電子書籍
特捜部Q―檻の中の女―
著者 ユッシ・エーズラ・オールスン(著) , 吉田奈保子(訳)
捜査への情熱をすっかり失っていたコペンハーゲン警察のはみ出し刑事カール・マークは新設部署の統率を命じられた。とはいっても、オフィスは窓もない地下室、部下はシリア系の変人ア...
特捜部Q―檻の中の女―
特捜部Q 1 檻の中の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
商品説明
捜査への情熱をすっかり失っていたコペンハーゲン警察のはみ出し刑事カール・マークは新設部署の統率を命じられた。とはいっても、オフィスは窓もない地下室、部下はシリア系の変人アサドの一人だけだったが。未解決の重大事件を専門に扱う「特捜部Q」は、こうして誕生した。まずは自殺と片付けられていた女性議員失踪事件の再調査に着手したが、次々と驚きの新事実が明らかに!
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紙の本
久々の大当たり!傑作警察小説!!
2016/11/21 11:48
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ストレート・シックス - この投稿者のレビュー一覧を見る
「特捜部Q」というタイトルでこのような傑作警察小説を連想する方が一体どれくらい居るだろうか。地下で窓すらもない即席の特捜部で未解決事件の捜査にあたるのは、荒くれ者キャラのカールと謎の人物アサドのたった二人。だが、この二人のバランス、かけ合いが非常に面白い。
物語は、2002年の美人議員失踪事件と2007年の現在が交差するように進行し、後半に向かい、真相が序所に明らかになってくるという凝ったプロットにも驚かずにはいられない。
私は著者の最新作「アルファベット・ハウス」を読んで、同作品が気に入ったため、巻末に掲載されていたこの「特捜部Qシリーズ」を読み始めたが、この作品、作家は久々の大当たり。未解決事件を追うマイクル・コナリーのハリー・ボッシュシリーズとは趣きが異なるものの、同シリーズ同様に没頭してしまった。
北欧ミステリを敬遠している方がいるとしたら、勿体ない。是非、是非、このシリーズを手に取っていただきたい。オススメです。
電子書籍
間違いない
2024/02/21 14:04
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もそ - この投稿者のレビュー一覧を見る
おもしろい。
これぞエンターテインメント。
何と言ってもキャラが立っている。
はみ出し者の主人公と、外国人移民がバディを組んで立ち向かう。
それでいて事件そのものはハード。
にぎやかな出だしから段々と事件の核心へ迫るにつれて手に汗握る感じがうまい。
電子書籍
面白い!
2021/09/28 16:38
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たま - この投稿者のレビュー一覧を見る
久々にシリーズモノでアタリを引きました!これは面白い!!
ベテラン刑事カールと文武両道の有能助手アサドが所属する特捜部Qは過去の未解決事件を担当する離れ小島(笑)
そして数年前から行方不明の美人議員ミレーデ・ルンゴー。
このミレーデの監禁状況がリアルで、過酷過ぎて、夢に見ました…うぅ…続編も読まなきゃ
電子書籍
コペンハーゲン警察にも「相棒」がいた!
2020/12/02 02:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:future4227 - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画がかなり面白かったので原作にも挑戦。水谷豊のドラマ『相棒』のデンマーク版といったところか。新設部署とか言いつつ、殺人課から体よく厄介払いされた先は特命係ならぬ特捜部Q。チームは主人公カールと相棒役のアサドの二人だけ。映画とは二人のキャラ設定が違うので、映画でネタバレしてても二重に楽しめる。まるでやる気のないカールに不安を感じつつも、尋常でない観察眼を持つやる気満々のアサドがナイスサポート。この凸凹コンビが想像を絶する誘拐監禁事件を解決に導く。監禁に耐える女性の精神力が凄まじい。私なら発狂して死んでる。
紙の本
読書会で薦められて大正解。ミステリー小説で泣くことになるとは・・
2018/03/21 22:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ばぁ - この投稿者のレビュー一覧を見る
海外ミステリーにしては比較的登場人物少なめ?でも先が読めない。
後半になるとハラハラして、
途中で本を閉じて部屋をウロウロしてしまうほど。ラストで感動してしまうし。
事件の全貌が次第に明るみになるのと同時に個性的なキャラクターの行動も飽きさせない。
映画版も観たいし、続編も読みたい。
・・・忙しい!
紙の本
ドラマ化になりそうなキャラ立ち小説シリーズ開幕!
2015/12/21 01:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近勢いのある北欧、デンマーク発のミステリ。
本国やドイツではかなり人気の高いシリーズらしい、その第一弾(第二弾以降もハイペースで日本語版刊行中)。
捜査中に犯人から発砲を受け、仲間を失い自らも入院したカール・マーク警部補が仕事に復帰するが、もともと扱いにくい性格である上に発砲事件のトラウマにも苛まれ周囲はますます彼をどう扱うか困る。 そこで上司は一計を案じ、未解決事件を取り扱う専門部署<特捜部Q>を設立し、彼を栄転と称してそこに押し込めることに成功。
マークはマークで変に指図されず一人でいられることに安堵するが、刑事の宿命として毎日インターネットで時間潰しをしている場合でもない。 厄介払いとともにつけられたシリア系のアシスタント・アサドといつの間にか凸凹コンビを組み未解決事件解明に向かう・・・という話。
やっぱりポケミスは読みづらいなぁ(個人的主観)。文庫の方がしっくりくる。
なんというか、よくも悪くも海外ドラマ的。
場面の切り替えが多いところとか、登場人物のキャラクターが劇画タッチであるとか。
“檻の中の女”というサブタイトルからもわかるように監禁された女性の姿と、彼女を探し出す特捜部Qの動きとで主に構成されているのだけれど、この犯人の犯行の手の込み具合というか、“憎悪”という気持ちを長い間持ち続けるパワーに、読んでて具合が悪くなる。 いやほんとに、錆びたペンチが出てきたあたりではなんだか乗り物酔いしたみたいに気分が悪くなった(本を閉じてしばらく横になりましたよ)。
被害者の回想が前半から(というか最初から)かなり描かれるので犯人がどのような相手かということは大まかにわかってしまうため、サスペンス度はいまいちですが、やはりキャラ立ち度が高いためラストまで引っ張る力は見事です。
実際、本国ではドラマ化の動きがあるらしい(実際は映画になった模様)。 WOWOWで観ましたが、かなり内容はしょられていた。 しかしアサドはかなりハンサムだった!
北欧ミステリブーム、まだまだ続きそう!
電子書籍
読みやすかったです。
2017/10/13 08:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:monica - この投稿者のレビュー一覧を見る
長いけれど、あっという間に読めました。設定やキャラクターなどは個性があって映画化向きだと思いますが、他のシリーズを読みたいと思う程、内容に興味は持ちませんでした。
紙の本
意外に面白い
2016/12/05 20:27
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:KOUME - この投稿者のレビュー一覧を見る
北欧系の洋書は日本人には馴染みのない氏名が多いので読みにくい。その割には主人公は覚えやすい名前である。映画化されたという余計な先入観があると文章の世界では進行が遅いので読み進まないが、後半になると一気に引き込まれるペースで展開し、他に例のない結末には少し驚き。シリーズの他の作品を読んでみようと思う佳作である。
紙の本
異色警察小説の面白味満載。
2021/01/30 22:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
異色警察小説の面白味満載。陰惨な犯罪が進行中なのに、追う側の警察は既に過去の殺人事件として考えてるのだから読者にとっては気が休まらない。しかも事件を追う主役警部補はある事件で精神的ダメージを受けやる気喪失した人物。その唯一の部下は謎多きシリア系亡命者というのだから、そもそも事件に切り込めるのかと読者としてはイライラ。そんな状況の中、被害者女性は与圧室の中で時間をかけて加圧され、やがて一気に減圧することで爆発死させられるというのだから早く何とかしてよと焦る。まして被害者女性が過酷な状況に置かれつつも生きることへの信念を捨てずに立ち向かう姿についつい応援したくなる。しかし犯罪者は時間をかけて周到に準備を進めた為、手掛かりすら掴めないのだから読者としてはどんな結末になるのかと心配になって来る。何とも練りに練られた構成に感服でした。