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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
あまり美人ではないけれどもしっとりと落ち着いている花散里。中年になるとこういう女性も良いな、というのが何だかわかる気がします。自分はおばさんですが。
紙の本
田辺聖子訳
2023/11/30 10:37
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投稿者:a - この投稿者のレビュー一覧を見る
源氏もさすがに年齢を重ねて、恋愛のことばかり考えていた若い時より思慮深くなっています。中巻は髭黒の家庭内の騒動や近江の君など、人間臭い登場人物が色々出てきて面白かったです。
紙の本
この時代をかんじることができる
2016/01/31 21:37
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投稿者:maxelchan - この投稿者のレビュー一覧を見る
源氏物語時代は良く知られた物語です。それを見事な現代訳で蘇らせた一冊。文章自体とても読み易く、さりとて重厚な感じはそのままに。美しい日本語を読ませてもらいました。
紙の本
読み終わってみると
2015/11/27 13:30
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投稿者:夜メガネ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻の登場人物で好きな女性が多いです。
末摘花、花散里、玉鬘。
あまり影響の大きなエピソードでもなく、美人率も低め。
高嶺の花に業を煮やして、手の届きそうな2番3番めにキレイな娘に路線変更したな、と思う章が多数。
途中から「女なら誰でも!?」と思わせるほどのストライクゾーンの広ささえ感じられます(笑)
やや、ドラマ性には欠けますが、キャラクターの魅力が勝っている巻です。
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田辺聖子さんの現代語訳はすごく読みやすくて上品で親しみやすいので大好き。
この巻では、もう青年になった夕霧が活躍するぐらいの時間が流れている。
わたしは玉鬘が源氏に見つけられて、ひきとられ、お嬢さまとして育てられるのがシンデレラストーリーみたいであこがれちゃいます。でも、華奢で繊細な王子様といかつくて鬚が黒い王子様に求婚されて困ってしまった。それでした結婚が、玉鬘にとっては幸せだったのかそうでなかったのか・・・
運命ってわからないものです。
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(2007.04.21読了)(2002.04.04購入)
中巻は、「蓬生」「関屋」・・・「藤袴」「真木柱」です。
ひたすら待つ女、末摘花。庭に蓬や八重葎が繁り、家が荒れ果てても光源氏の訪問をずっと待っている。
明石から、都に戻った光源氏は、多忙であったが、久しぶりに花散里のところに行こうとして、途中で、末摘花の屋敷を通りかかり、まだいるとは思わず、念のために、手足として動いてくれる惟光に尋ねさせた。
源氏は、末摘花がずっと待っていてくれたことに感激し、荒れた屋敷を修理させた。
後に、新築なった、東の院に迎えられた。
(末摘花と花散里は、なかなか区別がつかず困っております。)
「絵合」という巻は、源氏が六条御息所の娘、斎宮の女御の後見人になり入内させたら、先に入内していた権中納言(源氏のライバル)の娘、弘徽殿の女御と帝をめぐって競い合うことになります。帝は、絵が好きなそうで、絵を描くのが上手な斎宮の女御の下へ良く行くようになります。対抗上、権中納言は、絵の名人を呼び寄せ絵巻物を描かせ、弘徽殿の女御に持たせ、帝の気を引かせる。
結局、源氏の持っている絵と、権中納言の持っている絵を帝の前で競い合わせることになった。
(男と女の話だけでなく時々このような絢爛豪華な平安絵巻が繰り広げられる。)
紫の君との間に子供のない源氏は、明石の君が生んだちい姫を紫の君に引き取らせ、手元で育てる。
源氏と葵の上の間に生まれた夕霧の君は、元服し、殿上人になるが、源氏の方針で、大学寮で、学問に打ち込ませる。
夕霧は、権中納言(今は内大臣)の娘、雲井雁と一緒に大宮の下で育てられ、お互いに惹かれているのだが引き離されてしまう。
源氏は、夕顔と権中納言との間に生まれた玉蔓が都に戻っていることを聞き、手元に引き取る。玉蔓は、結婚適齢期を過ぎているので、求婚者が後を絶たない。
夕顔への思いを玉蔓で満たしたい気も大いにあったが、入内させることにする。入内前に、実の父に知らせ、裳着の式の、腰結の役目を依頼する。
玉蔓の夫には、強引な鬚黒の大将が内大臣の許可を得て、収まる。
鬚黒の大将には、既に妻がいるのだけれど、ものすごいヒステリーで、発作の末、実家に戻ってしまう。
夕霧のライバル、柏木も登場して、物語の中心は、源氏と権中納言から、次の世代へと移ってゆく。
☆田辺聖子の本(既読)
「甘い関係」田辺聖子著、文芸春秋、1975..
「絵草紙源氏物語」田辺聖子著・岡田嘉夫絵、角川文庫、1984.01.10
「新源氏物語」(上)、田辺聖子著、新潮文庫1984.05.25
「むかし・あけぼの」(上)、田辺聖子著、角川文庫、1986.06.25
「むかし・あけぼの」(下)、田辺聖子著、角川文庫、1986.06.25
「竹取物語・伊勢物語」田辺聖子著、集英社文庫、1987.07.25
「おちくぼ姫」田辺聖子著、角川文庫、1990.05.25
(2007年4月30日・記)
☆関連図書(既読)
「源氏物語愛の渇き」大塚ひかり著、KKベストセラーズ、1994.02.05
内容紹介(amazon)
平安の宮廷で華麗に繰り広げられた光源氏の愛と葛藤の物語を、新鮮な感覚で「現代」のよみものとして、甦らせた大ロマン長編。
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光源氏の一番輝かしい時が書き綴られています。
和歌と踊り、琴、お花見・・。と雅な日本のお遊び。
現代のお花見のような下品なものじゃありませんよ!!!
あれは、酔っ払いが、ネクタイ頭に巻いた酔っ払いを見てるだけで全然桜なんて見てないんです。あれは間違いなく花見、改め 『酔っ払い見』!!!
この頃は、さぞ美しかったんだろうな〜・・・と頭の中で想像し、御所へ行きたいな。。と思いました。
中巻では、これから源氏に降りかかる暗雲も暗示・・・。
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須磨から帰ってきた源氏。彼に待ち受けるのは栄華への日々か、はたまた報われない恋に身を焦がす日々か。ってわけで「少女」や「玉鬘」など次世代に話は移っていきますが。。。あああああ源氏ムカつくムカつくムカツクムカツクムカツク。ほんと。いや、源氏の気持ちを理解しなきゃ、当時はこういうのが風流で、もののあはれで、古典文学の最高傑作で……と思って努力してましたが玉鬘に言い寄るは彼女を宮仕えさせて誰の手にも触れられないようにして自分の恋心を生かそうだとか。もう紫の上だけでいいじゃないか。このマザコンめが!エディプスコンプレックスめが!(違う?)源氏痛い目みればいいのにほんと。葵と藤壺が死んだだけじゃまだ足りねえか。だから紫の上も死ぬんだよ。六条御息所はいろんな意味でGJなやつなんだよ。はい、そんなかで癒しなのが夕霧だと思います。「少女」は切なかったー……夕霧の六位という理不尽な身分の低さに対するいらだちがものすごく共感できたんだよなー……
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源氏の絶頂期。
思い上がった態度が鼻についた。六条院の建設とか。
しかし屋敷の華やかな描写にはうきうきした。
夕霧と雲居の雁の初恋は初々しくて可愛かった。
玉鬘の九州脱出劇は、姫君のする事とは思えないほどスリリング。はらはらした。
真木柱の歌には切なくなった。
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須磨から戻ってきた源氏の勢力がもの凄い。
いろいろな人物が登場するが、その人物がよく描かれていることに感心する。
夕霧の真面目さ、玉鬘の美しさと聡明さ、鬚黒の大将の粗暴さと優しさ、
花散里のつつましさ、・・、紫の上の美しさ。
紫式部の観察力もすごいが、田辺聖子の訳も面白い。
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おっさんとなった光源氏が昇りつめて今まで関係を持った女性を囲う話
相変わらず可愛い子をみると手籠めにかかるおっさんである
著者の田辺聖子は映画化された「ジョゼと虎と魚たち」の作者だったのね
いまさら気づいた
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蓬生から真木柱まで。おもしろかったです。六条院での源氏の絢爛たる生活も始まりました。一章ごとが短いので読みやすいかと思います。中年源氏が好き放題やってます。しかし前巻もでしたが「おばあちゃま」という日本語がどうにも気持ち悪く感じます…すみません。「おばあさま」でいいのでは?狂言まわし的な近江の君が田辺源氏では関西弁!彼女のキャラ付けは各訳者さんの遊び心の見せ所だと密かに思っております。玉鬘、私はどうしてもあんまり好きじゃないんですよね…髭黒いい人じゃん!と思うのです。花散里→紫の上→六条の御息所が私の中での女君ベスト3です。大君も好きだなあ。
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小学生の時、本屋に上巻がなかったため、中巻からこの本を読み出した私。すでに光源氏は権力者のおじさんだった。今になって思うと、波乱の多い上巻や下巻よりこの巻が一番平和で好きである。に
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中巻は源氏の栄華もMAXですね。彼が冒険しないところに物足りなさを覚えてしまいます。美女に次から次へと手を出していく源氏の方が面白かったなぁ。
中巻終盤はまるで玉鬘が主人公じゃないだろうかというくらい玉鬘が出続けます。あたしから見てそれほど魅力的な女人には見えないのでちょっとつまらなかったなーという気持ちがします。この頃になると紫の上も明石の上も落ち着いてしまって、そのあたりも物足りない。
国家の柱石になってどっしりした源氏より、「おっと、やっちまったなー」みたいな軽い源氏のが見てて面白いですね。上り詰めたらもうその先は転落が現状維持しか残ってないですもんね。
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中巻では、「蓬生」から「真木柱」の巻までを収めます。
九州にいた頃の玉鬘に結婚を迫る大夫の監の言葉が博多弁だったり、昔の頭の中将の娘である近江の君がこてこての大阪弁をしゃべったりするのには、ここまでする必要があるのかなあという気がしないでもありません。