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- カテゴリ:小学生
- 発売日:1977/03/22
- 出版社: 福音館書店
- サイズ:23cm/48p
- 利用対象:小学生
- ISBN:4-8340-0540-2
紙の本
ねずみ女房
著者 ルーマー・ゴッデン (作),W・P・デュボア (画),石井 桃子 (訳)
平凡に暮らしていたネズミが、ある日、捕えられているハトが野にあこがれる様に強く心打たれ、渾身の力で、かごの戸を開けてやります……。美しい魂の輝きが伝わってくる珠玉の名編。...
ねずみ女房
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商品説明
平凡に暮らしていたネズミが、ある日、捕えられているハトが野にあこがれる様に強く心打たれ、渾身の力で、かごの戸を開けてやります……。美しい魂の輝きが伝わってくる珠玉の名編。【本の内容】
著者紹介
ルーマー・ゴッデン
- 略歴
- ルーマー・ゴッデン
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紙の本
「わたし、自分の力でみることができるんだわ」心からの喜びが伝わる
2016/06/11 19:31
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ささき なおこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
石井桃子さん訳の児童書です。
タイトルそのままですが、ねずみの女房が主人公。
一緒に暮らすおすねずみは「これいじょう、何がほしいというんだな?」と聞きますが、
ねずみ女房は「何がほしいのかわかりませんでした。でも、まだ、いまもっていない、何かが、ほしかったのです。」
ほかのねずみとは違う考えを持っていためすねずみだったのです。
ねずみ女房は、鳥かごで飼われている鳩と出会い、
その鳩からこれまで自分の知らなかった世界を知ることになります。
つゆのこと、飛ぶということ、窓の外の世界の話。
あるとき、ねずみ女房は自分の力を振り絞って鳩を鳥かごから出してやることに成功しました。
飛び立ってしまった鳩、ねずみ女房は少し泣きます。
そうして鳩が飛び出した窓から、星の存在に気づきました。
星の話は聞いたことがなかったのに、気づいたのです。
「でも、わたしには、それほどふしぎなものじゃない。
だって、わたし、見たんだもの。
はとに話してもらわなくても、わたし、自分で見たんだもの。
わたし、自分の力で見ることができるんだわ。」
そう感じるねずみ女房。
彼女の心からわき上がるふつふつとした喜びは伝わり、胸が熱くなりました。
こちらは河合隼雄さん著『子どもの本を読む』(岩波現代文庫)で、
詳しく取り上げられていた児童書で、読まずにはいられないほど惹かれたのでした。
紙の本
絵も内容も素晴らしい
2020/06/13 22:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:りり茶 - この投稿者のレビュー一覧を見る
河合隼雄さんが著書の中で紹介されていて、読みたいなと思っていました。
タイトルだけ見ると、ねずみの嫁入り的な和風な話みたいですが、全く違います。
そういう意味では、現代でこのタイトルはちょっと損してるかも?と思いますが、石井桃子さんの訳はとてもいいですし、絵もセンスがよく、文章とあっています。
私にとってこのお話の鳩とねずみ女房の関係は、リュック ベッソン監督の『グランブルー』を思い出しました。絵本なのに、手加減することなく恋愛について描かれているようにも読めるし、恋愛だけじゃなく、もう少し人生の手応えが欲しいのに何かが足りない感覚がある人なら感情移入できるおはなしじゃないでしょうか。
子どものときに読んでみたかった気もします。
きっと「すべてはわからないけど、忘れられないおはなし」になったはずです。
紙の本
おのれをかえりみる
2020/01/29 14:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たぬきさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
アンドプレミアムの雑誌で末盛さんが紹介してたので読みました。
ページはそれほど多くないのですが、ねずみの奥さんの勇気と身の上につい
自己反映させてしまいました。わたしが50代だからかなあ。
翻訳は石井桃子さん、訳しててどう感じたかしらと気になりました。
紙の本
このねずみに勇気をもらった女性は多いだろう
2018/11/05 17:21
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
いささか古めかしいタイトルで、現代の子供たちが読みたい気分になるか、心配になります。
原作が英国で出版されたのが1951年で、石井桃子さんの翻訳で日本で刊行されたのが1977年ですから、その当時であればまだこのタイトルでも違和感はなかったのかもしれません。
今なら原題の「THE HOUSEWIFE」をそのまま使ってもいいような気がしますが。
こういういい作品は、色々な工夫をして、現代のたくさんの子供たちにも読んでもらいたいものです。
バーバラさんという独身の婦人の家に、そのねずみは住んでいました。
「女房」というだけあって、彼女にはご主人も子供もいます。
でも、このねずみはほかのねずみとちがっていました。
何がちがっていたかというと、今持っていない何かが欲しかったのです。
そんなめすねずみの住む家に、すなわちバーバラさんの家に、ハトがやってきます。
森でつかまえられたこのハトは鳥かごの中にいれられています。
そのかごにめすねずみは近づいて、ハトからいろんなことを教えてもらいます。
飛ぶということや、家の外のことなど。
そんなめすねずみをおすねずみ、つまり夫のねずみが「気にくわん」と叱ります。最後には暴力までふるいます。
それでも、めすねずみはハトのところに出かけつづけ、とうとう鳥かごからこのハトを逃がしてあげます。
ハトが飛び去った窓から、彼女は星を見ます。
多くのねずみが見ることのない、星を彼女は見ることができたのです。
女性の立場が現代よりもうんと拘束されていた時代、この一匹のねずみ女房の思いと行動に感銘をうけた人は、そしてこれからも受ける子供たちはたくさんいることでしょう。
紙の本
ねずみは皆いっしょだけど…、ねずみ女房はチト違う
2001/09/15 23:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
働き者の女房ねずみは、お気楽なおすねずみと子供達の世話、食料探しや巣の掃除で大忙し。そんな毎日の中で女房ねずみは、「何だかはわからないけれど、いまもっていない何かがほしい」と考え続けては、窓じきいの上にのぼって外の景色を眺めます。
ある日、女房ねずみが住む家に、森で捕まえられたハトがやってきます。ハトは女房ねずみに窓の外の世界を話して聞かせます。高い空から見た景色や風や雲の話に、女房ねずみは目がまわってしまうように感じましたが、それでも次々にお話をせがみます。
そんなことが続いたある月夜の晩、女房ねずみは、籠の中で日に日に弱っていくハトを見て、ハトを籠から逃がしてやります。森へと飛び立つハトの後姿を見て「ああ、あれが、飛ぶということなんだわ。」と思い、そしてちょっぴり泣きます。
お話はこれだけ。森に帰ったハトが後日恩返しに来たり、女房ねずみが外の世界に出ていくこともない。ねずみはあくまでもあの小さな脳みそで考え及ぶことを、ハトはハトの脳みそで考え及ぶことでお話が出来上がっている。そしてここがこの物語の素敵なところだと思う。
「モノが見える」から「モノを見る」に、また、自分だけに当てはまる幸せの見つけ方などを教えてもらえたような気がした。デュポアの絵もとても愛らしい。
紙の本
難しいかな
2021/03/17 20:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもが読むには難しいかな?
子どもが興味を持つ文章ではないと思います。
内容は、云わんとしてる事は分かるのですが、
子どもが読んで、若しくは読み聞かせて、
想像が膨らむかな?と思いました。
めすねずみの好奇心や優しさも伝わりにくいと思います。
取り寄せてまで買ったので、期待が大き過ぎたのか、ちょっと残念でした。