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- カテゴリ:一般
- 発売日:2018/12/05
- 出版社: 人文書院
- サイズ:19cm/221p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-409-51080-3
紙の本
資本主義の歴史 起源・拡大・現在
歴史学の大家による資本主義通史。その起源から現代の金融資本主義に至る長大な歴史と、アダム・スミス、マルクス、ヴェーバーからシュンペーター、ポメランツに至る広範な分析理論を...
資本主義の歴史 起源・拡大・現在
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商品説明
歴史学の大家による資本主義通史。その起源から現代の金融資本主義に至る長大な歴史と、アダム・スミス、マルクス、ヴェーバーからシュンペーター、ポメランツに至る広範な分析理論を、コンパクトにまとめる。【「TRC MARC」の商品解説】
通史の決定版
歴史学の大家による、厳密にして明晰、そして驚くほどコンパクトな資本主義通史。その起源から現代の金融資本主義に至る長大な歴史と、アダム・スミス、マルクス、ヴェーバーからシュンペーター、ポメランツに至る広範な分析理論までが一冊に凝縮。世界史的視野と、資本主義の本質に迫る深い考察が絡み合い、未来への展望をも示唆する名著。世界9か国で翻訳されたベストセラー。
第一章 資本主義とは何か
一 論議のつきまとう概念
二 三つの古典――マルクス・ヴェーバー・シュンペーター
三 他の諸見解と作業のための定義
第二章 商人資本主義
一 端緒
二 中国とアラビア
三 ヨーロッパ――ダイナミックな遅参者
四 一五〇〇年頃の時代についての中間的総括
第三章 拡大
一 ビジネスと暴力――植民地支配と世界交易
二 株式会社と金融資本主義
三 プランテーション経済と奴隷制
四 農業資本主義・鉱業・プロト工業化
五 資本主義・文化・啓蒙主義――時代の文脈におけるアダム・スミス
第四章 資本主義の時代
一 工業化とグローバル化――一八〇〇年以降の時代のアウトライン
二 オーナー資本主義から経営者資本主義へ
三 金融化
四 資本主義における労働
五 市場と国家
第五章 展望
「数百年におよぶ発展のなかで、資本主義はその姿を大きく変えうることを示してきた。歴史的概観とグローバルな比較が示すのは、それがきわめて多様な社会的・文化的・政治的諸条件のもとで存在しうることである。それは、社会、文化、政治にきわめて深い影響をおよぼす。しかし逆にそれは、政治の介入、社会的諸行為によって影響され、姿を変えうる。資本主義は定められた運命ではない。それは、過去においてきわめてさまざまな目的のために投入され、また現在でも投入されている強力な資源なのである。」(本書より)【商品解説】
目次
- 日本語版のための序文
- 第一章 資本主義とは何か
- 一 論議のつきまとう概念
- 二 三つの古典――マルクス・ヴェーバー・シュンペーター
- 三 他の諸見解と作業のための定義
- 第二章 商人資本主義
- 一 端緒
- 二 中国とアラビア
著者紹介
ユルゲン・コッカ
- 略歴
- 〈ユルゲン・コッカ〉1941年生まれ。ビーレフェルト大学教授、ベルリン自由大学教授を歴任。ベルリン自由大学名誉教授。専門はドイツ近現代史、ヨーロッパ比較史。著書に「歴史と啓蒙」など。
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紙の本
世界史的視点と資本主義の本質が見事に融合された貴重な書です!
2018/12/06 09:28
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、歴史学の大家による非常に明晰な分析を通して資本主義の発展とその本質を語った貴重な書です。アダム・スミス、マルクス、ウェーバー、シュンペーター、ポメランツに至るまでの経済思想とその変遷が見事に描かれ、資本主義の源流から現代の金融資本主義までの変遷が理論的に理解できる内容となっています。経済学に興味をおもちの方々には絶好の一冊と言えるでしょう。
紙の本
最新の研究成果も盛り込まれている
2019/11/26 14:41
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ZATO - この投稿者のレビュー一覧を見る
「資本主義の歴史」といったテーマは一般受けはしませんが、少なくとも経済学に関わる人は読んだ方が良い一冊と思います。
筆者はドイツ人なので、筆者自身が断っているように、どうしても欧州の記述が中心となってます。しかし、広くグローバルな視点かつ、「資本主義」を広義で捉え、ローマ帝国や漢の時代から現代の国際金融危機までを広範かつ簡潔に記述しています。その際、諸人による最新の研究成果もふんだんに盛り込まれています。
現代資本主義の課題、経済社会の将来等に関心があるならば、そうした考察をする基礎となるべき情報が的確にまとめられています。私自身はそういうことを抜きにしても、経済社会史としてとても面白かったです。
ただ、ドイツ語独特の文章バターンを日本語訳してるので、ドイツ語翻訳書籍を読んだことがない人には、文章表現に慣れるのにやや苦労するかもしれません…。
紙の本
資本主義の歴史の入門と商人
2021/01/06 22:23
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:病身の孤独な読者 - この投稿者のレビュー一覧を見る
資本主義の起源を巡っては様々な説が乱立している。ある学派は、ユンカーや裕福農民だと主張し、別の学者はブルジョワの出現だと言う。他にも、イギリスの封建制の崩壊と毛織物業の発展を起源だとする説がある。しかし、コッカはどの主張に与することはない。コッカは、商業ネットワークや(海洋貿易)商人に資本主義の萌芽を求める。ウェーバー以来の難問に立ち向かった名小著。