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- カテゴリ:一般
- 発売日:2012/09/21
- 出版社: 新潮社
- サイズ:20cm/715p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-10-375011-6
紙の本
ソロモンの偽証 第2部 決意
著者 宮部 みゆき (著)
騒動の渦中にいるくせに僕たちは何も知ろうといなかった。けど、彼女は起ちあがった。校舎を覆う悪意を拭い去ろう。裁判でしか真実は見えてこない!彼女の覚悟は僕たちを揺さぶり、学...
ソロモンの偽証 第2部 決意
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商品説明
騒動の渦中にいるくせに僕たちは何も知ろうといなかった。けど、彼女は起ちあがった。校舎を覆う悪意を拭い去ろう。裁判でしか真実は見えてこない!彼女の覚悟は僕たちを揺さぶり、学校側の壁が崩れ始めた…気がつけば、走り出していた。不安と圧力の中、教師を敵に回して―他校から名乗りを上げた弁護人。その手捌きに僕たちは戦慄した。彼は史上最強の中学生か、それともダビデの使徒か―。開廷の迫る中で浮上した第三の影、そしてまたしても犠牲者が…僕たちはこの裁判を守れるのか!?【「BOOK」データベースの商品解説】
中学校の裏庭で死体で発見された柏木卓也。保身に身をやつす教師を見限った生徒たちは、彼の死を争点に学校内裁判を開廷する。期限は15日。不可解な弁護人の降臨を機に、証人探しが加速し…。『小説新潮』連載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
宮部 みゆき
- 略歴
- 〈宮部みゆき〉1960年東京生まれ。「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞、「理由」で直木賞、「名もなき毒」で吉川英治文学賞を受賞。
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紙の本
脅威の読圧
2015/03/22 05:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:september - この投稿者のレビュー一覧を見る
一息ついたのがざっと500P時点、読み出して3時間というところでした。I部 に比べて加速がハンパ無い。これはなんと言い表せば.....読圧?とでも言いましょうか。3部作の真ん中はこうあるべきと教え込まれました。私自身は中学校卒業から1年も経ってませんがいやはや末恐ろしい生徒たちです、中学生らしくなさが逆にツボでツボで。ふと気がつけば北尾先生の立場に立って裁判を応援している自分に苦笑。
紙の本
覚悟が出来た!
2013/01/10 22:18
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
生徒たちによる裁判の序章。
1部と比較すると学校内裁判の準備をしっかりと固める内容で落ち着いて読める。
真実を知りたく決意したはずだが、裁判は検事と弁護がいて、どちらが正しいのかを争う事には変わりがない。
本来の目的とはちょっと違って読みながら違和感を感じるが、
ぎりぎりの線でこの学校内裁判の目的は勝ち負けではなく、
一人一人の痛み、気づかなかった思いを明らかにする事によって友達たちを救うんじゃないかと期待したい。
これは私の勝手な安易な期待ですが、宮部さんならもっともっと深いストーリーを考えているはずだとも期待したい。
いよいよ3部。本当の戦いが始まる。楽しみです。
紙の本
真実を求めて
2016/06/14 23:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぽんぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
涼子が真実を求めて学校内裁判をすることに。
こういうものの常として出来がいい中学生が多いですねー。
長いですがまだ裁判始まってません。調査の巻。
紙の本
中学生だけに
2016/01/18 00:06
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:テラちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
転落死を巡って、中楽師たちが、学内裁判に踏み切る。小説とはいえ、ここまで幅を広げてしまうと、現実離れして如何なものか。裁判、検事、弁護士についての知識は、ほとんどないだろうし、無理が感ぜられてならない。
紙の本
中学生たちの無垢な正義感が燃え上がった?
2012/10/01 13:38
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:よっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「第1部 事件」のラストは「そして学校は汚された。ことごとく無力な大人たちにはもう任せておけない!」と決意するところでした。ヒロインの文武両道で学級委員・藤野涼子ちゃんです。
「第2部 決意」は「保身に身をやつす教師を見限り、学校内裁判を開廷する。期限はわずか15日」ということです。
悪いのはオトナ。良いのは子ども。ひどく単純だが、宮部ワールドでは、これって受けるパターンなのだろう。
第2部もまた700ページを上回るボリュームですが、事件に進展はありません。
学校内裁判も開廷されていません。
周辺でちょっとした出来事がたくさんおこりますが、核心の謎とのかかわりがないようですから、深読みする必要は感じられません。
宮部みゆきは中学生が催す学校内裁判に迫真力をつけるためいろいろな工夫を凝らしています。
柏木卓也君殺害の容疑者、被告・大出俊次君に対決する検事は誰が適任であるか。彼の弁護士は?判事を誰にするか。弁護士と検事で情報を共有する必要があるのか。誰を証人につけるか………等々の枠組みが激論され、決まっていきます。判事が机をたたく木槌をどうしようか。なぜか制度として存在しない陪審員までつくりあげ、その適任者が選ばれます。
厳格な枠組み?で運営されますから、全校の生徒はもとより、学校も家庭も商店街もマスコミもこの裁判で決定されることが絶対的な真実であると認める雰囲気が濃厚に漂います。読者だってうっかりするとその気にさせられますから………。
この学校裁判のお膳立てのための記述ですが、物知り顔のガキどもがワイワイガヤガヤとわめきたて、それに教師が加わってさらに喧騒が高まり、証人確保に街中が巻き込まれ………と、法廷らしさの演出にこの分厚いページ数の大半を使いますので、事態はあまり進展しないことになります。
宮部みゆきは気がついていると思うのだけど、「あなたたちのルール・やり方には任せられない。だから、わたしたちのルール・やり方で白黒をつけてやる」という発想の根源、これは一種の集団私刑です。一番のワルはこれの仕掛け人である涼子ちゃんですね。弁護士、検事、判事、陪審員、実質的に彼女が決めました。さらに彼女は警察の捜査官である父から捜査情報を聞き出し、他言無用の約束を破り、この情報で有利にことを進めます。また内部情報をマスコミに洩らし、バーター取引をします。本当に怖い人です。
所詮裁判ごっごでしかない中学生のお遊びに、著者が本気で真相究明を委ねるとすれば、これは全くリアリティを欠いたお話と指摘するしかありません。
この作品は現代ミステリーというよりは、中・高校生にお勧めのラノベ、学園ユートピアなのではないだろうか。
とにかく退屈な700ページでした。
ここまでの出来栄えであればわたしらの年代が読むものではないのだが、「第3部」をどうまとめるかお手並み拝見と高みの見物でいきます。
すべての事件の犯人は最初に死んだ人間だった、というようなアガサ・クリスティの向こうを張った展開にでもなるのだろうか。
ソロモンの偽証とは「真実は知らないほうが幸せなんだよ」という大人の優しさかもしれませんね。