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- カテゴリ:一般
- 発売日:2022/05/12
- 出版社: 文藝春秋
- サイズ:19cm/223p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-16-391534-0
紙の本
スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか
著者 島沢 優子 (著)
わが子のスポーツでの活躍に興奮し熱中する親たち。口止め誓約書に署名させる親、少年球児をうつ状態にした父など、勝つためなら指導者の暴力・パワハラ・セクハラにも目をつぶる毒親...
スポーツ毒親 暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか
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商品説明
わが子のスポーツでの活躍に興奮し熱中する親たち。口止め誓約書に署名させる親、少年球児をうつ状態にした父など、勝つためなら指導者の暴力・パワハラ・セクハラにも目をつぶる毒親の恐るべき実態を明らかにする。【「TRC MARC」の商品解説】
「あの監督なら、全国大会に行ける」
部活やジュニアスポーツの現場で絶えることがない、指導者による暴力・性虐待事件。そこには子どもを護るどころか率先して追い込み、事実を隠蔽しようとする〝毒親〟たちが存在した――。徹底取材で描く衝撃ノンフィクション。
〈7月上旬。理子への暴力は、日本小学生バレーボール連盟(日小連)の傘下である大分県小学生バレーボール連盟(県小連)へ通報された。(中略)そこから「誰がリークしたのか」と犯人探しが始まった。
母と娘の地獄は、そこから始まった。
7月16日18時半、町内の公民館でチームの保護者会が開かれた。日ごろからチームの祝勝会や慰労会などを行う部屋で20数畳近い広い和室。座布団も出されず、現役選手の親たち15人ほどがコの字型になって腰を下ろした。Bの姿はなかった。
「悪くすれば、B先生が指導できなくなります。裏切りは許せません。このなかに絶対に(リークした親が)いると思っています」
保護者会長の男性がおもむろに立ち上がり、「一人ひとり、話を聞かせてください。じゃあ、そっちの端から」と口火を切る。自分がリークしていないことを証明したい親たちは、犯人探しに躍起になった。〉(第2章より)
目次
第1章子どもに土下座させる監督に服従し続けた親たち――全国上位の少年バレーボールクラブ
第2章口止め誓約書を書かせた親たち――大分少女バレーボール暴力事件
第3章性虐待に鈍感な親たち――高校女子バスケットボール部セクハラ事件
第4章不正に手を染める高校生ゴルファー――親に抑圧される子どもたちの辛苦
第5章少年球児をうつ状態にした父――大阪府「お父さんコーチ」の懺悔
第6章少年野球当番問題――来られない親に嫌がらせをする母親たち
第7章毒を制した親たち――暴力指導を向き合った全国柔道事故被害者の会
【商品解説】
著者紹介
島沢 優子
- 略歴
- 〈島沢優子〉筑波大学卒業。スポーツライター。公益財団法人日本バスケットボール協会インテグリティ委員。沖縄県部活動改革推進委員。著書に「スポーツの世界から暴力をなくす30の方法」など。
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紙の本
『スポーツ毒親』
2022/11/23 19:06
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
バレーボール、バスケットボール、ゴルフ、野球、柔道……
小学生のスポーツ少年団から高校生の部活まで
「体罰根絶宣言」(2013年)後も繰り返される指導者による数々の暴力、パワハラ、性虐待
それを容認し助長する親たちの“心の闇”
「どうせ社会に出たら理不尽なことだらけだから、今から慣れておいたほうがいい」
「全国大会に出るために一致団結しなければ」
「おまえのせいで負けたんじゃ!」
「試合に出られらないならサッカーやめろ」
子どもたちを追い込む“毒親”たちの姿に迫る衝撃ノンフィクション、2022年5月刊
副題「暴力・性虐待になぜわが子を差し出すのか」
ジュニア世代は世界を凌駕する実力を発揮しているにもかかわらず、年齢が上がるほど他国に抜き去られてしまう──そんな日本のスポーツ界の弱さの謎を解くカギが見えてくる
著者はスポーツライター
2013年に起きた名門高校バスケ部キャプテンの自殺を追った『『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実 そして少年は死ぬことに決めた』(朝日新聞出版/2014年)は記憶に新しい
紙の本
よく耳にする指導者あるある
2022/07/04 16:20
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
あの指導者はすぐ暴力をふるうし。口も悪い、けど、あの人に逆らうとベンチ外にされる、逆に付け届け(金品)次第では試合に出られなくてもベンチ入りできるというのは、よく聞く。親も親なのだ
紙の本
家の中ばかりじゃないんだな
2022/06/04 18:07
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:uruuduki - この投稿者のレビュー一覧を見る
「毒親」と言えば、子供を支配しようとする母親の構図がよく知られたところかと思えば、どうも、その延長というのか、指導者として問題のある人物に子供を任せてしまう親たちがいるとは……。
子供たちに安息の地は無いのかと、問いたくなった。
何年か前に、某大学で有った他校の選手への試合中における暴力行為も、背景にはここで書かれていたようなことが有ったのだろうか?と疑問を持った。
そこで想像を逞しゅうしてしまうのは、日本人選手の、本番に弱いと言われることについてだ。
日常的に、親からも、指導者からも不適切であったり暴力的であったりするプレッシャーを受け続けていた場合、過剰な緊張が、思い出したくない記憶となって意識下に鬱積している恐怖や嫌悪感を伴って、起きるのではないかとーー。
もっとも基本的な、「人権」の尊重はどこに行ったのだろう?と感じた一冊だった。