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- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/11/20
- 出版社: NHK出版
- サイズ:19cm/207p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-14-005714-8
読割 50
紙の本
わたしの好きな季語
著者 川上 弘美 (著)
行きつけだった居酒屋から、東京の四季おりおり、すこし人見知りな作家の日常まで。川上弘美ワールドを満喫しながら季語の奥深さを体感できる、俳句エッセイ集。全96篇を収録。『す...
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商品説明
行きつけだった居酒屋から、東京の四季おりおり、すこし人見知りな作家の日常まで。川上弘美ワールドを満喫しながら季語の奥深さを体感できる、俳句エッセイ集。全96篇を収録。『すてきにハンドメイド』連載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
96の季語から広がる、懐かしくて不思議で、ときに切ない俳句的日常。
俳人でもある著者による初めての「季語」にまつわるエッセー集。散歩道で出会った椿事、庭木に集う鳥や虫の生態、旬の食材でやる晩酌の楽しみ、ほろ苦い人づきあいの思い出、ちょっとホラーな幻想的体験など、色彩豊かな川上弘美ワールドを満喫しながら、季語の奥深さを体感できる96篇。名句の紹介も。
「蛙の目借時」「小鳥網」「牛祭」「木の葉髪」「東コート」。それまで見たことも聞いたこともなかった奇妙な言葉が歳時記には載っていて、まるで宝箱を掘り出したトレジャーハンターの気分になったものでした。(中略)それまで、ガラスケースの中のアンティークのように眺めてきたいくつもの季語を、自分の俳句にはじめて使ってみた時の気持ちは、今でもよく覚えています。百年も二百年も前につくられた繊細な細工の首飾りを、そっと自分の首にかけてみたような、どきどきする心地でした(本文より)。
●春 日永/海苔/北窓開く/絵踏/田螺/雪間/春の風邪/ものの芽/わかめ/針供養/すかんぽ/目刺/朝寝/木蓮/飯蛸/馬刀/躑躅/落とし角/春菊/入学/花/春愁
●夏 薄暑/鯉幟/そらまめ/豆飯/競馬/アカシアの花/新茶/てんとう虫/更衣/鯖/黴/こうもり/ががんぼ/蚯蚓/業平忌/木耳/李/半夏生/団扇/雷鳥/夏館/漆掻/雷/青鬼灯
●秋 天の川/西瓜/枝豆/水引の花/生姜/残暑/つくつくぼうし/燈籠/墓参/瓢/月/良夜/朝顔の種/新米/案山子/鈴虫/夜長妻/濁酒/柿/ 秋の空/蟷螂/小鳥/きのこ狩/文化の日/花野
●冬 時雨/神の留守/落葉/大根/切干/たくわん/銀杏落葉/冬鷗/河豚/枯枝/ストーブ/炬燵/冬羽織/おでん/鳰/蠟梅/つらら/ 探梅/春隣
●新年 飾/去年今年/歌留多/福寿草 /初鴉/ 七草【商品解説】
目次
- ●春 日永/海苔/北窓開く/絵踏/田螺/雪間/春の風邪/ものの芽/わかめ/針供養/すかんぽ/目刺/朝寝/木蓮/飯蛸/馬刀/躑躅/落とし角/春菊/入学/花/春愁
- ●夏 薄暑/鯉幟/そらまめ/豆飯/競馬/アカシアの花/新茶/てんとう虫/更衣/鯖/黴/こうもり/ががんぼ/蚯蚓/業平忌/木耳/李/半夏生/団扇/雷鳥/夏館/漆掻/雷/青鬼灯
- ●秋 天の川/西瓜/枝豆/水引の花/生姜/残暑/つくつくぼうし/燈籠/墓参/瓢/月/良夜/朝顔の種/新米/案山子/鈴虫/夜長妻/濁酒/柿/ 秋の空/蟷螂/小鳥/きのこ狩/文化の日/花野
- ●冬 時雨/神の留守/落葉/大根/切干/たくわん/銀杏落葉/冬鷗/河豚/枯枝/ストーブ/炬燵/冬羽織/おでん/鳰/蠟梅/つらら/ 探梅/春隣
- ●新年 飾/去年今年/歌留多/福寿草 /初鴉/ 七草
著者紹介
川上 弘美
- 略歴
- 〈川上弘美〉1958年東京生まれ。「蛇を踏む」で芥川賞、「センセイの鞄」で谷崎潤一郎賞、「水声」で読売文学賞を受賞。2019年、紫綬褒章を受章。
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紙の本
季語っていいな、ときっと思います
2021/01/05 15:18
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
川上弘美さんは芥川賞作家です。
しかも、現在は芥川賞の選考委員でもあります。
そして、『機嫌のいい犬』という句集も出していますから、俳人でもあります。
つまり、この本は俳人川上弘美さんの、それでいて単なる俳句好きの人でもある川上さんの「季語」についてのエッセイなのです。
川上さんが俳句をはじめるきっかけは1994年に第1回パスカル短篇文学賞に応募した頃だそうですから、小説を書いているのとほとんど同じだといえます。
この本では川上さんの好きな季語とともにその季語がはいった俳句が収められています。
なかに川上さんの句も数句収められています。
「はるうれひ乳房はすこしお湯に浮く」、これは川上さんが俳句をつくりはじめた頃、すぐに使いたくなった季語「春愁」がはいっていて、春のぽわんとした気分を感じるいい句だと思います。
この本では「季語」の話に紛れて、川上さんの子供時代の話や大学生の頃のこととか、川上弘美ファンにはうれしい話がたくさんあります。
私がほほっーと思ったのは、「針供養」という季語のエッセイで、その中で川上さんは自身の離婚について書いていて「離婚にあたって、本棚のほかはほとんど何も夫のもとから持ち出さなかった」と綴っています。
ただ唯一この別れた夫の母であった人が使っていた裁縫箱を持って出たといいます。
エッセイでありながら、まるで川上弘美の短篇小説を読んでいるかのような、味わい。
それは「俳味」に近いかもしれません。
紙の本
失われた言葉を求めて
2022/02/21 14:49
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
「針供養」の風習は知っていましたが、春の季語だとは思いませんでした。冬の終わりには、「探梅」と洒落込んでみたいですね。
紙の本
作者の人柄が良くわかります
2021/02/03 22:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Chocolat - この投稿者のレビュー一覧を見る
川上さんの作品は、小説しか読んだことなかったので、人となりがわかって楽しく読みました
知りませんでしたが、俳句もかなり長くされていたんですねえ
この本は、春夏秋冬の季語から作者がこだわりを持つものを抜粋して、それについての名句やエピソードが、2、3頁で紹介されて、意外と数も少ないので、簡単に読み終えてしまいました
小説は、なかなか色っぽい作品を書かれる方なのに、実生活や子育ての事など、普通で地味な生活をされていたんだなあと、ちょっと驚きました