楊家将(ようかしょう)(上)
著者 北方謙三
中国で「三国志」を超える壮大な歴史ロマンとして人気の「楊家将」。日本では翻訳すら出ていないこの物語が、作家・北方謙三により新たなる命を吹き込まれ、動き始めた。物語の舞台は...
楊家将(ようかしょう)(上)
商品説明
中国で「三国志」を超える壮大な歴史ロマンとして人気の「楊家将」。日本では翻訳すら出ていないこの物語が、作家・北方謙三により新たなる命を吹き込まれ、動き始めた。物語の舞台は10世紀末の中国。小国乱立の時代は終わりを告げ、中原に残るは北漢と宋のみ。楊家は北漢の軍閥だったが、宋に帰順。やがて北漢は滅び、宋が中原を制する。その宋の領土を北から虎視眈々と狙うのが、遼という国。強力な騎馬軍団を擁するこの国は、宋の一部であった燕雲十六州を奪い取り、幼い帝を支える蕭太后の命により、南下の機会を窺っていた。奪われた地を取り戻すのは宋王の悲願――。外様であり、北辺の守りを任されている楊家は、遼との血戦で常に最前線に立たされる。楊家の長で「伝説の英雄」として語り継がれる楊業と七人の息子たちの熱き闘い。苛酷な運命のなかで燦然と光を放った男たちを描き、第38回吉川英治文学賞に輝いた北方『楊家将』、待望の電子化。
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熱い男たちの熱い戦い
2007/02/14 22:53
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小国が乱立し覇権を争っていた時代が、宋(北宋)の躍進により終わろうとしている10世紀後半の中国、はじめ北漢に仕え、後に宋に帰順、北の大国 遼と幾度も戦火を交え、敵国の人々にも「楊無敵」と畏れ敬われた希代の名将 楊業とその息子たち、楊家に仕える武将たちの活躍を描いた歴史小説です。
日本ではあまり知られていませんが、原作『楊家将演義』は中国では京劇やドラマの定番で、『三国志演義』や『水滸伝』に並ぶ人気があるのだとか。読んでみるとわかるのですが、なぜ今まで日本に紹介されていなかったのかと不思議に思えるおもしろさ。かの『三国志演義』等と人気を争っているというのもうなずけます。さらに、作者が北方謙三ということもあって、その熱いこと、熱いこと。騎馬隊と騎馬隊のぶつかり合い、敵国 遼の名将(彼がまた格好良い)との戦場での駆け引き、楊業と息子たち、息子同士の家族の絆などなど、熱い血潮のたぎる名場面名台詞が目白押しです。
熱い男たちの魂が揺さぶられるような大スペクタクルロマン活劇。歴史小説が好きな人や作者のファンだという人だけでなく、未読の人には誰にでも薦めてまわりたいほどの傑作。続編が楽しみです。
後の水滸伝へと続く熱き戦い
2023/04/28 19:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
(上下巻)
北方謙三氏の水滸伝は有名ですが、その前にこの小説をお勧めします。
原点というべき男たちの熱き戦いが記されています。
この本を読んでから、水滸伝をお読みになると見方が変わると思います
熱き漢たち
2015/09/14 22:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:shooting-star - この投稿者のレビュー一覧を見る
北方水滸伝を読んでから、こちらを読みました。
水滸伝に登場する楊志の祖先である、楊業とその7人の息子たちの話。帝に献身的に尽くすものの、強く優秀であるがゆえに味方に疎まれ、裏切られてしまう彼らを見て涙せずにはいられません。一気読みです。
「漢」と書いて「おとこ」と読む。漢達の生きざまがそこにある。
2015/02/27 21:55
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
10世紀末の中国を舞台に、卓越した力を持った軍人の一族、楊家。その長である楊業と七人の息子達の活躍には息を飲むものがある。まさに男が惚れる男の生きざまが描かれている。
また、圧倒的な力を持つゆえに、味方から疎まれる一面も印象的に書かれている。その葛藤は組織で生きる、我々現代人にも通じるものがあると感じた。
歴史物、しかも中国史というとハードルが高いと感じる人もいるかもしれない。しかし、そこで一歩踏み出すつもりでページをめくって欲しい。我々が憧れ、また共感することができる漢達に出会うことができるはずだ。
誇り高き男たちの戦い
2020/03/18 18:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:とりこま - この投稿者のレビュー一覧を見る
宋と遼の争いの中で誇り高き男たちが、力の限り戦い合う様が興奮を呼ぶ。スピーディーで映像が浮かび上がってくる騎馬同士の合戦シーンは読み応え十分だ。後半に向けて鍵を握るであろう宋国内の武官と文官の対立、生え抜きと外様の相克などもあり、重層的な物語となっている。
知らない人は読んで欲しい作品です。
2016/04/30 16:42
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おさる - この投稿者のレビュー一覧を見る
楊家将演義の楊業を主人公とした作品です。
時代は宋が天下を統一を目前。
風前の灯の北漢で孤軍奮闘する将軍の
姿を描いています。
著者の重厚な筆致が、
勇壮と悲哀を見事に描き出しています。
この時代を知らない人も多いと思いますが、
一読頂きたいです。