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  • カテゴリ:一般
  • 発行年月:2002.10
  • 出版社: 新潮社
  • レーベル: 新潮文庫
  • サイズ:16cm/475p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:4-10-105021-X
文庫

紙の本

春の雪 改版 (新潮文庫 豊饒の海)

著者 三島 由紀夫 (著)

春の雪 改版 (新潮文庫 豊饒の海)

税込 781 7pt

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みんなのレビュー349件

みんなの評価4.3

評価内訳

紙の本

読むべき!

2002/12/20 00:19

11人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みつはる - この投稿者のレビュー一覧を見る

 時は大正初期、舞台は貴族社会。侯爵家の若き男と、伯爵家の令嬢の禁じられた恋。
主人公の若い青年は、決して許されぬ禁じられた恋と知っていても、命を賭けて求める。その恋の先にあるものは?
 僕はこの本を読む前は、あまりにも有名な作家の作品でかつ貴族社会が舞台となると、分かりにくくて小難しいのではないかと敬遠しがちだった。しかし、一切そんなことはなくて最初から最後まで一気に読ませる。僕はページを開くたびに、すげえ! すげえよ!と興奮しつつ読みすすんでいった。
 この小説は、昭和四十四年一月に刊行されたと文庫の最後にあるが、三島由紀夫の小説世界は今読んでも、圧倒的な存在感で読者に迫ってくる。その点でこの小説は、時を越えて、様々な読者の頭の中に、誇り高き恋愛の姿を鮮やかに映しだしてきたと言えるだろう。ここに書かれた恋は、気高く、一途だ。
 僕はこれを昨年の年末に読んだが、冬の冷たさや寒さに妙に合っていて、読みながら異様に興奮したのを覚えている。そして、三十数年前に書かれたものを平成の今にこうやって読めて幸せだ! 本は、読書ってやつはなんてすばらしいんだ!と腹の底から思った。
 とにかく、理屈抜きにおもしろい。読むべき!

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紙の本

究極。

2004/12/31 02:33

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Straight No Chaser - この投稿者のレビュー一覧を見る

>(『なにもない空間』)

ピーター・ブルックが「表現」について書いた言葉は、そのまま三島由紀夫の遺作『天人五衰』の最後の場面で本多繁邦が辿り着いた“場所”を表わす言葉なのではないか、と感じる。

>

哲学者ニーチェはニヒリズムの極点において「同一物の永劫回帰」を見出し、それでもなお「然り」と言い切ることのできる場所を「超人」であるツァラトゥストラの“ために”用意している。小説家ミラン・クンデラは“恋愛”小説『存在の耐えられない軽さ』においてそのことに触れ、書いている。

>

『天人五衰』のラストは、『春の雪』のラストをなぞるようにして書かれている。綾倉聡子のもとへ、雪のふる月修寺を訪れた二十歳の松枝清顕は病に斃れ、その六十年後、清顕転生の“夢”に憑かれた(疲れた)本多繁邦は、夏の日ざかりに月修寺を訪れる。

六十年前、本多は清顕に向けて言っている。
「俺はどうしてもそんな風に、必然の神の顔を、見るも怖ろしい、忌わしいものにしか思い描くことができない。それはきっと俺の意志的性格の弱味なんだ。しかし偶然が一つもないとすれば……歴史に関与するものは、ただ一つ、輝かしい、永遠不変の、美しい粒子のような無意志の作用になり、人間存在の意味はそこにしかなくなる筈だ。
 貴様がそれを知っている筈がない。貴様がそんな哲学を信じている筈はない。おそらく貴様は自分の美貌と、変りやすい感情と、個性と、性格というよりはむしろ無性格とを、ぼんやりと信じているだけなんだ。そうだろう?……それが俺にはいちばんの謎なんだ」

感情の人・松枝清顕の美しくも哀しい“恋愛物語”を助ける、意志の人・本多繁邦。ふたりの大正初年の青年。(『春の雪』)

そして、一貫して“法”の番人としての生涯を生きてきた本多の「耐えがたい責任の重さ」と、綾倉聡子(門跡)が彼にかける言葉のやさしさ。
「記憶と言うてもな、映る筈もない遠すぎるものを映しもすれば、それを近いもののように見せもすれば、幻の眼鏡のようなものやさかいに」(『天人五衰』)

意志と感情がひとつに融けあったとき、表現者がその融合を感じるとき。

「表現とは……時間を否定するのだ」、『豊饒の海』以上にこの言葉が当てはまる小説を僕は知らない。

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紙の本

言語奔流的超大河小説

2003/12/06 23:57

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:脇博道 - この投稿者のレビュー一覧を見る

主題として設定されているかのような恋愛など伏線に過ぎず輪廻転生
を繰返す主人公のおそるべき変転の人生に過度の戦慄を覚えながらこ
の四部作を読み通すことは読書体験のなかでもひとつのエポックメー
キングと成ることは自明である訳であるがまず春の雪における過剰な
るロマンティシズムに酔うことは高速で過激さを増していく後三部の
華麗なる前奏曲若しくは最上級の食前酒の味わいにも似た余韻を残す
訳で本書を読了後直ちに舞台となった古都鎌倉のとある場所に行き壮
大なる海の景色を物語と重ね合わせながら眺めるのも一興とは思うが
氏独自の美学に満ち満ちた続く奔馬におけるスピーディーな展開に即
アクセスしつつ一気に読み通してから主人公が末尾に幻視する太陽が
昇るさまを同時に観るというのもこれまた感動的ではあるものの続く
暁の寺における異国情緒に至ってはもはや創造力の限界にまで挑んだ
作者の偉業に最大限の敬意をはらうほかない訳であるしこの三部にお
けるいささか澱んだような雰囲気のエロティシズムの描写においても
小説における起承転結の転にふさわしい複雑な物語性を有しているの
であって暁の寺というタイトルにふさわしい陰翳に満ちたストーリー
が展開されるのであるが最後の天人五衰に至ってはもはや言うべきこ
とばなど有るはずもなくこの壮大な物語がどの様なエンディングをむ
かえるのか固唾をのんで読み進むほかなくキーパーソンである女性と
本編の目撃者兼報告者である主人公の親友との長い長い時空の旅路の
果てに静かな静かなただひたすら美しい庭園において邂逅を果たしつ
つ親友が変転の歴史を語ろうとしつつも女性がすべてを忘却している
のかあるいは深い記憶の収蔵庫に封印しているのかはさだかではない
もののいずれにせよすべては夢のごとしと語るシーンとその背景とな
る庭園の描写はまさしくこの小説の大団円を飾るにふさわしいどうし
ようもなく空虚でありながら途方もない言語の美しさに衝撃を受ける
ほかないしこの末尾に至るためにはこれまた途方もないこの時空を超
えた四部すべてを読みきった者にこそ与えられる特権的な快楽そのも
のにほかならないのである。

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紙の本

話の展開が秀逸。

2019/06/22 12:34

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る

中盤から最後の一行までが、広い意味でクライマックスかな、と感じました。どうなっていくのだろう、とハラハラしながら読み進めていく感覚は、ある種ミステリー小説のようでもあります。風景やイベント事や心情、どれも描写が繊細で清らかな印象を受けました。現代小説にはなかなか見られない気がします。個人的なイメージ的として、何となく泉鏡花を連想しました。
 一読価値は、たっぷりあります。こういう描写の本は、読んだという経験値は必要だと思います。

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紙の本

名家出身の幼馴染の男女の悲恋物語

2015/12/29 14:26

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

三島由紀夫は、たぐいまれな才能を持ちながら、あまりにも多作なため、そんなに傑作と呼ばれるべき作品は残さなかったように思う。短編小説には、いい作品がたくさんあるが、長編小説では特にそうである。しかし、「春の雪」は傑作である。これは明治末から大正にかけての、ある名家出身の幼馴染の男女の悲恋物語である。三島由紀夫にありがちな意味不明な表現もなく、全体によくできた瑕疵のない名作である。もちろんこの作品は、「豊饒の海」という四部作の第一巻であるから、この作品だけで評価を下すのは早計かもしれないが、この一作だけを取っても非常によくできた作品である。

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紙の本

美への昇華

2001/12/30 17:17

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:歳三 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「貴族的」と表現すれば、あまりにも陳腐であり、「絢爛」と書けば、少しばかり甘すぎる。三島の文章は、いかにも優雅であり、本書においても、ややもすれば、鼻につく記述の匂いを感じる。しかし、著者の筆の冴えは、それらを押しのけ、読むものをして、秘宮の園へと誘い込む。これは、人間の持つ闇の部分を臆面もなく、冷徹にも三島が暴いているからであろう。

 主人公である、松枝清顕と綾倉聡子。三島が描く聡子の何と美しく強いことか。そして清顕。一種奇異な夢想に遊ぶ青年は、並はずれた美貌をもっていた。ひとをもてあそぶ快楽に浸った青年は、いつしか真の恋を悟る。許されない恋。
 三島が用意したラストシーンは、清顕のすべてを浄化し名実ともに、美に昇華させたのである。「豊饒の海」の序にあたる作品にして、これだけのことを書いてしまった三島由紀夫。どこまで、奥深く遙か遠い海に読者を誘おうとしているのか、怖くもあり、楽しみでもある。

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紙の本

輪廻の始まり

2001/03/02 13:48

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:7777777 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 三島由紀夫最後の作品の第一部。
 若き嫡子の松枝清顕は令嬢綾倉聡子との結ばれることのない恋に翻弄されやがて衰え夭折してしまう。しかし、死の間際彼はこう言う。
 「今、夢を見ていた。又、会うぜ。きっと会う。滝の下で」
 これが輪廻の始まりである。
 ちなみに作品の末尾にはこう書かれている。「豊饒の海」は「浜松中納言物語」を典拠とした夢と転生の物語であり、因みにその題名は、月の海の一つのラテン名なる Mare Foecunditatis の邦訳である。

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紙の本

珍しく

2015/08/27 03:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る

映画の世界観と原作がマッチしていた作品。
かなり、映像化にあたって慎重になられた様子も窺い知れた。
(清顕はもっとも我儘で、身勝手で、利己的でちょうど原作っぽいと思った。)

個人的な感想だが、太宰で言うところの「斜陽族」・
華やかでデカダンな世界への強烈な憧れが染み出しているように感じた。

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2001/11/08 00:00

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2011/07/08 22:36

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2004/10/13 19:26

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2005/02/10 16:31

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