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悼む人 上
著者 天童荒太
善と悪、愛と憎しみ、生と死が交錯する直木賞受賞作! 著者が切望した、「いま世界に一番いて欲しい人」とは?不慮の死を遂げた人々を“悼む”ため、全国を放浪する若者・坂築静人。...
悼む人 上
悼む人 上 (文春文庫)
商品説明
善と悪、愛と憎しみ、生と死が交錯する直木賞受賞作! 著者が切望した、「いま世界に一番いて欲しい人」とは?
不慮の死を遂げた人々を“悼む”ため、全国を放浪する若者・坂築静人。静人の行動に戸惑いと疑念を覚え、その身辺を調べ始める雑誌記者・蒔野。末期がんに冒され、家族とともに最後の時間を過ごしながら、静人を案じる母・巡子。そして、自らが手にかけた夫の亡霊に取りつかれた女・奈義倖世。
静人の姿が3つの視線から描かれ、その3つのドラマが、やがて1つの大きな物語の奔流となる。「この方は生前、誰を愛し、誰に愛され、どんなことで人から感謝されてでしょう?」静人の問いかけは、彼を巡る人々の心を、少しずつ動かしていく。
家族との確執、死別の悲しみ、自らを縛りつける呪縛との対決。そして避けられぬ死の傍らで、新たな命が――。静かな感動が心に満ちる感動の巨編!
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映画も観たくなった
2020/06/29 22:20
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
映画化もされているのが観ていない。でも、高良健吾、石田ゆり子、大竹しのぶ、椎名桔平って、私が読みながら想像していた配役どおりだった。キャスティングに携わっている人って、小説を真面目に読み込んでいるんだね。当たり前か
紙の本
愛が最大のテーマ
2016/08/15 02:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:suka - この投稿者のレビュー一覧を見る
天童荒太さんのインタビューが新聞に掲載されており、現代社会の問題を深く考えている方だと感銘を受けたことが、本書を手に取るきっかけになりました。
静人の旅の理由が、まだ腑に落ちない部分があったので、下巻でどのようにエンディングになるのか気になります。
紙の本
祈りをささげる。
2016/01/26 23:09
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ピーチパイ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
自分が今まで歩んできた人生を俯瞰で見るような気持ちで読んだ。私をここまで運んできた抗えない力が体の奥底でぞわぞわと蠢くのを感じながら読んだ。毎日のニュースに無関心になって、誰かの身に降りかかる不幸から目を背けることで心の平和を保つようになって久しい。正しく誰かを愛せるかしらと、今の自分は正しいかしらと、考え始めたらきりがなくなって、足元掬われて浮遊感。安全な道を注意深く歩いたことで、結果的に誰かが地雷を踏んでしまうようなこの世界で、誰も傷つけずには生きれない。静人が悼む度、自分の真価を問われた気がした。
紙の本
不思議な行動
2019/01/02 09:29
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投稿者:chieeee - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語には特に関係しないんですが、個人的に時代設定が気にかかった。
現代ではないが、随分昔という訳でもなさそうという事くらいしかわからなかった。
物語の内容は自分とは全く関係のない人の死を悼み続ける静人。
自己満足と言える行為に人は不審者として扱いながらも興味を持つ。
記者の蒔野の母親に対する不躾な態度にはイライラしたけど、ここまで思ってる事をストレートに口に出来るのは、ある意味あっぱれ。
そしてなぜ静人が悼む人になったのかは読者も知りたいところ。
とにかく静人が早く母親に会う事を願いながら下巻へ!
紙の本
物語は主人公以外の三人の視点で進んでいく
2016/12/18 19:30
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投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る
主人公は坂築静人という人物であるが、物語は主人公以外の三人の視点で進んでいく。テーマは明白であるが、物語自体の設定は不思議な話である。異様と言ってもいい。上巻を読んだ時点ではその不思議さ、異様さの核にあるものは解明されない。下巻に期待する。
紙の本
堤幸彦監督映画化原作
2016/03/21 13:10
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者の作品にしては珍しく、生者と死者が会話をしたり死後の世界が登場する。悼む人の行為が、読む人によっては傲慢に感じるかもしれない。