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- カテゴリ:一般
- 発売日:2023/05/17
- 出版社: 双葉社
- サイズ:19cm/366p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-575-24631-5
読割 50
紙の本
ヨモツイクサ
著者 知念 実希人 (著)
その森に足を踏み入れると《ヨモツイクサ》の生け贄となる。北海道旭川に《黄泉の森》と呼ばれ、地元の人々が決して踏み入れない山があった。そこを大手ホテル会社が開発しようとする...
ヨモツイクサ
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商品説明
その森に足を踏み入れると《ヨモツイクサ》の生け贄となる。北海道旭川に《黄泉の森》と呼ばれ、地元の人々が決して踏み入れない山があった。そこを大手ホテル会社が開発しようとするのだが、作業員が行方不明になってしまう。道央大病院の外科医・佐原茜の実家はその森のそばにあり、7年前に家族が突然消える神隠し事件にあっていた。2つの事件は繋がっているのか。もしかして、ヨモツイクサの仕業なのか。『ムゲンのi』『硝子の塔の殺人』を超える衝撃作。医療ミステリーのトップランナーが初めて挑む戦慄のバイオ・ホラー!【本の内容】
著者紹介
知念 実希人
- 略歴
- 〈知念実希人〉沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒。「誰がための刃」でばらのまち福山ミステリー文学新人賞を受賞し作家デビュー。「仮面病棟」で啓文堂文庫大賞受賞。
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紙の本
想像以上にヤバすぎ…!!
2024/03/25 13:23
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:なっつん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリー好きにはたまらん1冊!
知念さん初のホラーと聞いて購入しました。
もう最後までドキドキしっぱなしでしたよ!途中○○から○○までの推測がかなりヒントになってて…そこから物語が急変にヒートアップしててもうたまりませんでした!!
いつも思うけど、やっぱミステリーって何回も読んで自分で理解するのが1番!
知念さん初のホラー。
読んでみる価値はあると思います!
紙の本
やられた感アリ
2023/10/01 11:12
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投稿者:咲耶子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ホラーかなぁって思いながら読み始めたけれど、ヒグマの食害っぽい、からの様相が二転三転し、ラスト「えっ」ってやられた感があります。
禁足地で複数の工事作業員が行方不明に。ヒグマによる被害かと思われたが、錯乱状態の少女を山で保護したことから怖い方面へ。そして主人公の女医さんが戦闘モードへ。
いやはや、内臓と腐乱死体の続出でした(笑)
紙の本
ホラー系ミステリー
2023/07/06 16:27
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投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る
冒頭からややおどろおどろしいホラー系の展開が続く。語り口にとても迫力があって、グイグイ読者をひっぱてゆく迫力がある。その語りの中にさり気なく伏線を忍ばせてゆくところがなかなかのミステリー作家としての腕前である。
紙の本
森に隠れる怪物の正体とは!?
2023/06/22 21:49
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投稿者:ブラウン - この投稿者のレビュー一覧を見る
面白かった!
北海道開拓民から伝わる「禁忌の森」という、いかにもオカルトな伝承を、現代の生物学や遺伝子科学から解剖していく知的な爽快感、森に潜む脅威が次第に人の手に負えないのでは? と感じさせるように徐々に肥大化していく絶望感、クライマックスに向けて各人の物語が収束していく語りの巧みさ……多くは語れないが、読書中のワクワク感がたまらない作品だった。
惜しむらくは半分くらい読み進めたあたりでオチの想像がついてしまったところ。重要なキーワードが繰り返されすぎてたのかな……? それでも、この手の本が初めてな人なら、きっと禁忌の森の深さに引きこまれること間違いなし!
電子書籍
バイオホラー
2023/05/16 07:50
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投稿者:くみみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
現役医師としてのリアルな「生命科学」と、人気作家としての「発想力」が惜しみなく詰め込まれた、恐怖心を煽るバイオホラー。
先人が恐れた禁忌の森での幻想的な言い伝えに、実際の痛ましい事件を絡め、対照的な局面を幾度と作り上げる事で、パニックを誘う。グロテスクな表現と人間的情緒がシンクロするような感覚がして、また惑わされる。前半と後半でかなり色がかわる、愛とホラーのリバーシブル作品。
紙の本
色々と惜しい
2024/01/31 22:46
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投稿者:アノニマス - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ネタバレ」
「これ○○で見た」という展開や設定がチラホラあって、作中に登場するキメラのごとく様々なホラー作品をツギハギしたようなストーリー。怖いものに怖いものを足せばより怖くなるかといえば、過ぎたるは及ばざるがごとし。ホラー要素特盛りの怪物よりも、ヒグマや手術の描写の方がリアルに感じて怖い。手術中に異物を埋められるなんて、それだけで十分ホラー。作者さんは医者でもあるらしいけど、こんな医療不審を誘発しそうな話を書くなんてなかなか思い切っている。
ベクターの話題が出た時点で誰だかすぐにピンとくるほど伏線が露骨。はじめはミスリードからのどんでん返しを期待していたのに、これで別人だったら詐欺というレベルの匂わせを重ねていくので、予想通りの人物で逆にホッとしてしまった。正体に気付いた上で読み進めるとクライマックスが全く盛り上がらないどころか、空々しい茶番劇にしか見えないのが残念。加えて、ラストでのあの切り替えの早さはシュールでしかない。もうちょっと葛藤だとか、自分が浸食されていることへの恐怖や抵抗が欲しかった。思考の誘導+記憶の欠落はあまりにも都合が良すぎて興ざめ。
あれだけ宿主の意識が残るなら、誰が伝えたんだこれという言い伝えを残したのはハル自身なのかな。
紗枝の件で姫野もまたベクターである(茜とは別の女王候補)と予想していたため、オチはちょっと意外。結局、紗枝や幼体の襲撃は何だったの? 反抗期?
茜の好感度がだだ下がりする一方だったので、最後はせめて自害して欲しかった気持ちはあるが、差別化を図るためには仕方なかったのかもしれない。
一番モヤモヤしたのはイメルヨミグモ。実は人間の体内で増殖できる上に、体を作り変えたり思考を操ったりできる寄生虫の究極系みたいな能力を持っていたというのには目が点。非効率的なプロセスいらないでしょ。すべてを操る黒幕はウイルスで、最強のキメラを作らせようとするのはレトロウイルスの性質によるものというのであれば一応は納得できるけども。
ややこしいところや引っかかるところはあれど、物語としては読みやすい。大抵が御託抜きに登場させる怪物にもっともらしい解説をあてがって、存在しえるものにまで昇華しようとする試みには感心した。★3.5