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紙の本
史論の復権 與那覇潤対論集 (新潮新書)
著者 與那覇 潤 (著)
日本企業の生き残り戦略から橋下徹大阪市長のパフォーマンス、小津映画や大河ドラマの描く日本像まで。気鋭の若手研究者が7人の異分野の知に挑む、知的刺激に満ちた対論集。『文藝春...
史論の復権 與那覇潤対論集 (新潮新書)
史論の復権(新潮新書)
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商品説明
日本企業の生き残り戦略から橋下徹大阪市長のパフォーマンス、小津映画や大河ドラマの描く日本像まで。気鋭の若手研究者が7人の異分野の知に挑む、知的刺激に満ちた対論集。『文藝春秋』『新潮45』ほか掲載をまとめたもの。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
日本に「維新」は必要なのか | 中野剛志 述 | 11−29 |
---|---|---|
企業が受け継ぐ「江戸時代」の遺産 | 中谷巌 述 | 31−63 |
ソ連化した団地とアメリカ化する郊外 | 原武史 述 | 65−93 |
著者紹介
與那覇 潤
- 略歴
- 〈與那覇潤〉1979年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。学術博士。愛知県立大学日本文化学部准教授(日本近現代史)。著書に「中国化する日本」「日本人はなぜ存在するか」など。
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紙の本
歴史は嫌いになっても史論のことは嫌いにならないでください
2016/02/13 13:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カツ丼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ぶっちゃけて言えば歴史なんてやってることはクソ細かい。その点、もう少し広く大きく捉えようというのが史論。著者自身がそういう人だし(『中国化する日本』が良い例)、対談相手も多種多様。本格的かつ面白い歴史を地で行く一冊。
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ライトな会話が続く対談集
2016/05/29 11:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tomoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界で最初にグローバル化したのは宋朝時代の中国で、西欧の近代化もその後追だ、と書いた『中国化する日本』の著者が、異なる分野の専門家7人と対談した内容をまとめた本。
読む人が普段どの分野に興味関心を持っているかで、内容の理解の度合いが異なってくるだろうと思う。私の場合、社会科学分野の学者である中野剛志・中谷巌・原武史・大塚英志まではすんなり読めたが、片山杜秀・春日太一・屋敷陽太郎の3人になるとテレビや映画のタイトルについていけず、文字づらだけを追うだけであまり刺激を受けなかった(もちろん逆の感想を持つ人もいるだろう)。
與那覇 のいう「中国化」を異分野で語るとこう説明できる、あるいは歴史学以外で「中国化」の概念をどう使えるか、と語り口の幅を広げることができると思う。
ちなみに、「中国化」とはこの本から抜粋できる説明はこうだ:明治維新によって、ようやく身分制の廃止、試験による官吏登用、廃藩置県による中央集権、職業選択の自由などが実現した。しかし、これらの要素を「アジア初の近代化」だと誇ると、夜郎自大になります。それらはすべて宋の時代に中国が達成してしまったものばかりで、その意味で「中国化」にすぎない。明治維新は、そこに西洋産の科学技術や議会政治を、たまたま同時にミックスしただけです。そして現在、原発のオペレーションにしても、政党政治のコントロールにしても、その西欧産の部分が機能不全を起こしている。いわばそれは、日本人が西洋近代のうち「中国化」と重なっていた部分しか、結局定着させられなかった証左だと思うのです。(p.15)
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タイトルの印象
2019/05/28 12:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナナカマド - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルや前書きからは、
この本のテーマは「史論」なんだろうと思って読み始めましたが、
あんまり・・・というかほとんど史論と関係無い対談のような・・・。
掲載されている対談自体を「史論」ととらえれば良いのかな。
対談相手によって、
難しすぎたり、
読むのも馬鹿らしかったりと、
内容のレベルに差がありすぎな気もします。