな芸能人目当てに銀英伝舞台を観に行くことにしたから予習したかった)から読み始めたのですが、予想外に面白くて夢中になりました。
読了後はSFも長編も苦手意識があったのにすっかり払拭されたような気持ちに。ヤンよりもラインハルト様のほうがかわいそうで贔屓してしまう。

評価5 投稿元:ブクログ

2012/08/24 00:06

ライトノベル感覚で読んだら、なかなかどうしてしっかりした小説でした。序章は本筋に至るまでの歴史説明になっており、しっかり背景を理解した上で物語に入っていける。

科学が進み宇宙へ飛び出そうが、人間の本質は変わらず、自分の野心や自尊心を満たすために戦争を続ける銀河帝国と自由惑星同盟。(ただし戦争の被害は現代の感覚を大きく上回るものだから怖い)

つかの間だとわかっていても平和を願うヤンの心情に激しく同意してしまう。

全体にもまだ序章にすぎない1巻。この先どうなるのか気になる!

評価4 投稿元:ブクログ

2008/05/23 16:13

導入の歴史が辛いんだ…で、★4つ
そこを越えると快楽があなたを待ってます
最初は友人に借りて。自分で所有は徳間文庫版。

評価3 投稿元:ブクログ

2009/02/13 03:44

20年以上前に本伝全てを読んだが、ひまつぶしに再読。田中芳樹の作品はたくさん読んだが、この作品が最もすぐれているように思う。

評価5 投稿元:ブクログ

2008/07/24 23:15

銀英伝はわたしの中での「SF」の領域を明らかに広げた。深く豊かな人間性をもつキャラクターたち、戦争の意味と国家の在り方についての教訓を含んだ鮮やかなストーリー展開、ひたすらリアリスティックで感傷を誘うような美辞麗句は排除してあるにも関わらず詩的な筆致力、これらの魅力に完全に首根っ子をつかまれてしまった。今3巻まで読んだが、息つく暇もないほどおもしろいとはこのことだ。20代後半となり当時より多少分別がついた今でこの熱中なのだから、中高時代で遭遇してしまっていたらどうなっていたか。おそらく自分の受験戦争における勝利よりも、紙上における銀河戦争の観察責任を重視しただろう。

評価5 投稿元:ブクログ

2012/05/06 15:08

いろんな方からのお勧め+宝塚で舞台化されるので予習でやっと手に取った。
勧められるだけあって、とても面白かったし好みでした。
SFで群像劇で三国志テイストな政治劇でもあり、個人それぞれが信念を持って生きている姿に引き込まれた。
さっさと続き買ってきます。

評価4 投稿元:ブクログ

2012/08/26 21:27

宝塚宙組が公演すると聞いて予習。序章を読み終えるのに1週間かかってしまった上に、その内容と世界観が理解できたとは言えないが、1章以降の面白さは怒涛。なるほどなるほど多くの人が虜になるわけだね。私も2012年にして夢中です。

評価4 投稿元:ブクログ

2007/04/01 15:34

先日書店に行って新刊コーナーの平積み台をチェックすると、『銀河英雄伝説1』とあるぢゃないか!心の中で「おお!」。装丁が違うぞ・・・と思ったら、徳間ではなく、創元SF文庫である。出版社を変えて隔月刊行で復刊らしいが、ぜひ外伝まで刊行してもらいたいものだ。『銀英伝』はSFの衣を纏った歴史大河小説。自由民主主義的な国家「自由惑星同盟」と中央集権的・封建的な国家「銀河帝国」、2つの政治体制の衝突。だが、自由惑星同盟=善、銀河帝国=悪などという単純な二元論、勧善懲悪ではない。戦争シーンも互いの戦略・戦術がぶつかり合い、リアルだ。その戦争において互いの中心にいるのが、全くタイプの異なる卓越した指揮官、自由惑星同盟のヤン・ウェンリーと銀河帝国のラインハルト。貧しい下等貴族の出ながら、燃えるようなハートに、類稀なる軍事的才能とリーダーシップを兼ね備え、銀河帝国皇帝はおろか全宇宙の支配者になってみせるという野心を、幼馴染の親友であり、腹心の部下でもあるキルヒアイスの前では隠さない、ラインハルト。彼は早くも上級大将から帝国軍三長官のひとつ帝国宇宙艦隊司令長官へ、貴族としても「伯」から「候」へ昇進する。歴史学者を志していたのに、食うために仕方なく軍人となり、できれば今も辞めたいと考えつつ戦功を立ててしまい、意に反して出世していくヤン・ウェンリー。彼もまた、准将から大将へと昇進する。第1巻では、この2人が初めて戦場で相まみえ、互いに優れた敵と認め合うことになるわけで、今後も彼等を中心に物語は動いて行く。組織の中に生きる人間としては、身につまされるシーンも多い。ビジネスマンにもオススメ。登場人物がいい男揃いなので(より具体的にはアニメ版を参照)、女性にもオススメ。

評価4 投稿元:ブクログ

2007/07/19 00:06

昔友人がハマっていたのを思い出して、今更購入。
策略とか智謀とかそういった話を書くのがやはりうまいなあ……。

難点は、他社の文字サイズに慣れているので、文字が小さく見える事。

評価4 投稿元:ブクログ

2010/11/29 01:19

田中芳樹の文体が身近な人物口調を思い出させて嫌い!
と中学の頃投げ出した作品を今更ようやく読める様になりました。
大人になったってことかなぁ。

メルカッツ提督とビュコック提督が好きです。
我ながらジジイ好きが如実に現れてます。
ポプランたちの掛け合いをみてると須賀しのぶの『天翔るバカ』思い出すなぁ。

評価5 投稿元:ブクログ

2007/03/16 10:43

銀河を舞台に展開される、華麗にて壮大なスペース・オペラ。戦略は戦術に勝り、政略は戦略に勝る。国家の制度と個人の器量の冷酷にして激烈な交じり合い。とりあえず読んどけ!

評価5 投稿元:ブクログ

2008/09/05 15:39

名作です、名作。

絶対的な正義なんてないってことを気づかされました、この小説、アニメによって。
何度読み返しても、何度見直しても感動してしまいます。読むと思考が深くなる気がしますよ。

ただ登場人物を覚えるのが一苦労なんですけどね〜。アニメから入るのがおススメです。

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