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電子書籍
史論の復権(新潮新書)
著者 與那覇潤 (著)
学問的な歴史研究の成果を踏まえつつ、現在の位置を捉えなおす──。そんな「史論」の試みを復権させるべく、「中国化」というオリジナルな概念で日本史を捉えなおした気鋭の若手研究...
史論の復権(新潮新書)
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史論の復権 與那覇潤対論集 (新潮新書)
商品説明
学問的な歴史研究の成果を踏まえつつ、現在の位置を捉えなおす──。そんな「史論」の試みを復権させるべく、「中国化」というオリジナルな概念で日本史を捉えなおした気鋭の若手研究者が、七人の異分野の知に挑む。日本企業の生き残り戦略から橋下徹大阪市長のパフォーマンス、小津映画や大河ドラマの描く日本像まで、歴史の知見を借りれば、旧知の事実がまったく違った意味を帯びていく。知的刺激に満ちた論考。
著者紹介
與那覇潤 (著)
- 略歴
- 1979年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。学術博士。愛知県立大学日本文化学部准教授(日本近現代史)。著書に「中国化する日本」「日本人はなぜ存在するか」など。
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紙の本
歴史は嫌いになっても史論のことは嫌いにならないでください
2016/02/13 13:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カツ丼 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ぶっちゃけて言えば歴史なんてやってることはクソ細かい。その点、もう少し広く大きく捉えようというのが史論。著者自身がそういう人だし(『中国化する日本』が良い例)、対談相手も多種多様。本格的かつ面白い歴史を地で行く一冊。
紙の本
ライトな会話が続く対談集
2016/05/29 11:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tomoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
世界で最初にグローバル化したのは宋朝時代の中国で、西欧の近代化もその後追だ、と書いた『中国化する日本』の著者が、異なる分野の専門家7人と対談した内容をまとめた本。
読む人が普段どの分野に興味関心を持っているかで、内容の理解の度合いが異なってくるだろうと思う。私の場合、社会科学分野の学者である中野剛志・中谷巌・原武史・大塚英志まではすんなり読めたが、片山杜秀・春日太一・屋敷陽太郎の3人になるとテレビや映画のタイトルについていけず、文字づらだけを追うだけであまり刺激を受けなかった(もちろん逆の感想を持つ人もいるだろう)。
與那覇 のいう「中国化」を異分野で語るとこう説明できる、あるいは歴史学以外で「中国化」の概念をどう使えるか、と語り口の幅を広げることができると思う。
ちなみに、「中国化」とはこの本から抜粋できる説明はこうだ:明治維新によって、ようやく身分制の廃止、試験による官吏登用、廃藩置県による中央集権、職業選択の自由などが実現した。しかし、これらの要素を「アジア初の近代化」だと誇ると、夜郎自大になります。それらはすべて宋の時代に中国が達成してしまったものばかりで、その意味で「中国化」にすぎない。明治維新は、そこに西洋産の科学技術や議会政治を、たまたま同時にミックスしただけです。そして現在、原発のオペレーションにしても、政党政治のコントロールにしても、その西欧産の部分が機能不全を起こしている。いわばそれは、日本人が西洋近代のうち「中国化」と重なっていた部分しか、結局定着させられなかった証左だと思うのです。(p.15)
紙の本
タイトルの印象
2019/05/28 12:13
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナナカマド - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルや前書きからは、
この本のテーマは「史論」なんだろうと思って読み始めましたが、
あんまり・・・というかほとんど史論と関係無い対談のような・・・。
掲載されている対談自体を「史論」ととらえれば良いのかな。
対談相手によって、
難しすぎたり、
読むのも馬鹿らしかったりと、
内容のレベルに差がありすぎな気もします。