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世界哲学史3 ──中世I 超越と普遍に向けて
7世紀から12世紀まで、ヨーロッパでいう中世の前半は地中海の古典・古代文化がヨーロッパ各地に広がり、イスラームが成立して急速な広がりを見せた。中国やインドでも高度な形而上...
世界哲学史3 ──中世I 超越と普遍に向けて
世界哲学史 3 中世 1 超越と普遍に向けて (ちくま新書)
商品説明
7世紀から12世紀まで、ヨーロッパでいう中世の前半は地中海の古典・古代文化がヨーロッパ各地に広がり、イスラームが成立して急速な広がりを見せた。中国やインドでも高度な形而上学が発展し、日本でも空海のような宇宙規模の形而上学が構想された。民族の大移動が始まり、諸帝国が成立すると文化が特定の地域に閉じこもらず、広がりを見せていった。こうした時代の諸伝統における多様な哲学を、「超越」と「普遍」をテーマとして設定し、相互の関連を重視しつつ論じる。
目次
- 1 普遍と超越への知 山内志朗/2 東方神学の系譜 袴田玲/3 教父哲学と修道院 山崎裕子/4 存在の問題と中世論理学 永嶋哲也/5 自由学芸と文法学 関沢和泉/6 イスラームにおける正統と異端 菊地達也/7 ギリシア哲学の伝統と継承 周藤多紀/8 仏教・道教・儒教 志野好伸/9 インドの形而上学 片岡啓/10 日本密教の世界観 阿部龍一
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紙の本
全八巻のなかで一番長い中世編に突入
2020/04/13 13:22
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヨーロッパでいう中世の前半。イスラームの成立、中国やインド哲学の展開、日本密教など多様な哲学を扱い、相互の関連を重視し論じている。インド思想がメインで取りあげられている一巻。第9章の「インドの形而上学」は、インド哲学を研究者レベルで知っていないと難しいかもしれない。リベラルアーツartes liberalesに一章割かれており、「自由な(liber)」と「書物(liber)」の関係性など、リベラルアーツという知っているようで知らない用語の、一枚岩ではないその歴史を紐解いていく様が読んでいて面白い。
紙の本
中国でアリストテレスをシリア語で
2023/01/24 13:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ichikawan - この投稿者のレビュー一覧を見る
高橋英海によるコラム3から。「今から約一〇〇〇年前に現在の中国領内でアリストテレスの著作がシリア語で読まれていたことが確認されたことになる」。このシリーズに期待したいのはこういうものである。