熱い男たちの熱い戦い
2007/02/14 22:53
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投稿者:ピエロ - この投稿者のレビュー一覧を見る
小国が乱立し覇権を争っていた時代が、宋(北宋)の躍進により終わろうとしている10世紀後半の中国、はじめ北漢に仕え、後に宋に帰順、北の大国 遼と幾度も戦火を交え、敵国の人々にも「楊無敵」と畏れ敬われた希代の名将 楊業とその息子たち、楊家に仕える武将たちの活躍を描いた歴史小説です。
日本ではあまり知られていませんが、原作『楊家将演義』は中国では京劇やドラマの定番で、『三国志演義』や『水滸伝』に並ぶ人気があるのだとか。読んでみるとわかるのですが、なぜ今まで日本に紹介されていなかったのかと不思議に思えるおもしろさ。かの『三国志演義』等と人気を争っているというのもうなずけます。さらに、作者が北方謙三ということもあって、その熱いこと、熱いこと。騎馬隊と騎馬隊のぶつかり合い、敵国 遼の名将(彼がまた格好良い)との戦場での駆け引き、楊業と息子たち、息子同士の家族の絆などなど、熱い血潮のたぎる名場面名台詞が目白押しです。
熱い男たちの魂が揺さぶられるような大スペクタクルロマン活劇。歴史小説が好きな人や作者のファンだという人だけでなく、未読の人には誰にでも薦めてまわりたいほどの傑作。続編が楽しみです。
後の水滸伝へと続く熱き戦い
2023/04/28 19:50
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投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
(上下巻)
北方謙三氏の水滸伝は有名ですが、その前にこの小説をお勧めします。
原点というべき男たちの熱き戦いが記されています。
この本を読んでから、水滸伝をお読みになると見方が変わると思います
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投稿者:shooting-star - この投稿者のレビュー一覧を見る
北方水滸伝を読んでから、こちらを読みました。
水滸伝に登場する楊志の祖先である、楊業とその7人の息子たちの話。帝に献身的に尽くすものの、強く優秀であるがゆえに味方に疎まれ、裏切られてしまう彼らを見て涙せずにはいられません。一気読みです。
「漢」と書いて「おとこ」と読む。漢達の生きざまがそこにある。
2015/02/27 21:55
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投稿者:さすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
10世紀末の中国を舞台に、卓越した力を持った軍人の一族、楊家。その長である楊業と七人の息子達の活躍には息を飲むものがある。まさに男が惚れる男の生きざまが描かれている。
また、圧倒的な力を持つゆえに、味方から疎まれる一面も印象的に書かれている。その葛藤は組織で生きる、我々現代人にも通じるものがあると感じた。
歴史物、しかも中国史というとハードルが高いと感じる人もいるかもしれない。しかし、そこで一歩踏み出すつもりでページをめくって欲しい。我々が憧れ、また共感することができる漢達に出会うことができるはずだ。
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楊家の男性がそれぞれ個性がありつつ、「漢!」って感じで読んでてほれぼれします。
でも、楊家将っていうと、京劇とかの強い女性の話と思ってたんですが、これは違うのね……。
北方謙三氏だから、それでいいのかもしれないけど(苦笑)。
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男クサイ。北方節なので筋の通った男たちがこれでもかとばかり出てきます。実際こんなにカッコいいわけねぇ。と思いながらこの素晴らしいまでのキャラ立ちに引き込まれてしまうのが作者の筆力と言うものです。
楊家将ってのは日本ではなじみがないが中国では(主に芝居系で)大人気のお題目らしく、宋王朝建国時の遼との戦い(いわゆる燕雲十六州をめぐるあれですな)で活躍した楊家の凄まじさと哀しさを書いた演義物です。なぜ日本で人気がない(というかそもそも訳本がない)かというと、後半妖術魑魅魍魎が跋扈するお決まりの展開になってしまって史実ともずれ過ぎてうんざりしてしまうからと言うことらしいです。余談ですが、アメコミってそんな感じですね。最初安定していた世界が他の漫画のキャラとリンクさせる(そもそもこれが作品世界ぶち壊しなんですが)過程でどんどんおかしくなってったり。
で、北方先生、比較的しっかりしている楊家1〜2代目のところを若干原本を改変しつつ小説にしたのがこの作品。楊業と7人の息子たちの個性の書き分け、敵役の孤高の将軍白き狼」耶律休哥の生き様、文治主義の宋における軍人の覇権争い、様々な要素を2巻にしっかりと詰め込んでするすると読ませるところが素晴らしい。徒に長くならないところがよいところです。ちょっと斜に構えた4男がお気に入り。
クライマックスで「えー、ここで終わっちゃうの?確かにすっきりはするけどあれとかあれとかどうなるの?」と思っていたらどうやら続編が出るらしい。
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日本ではマイナーな宋朝末期を舞台にした歴史ロマンを、北方ハードボイルドが展開します。文庫化も始まった北方水滸伝のプレリュードとしても面白いです。
合戦の配置図や勢力図なんかがついてればもっと分かりやすかったかなぁ、と。
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北方水滸伝好きは必読ですよ〜!水滸伝の前段です。
偉大で子沢山(笑)な楊業と息子たちの活躍が見れます。
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北方氏の書かれる漢たちのドラマは相変わらずすごい。
楊家の人々や敵国の武将達、その生きざまにぐいぐい引き込まれる。
上下巻なのが勿体ないぐらい。
戦いの描写が殆どで、登場人物の掘り下げは偏ってる感じがしたのでもっと頁があれば!と贅沢な悩みを浮かべてしまった。
続編『血涙』も読みます。楽しみ。
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「楊家将 上」北方謙三:PHP文庫
『水滸伝』を待っていたらこちらが文庫になりました。
宋建国の英雄楊業率いる楊家の活躍を描く「楊家将」の上巻。
北漢で冷遇され宋へ帰順した楊業と7人の息子達。
北の要として遼と対峙する。
文官と武官の対立、外様として苦しい立場に置かれながら
武人として、武家として戦に本分を求め生きる。
そして宿敵耶律休哥がと前線にて合見える。
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宋建国の英雄・楊業とその息子たち。
主君に裏切られ、味方にも裏切られ、それでも戦うことが軍人の務めだと戦い続ける。
泣ける!!
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中国、宋時代の楊家を中心とした物語。登場人物の恰好よさに惚れます。面白すぎて読むのがもったいない!ので、下巻は保留中。
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北漢から宋に仕えた武の一族、楊家の話。
昼メロドラマ的な怒涛の展開・・・と言っていいと思う。裏切りあり、親子愛あり、兄弟愛あり。
かなり熱い話です。
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宋建国の英雄、楊業とその息子の生き様を描く。北漢に裏切られ、宋へ帰属する上巻。
楊家の漢(おとこ)はかっこよすぎです。
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北漢の武将 楊業とその子供たちの話。
前半の、楊業の武人らしさは、もどかしい部分もあるが格好いい。
子供たちに関しては、それぞれの成長について書かれている。