キラキラ共和国 （幻冬舎文庫 「ツバキ文具店」シリーズ）

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：びずん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

人が悲しみや苦しみに出会った時、神様からその人に与えられた使命みたいななんだと思う時がある。私の場合、だから頑張ろうと思う。だけど、それは決して1人きりで乗り越えるべきではなくて、誰かを頼ってもいいし、分けっこしてもいいのじゃないかしら。そうやって広がる世界があれば、キラキラ地球になるんじゃないかしら。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：たあまる　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

題名の印象はずいぶん違うけど、
『ツバキ文具店』の続きである。
第１部、第２部という感じではなく、
ごくごく自然につながっている。
少し読んでそれが分かったので、
前巻を読み直してから、また読み始めた。
入籍があって、新しい家族が動き出して、友人の妊娠・出産があって、
行方不明だった母が現れて、結婚相手の実家に行って、
新規開店があって、美雪さんという新しい「登場人物」があって、
と、事態は移ろっていくが、
ストーリーというほど起伏に富んでいるわけではない。
淡々と小さな出来事があって、淡々と進んでいく。
人生は、ちいさなかけらの組み合わせでできているようだ。
そのかけらを、ていねいに愛おしそうに描いていて、心が安まる。
細部を大事にして、ゆるがせにしないで書いているから、
生活の隅々を感じ取ることができる。
「食事をした」とは書かない。
どこで何を食べたか、くわしく書く。
「お茶を飲んだ」とは書かない。
どんな飲み物をどんな温度で飲んだのか書く。
もうひとつの主役である手紙も、さまざまな依頼人によって、バリエーションが増えた。
創作色が濃くなってきて、鳩子にも作者にも腕の見せ所だけど、
もっと日常のふつうの手紙でいい気もする。
やはり２冊目になっても、
文字を書くことの良さ、手紙のよさをしみじみ感じる作品だ。
やりとりに巻き込まれて、まだ決着のついてない手紙がある。
依頼されたが、まだ実行の日が来ない手紙もある。
（それは、実行しないで済む方がよさそうなのだけど）
それを考えると、まだ続きを書いてくれるのかな、と期待できる。
一方、ここまで来たら終わってもいいのかなという気もする。
でもやっぱり、ポッポファミリーの話はもっと読みたい！
小川さん、よろしく！

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：わかめ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

鳩子さんが、家族をもつことになって、良さとたいへんさを上手く描いていて、読んでいて温かい気持ちになる。代書屋としてなかなか手紙が書けない時、何気ない毎日の中にヒントやアイディアがあって、いっきに手紙を書く鳩子さんは、素敵だと思った。はまる！

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：Tata　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

読んでいて心が落ち着く文体で、一気に読み進めてしまいました。手紙のページでは内容だけでなく筆跡も分かるようになっているのでより一層その世界に入り込めるような気がしました。何回でも読み直したくなるお気に入りの一冊です。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：あっちゃん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

…というより作者の小川糸さんに御礼申し上げたいです。お正月の寒い季節もあったか気分(^-^)/1つ難点を挙げるなら今回もお腹がすいたときには，ちょいと酷かも(笑)QPちゃんの成長も楽しみです。レディババとの関係も今後気になるところ…!!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：みつる　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

前作のツバキ文具店を読んだのが
ずいぶん前だったので、主人公、ポッポちゃんが
お母さんになっていることに驚きました。

先代からは厳しく躾けられたから、
ついQPちゃんには、甘くしてしまうところ、

前妻の美雪さんのことを隠そうとするミツローさんに
怒ってしまう気持ち。
嫉妬ではなく、モリカゲ家がひとつになる
大切なことを、ミツローさんの実家に行って感じたこと。

新しい家族のお話かと思いきや、
代筆屋もきちんとこなして

目の見えない男の子の手紙を手伝ったり、
亡くなった夫からの手紙、
離婚をしたいという手紙、
そうしたら、離婚をしたくないという返事、
勇気を出したいラブレター、
ミツローさんへの、仲直りの手紙、
たった八日でこの世を去った子供の喪中はがき、
貸したお金の催促状(この書き方は素敵だと思いました)
先代のペンフレンドだった静子さんへの手紙、
川端康成からの手紙(が欲しいとの内容)
そして、大切な前妻、美雪さんへの手紙、

今回もたくさんの手紙を書いた、ポッポちゃん。
ツバキ文具店を、先代から引き継いで
必死に代筆屋を続けていた時とは、また違った
母親になり、大切なものが増えたポッポちゃんならではの
優しさがつまった手紙ばかりです。

今では手紙を送る機会も減りましたが
それでも、機械の文字やスタンプだけでは
表現できない気持ちが伝えられる。
それが、手紙の良いところだなあ、と改めて感じさせてくれる本でした。

モリカゲ家がキラキラであり続けますように！

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：E司書　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

先代の意思を継ぐように手紙の代書屋を営む主人公。前作に続き代書依頼の様々なお客さんを通じて自分も人として成長していく姿を近所のおなじみのメンバーとともに穏やかに展開していく物語。ポッポちゃんは結婚し先代とうまく作れなっかた家族の形をあらたに築いていき、先代の本当の気持ちや結婚相手の前妻に対する思いなどに気付かされながら成長していく穏やかな物語です。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：TOM　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

「ツバキ文具店」の文字を想いを乗せて大切に言葉を紡いでいる感じが好きで続編を購入しました。
前作の先代への想いや代筆屋の詳細とは違い、ポッポファミリーやその他の人々の日常と心の動きの切り抜きという感じでした。前作とは違った感じでしたが、平和なひとときを過ごせました

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：はなこさん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

前作同様、エピソード自体は印象に残るものはなかったが、鎌倉の風景が美しい。
鳩子さんも結婚して、前作の代筆業よりも、人間関係の細やかな描写が増えた。
淡々とした日常を切り取っているので、ワクワク感はないが、何となく穏やかな気持ちになれる。
鎌倉に行きたくなる。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：もの　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ドラマ版が好きで前作を読んだ上で読みました。

代書の仕事の話自体は面白いけれど主人公のプライベートの話がほとんどで、途中まではとくに【家族がいてこそ幸せである】というメッセージを含んでいるように見えました。
結婚したてで主人公がハイになっているのでその状態が受け入れられたらもう少し読みやすかったかもしれません。

ふわふわしている世界観なので、家族観や恋愛観など価値観が合わない自分にとっては人との接し方、そして独特なネーミングセンスなど読んでてストレスに感じました。
一見優しい空気感ですが熱が出た体調不良を仮病と書いていたり最後の最後を綺麗事でまとめたりなど読んでいて首を傾げることも多かったです。
主義主張が曖昧で登場人物の誰にも共感できませんでした。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者：ポンちゃん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

ポッポちゃんとモリカゲさんのお互いを大切に思うあったかい恋の行く末が気になっていたのですが、結婚となっていて嬉しかったです。QPちゃんとの関係もとっても素敵で、大好きな作品です。