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姑獲鳥の夏 文庫版 みんなのレビュー

文庫

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みんなのレビュー1,005件

みんなの評価4.3

評価内訳

989 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

モノクロの世界より。

2004/10/15 15:21

11人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:オレンジマリー - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書を兄に手渡された瞬間、微かな疲弊が過ったし、微かな落胆があった。本書の厚さに対してである。飽きっぽい性格のため、分厚い本というのはなんとなく避けて生きてきた。これまで読んで心から長かった、と思うのは谷崎潤一郎の「細雪」である。数冊に分かれていればまだ救いようがあったのに…などと思いながら沈んだままの気持ちで読み始めた。
 第一印象は、純文学的な文章だなと思っていた。古き時代に使われていた言葉・漢字が登場した。また教養深い作者なのだろう、本当に多くの歴史的書物の名前が目についたし、常人では絶対に届かないような観念が知的に響いてくる。
 なんだ、そうなのか、それもそうだと納得しっぱなしであった。
 そして中盤で私は気付いた。分厚さを感じさせない、全く先の読めない小説に出会ったのだと。元々推理やら理数やらをするようにはできていないのが私の頭だから仕方ないが、誰の言動がおかしいのか、京極堂や他の連中が何を言わんとしているのかが理解できず、心穏やかではなかった。
 みんながみんな疑わしく思えていたし、主人公ですら信頼を欠くであろう行動をとっていた。そして何よりも、真実は何なのか。
 途中、仏教や陰陽道の話が出てきたので、ああ、そういう系の本か、と考えていたのに最終的にその事自体はあまり重要でなかったりした。
 とにかく予想をことごとく砕いてくれる、頼もしいストーリーで敬服です。
 ひどく論理的で、かつ合理的で参りました。
 急展開で物事は解決に向かいますが、そこも順を追っていて気分が良かった。中には不自然な点があったりして、面白味に嘘っぽさが混ざったりするような本がありますが、本書はほぼ完璧です。
 京極堂の話が、とても深く興味をそそるものでした。それに関口くんが忘れっぽいという設定も良い点ですね。ちょっと抜けてる主人公の視点で語られるからこそ、読者をひきこむのかもしれません。
 京極夏彦は初めて手にしましたが、これからも読ませていただこうと楽しみにしています。

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紙の本

久々の衝撃

2002/06/02 08:22

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:BK8 - この投稿者のレビュー一覧を見る

おそらくこの分厚さに恐れをなして購入を躊躇している人はたくさんいることでしょう。私もその1人でした。でもある時、1冊くらい試してみようかな、という気になって買ったこの本はまさに絶品でした。
その人の作品は全部読まずにいられない、というほどお気に入りの作家に出会うっていうことはそれほどないですよね。この本を読んで、私はそんな作家に出会えたことに、久しぶりに強い衝撃を受けました。
ちょっと癖のある作家なので、好き嫌いはあるかもしれませんが、まずはこの1冊、だまされたと思って試してみて下さい。
そして、麻薬のような京極ワールドに溺れてみてください。

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紙の本

静→動

2002/12/27 00:40

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:T_K_C - この投稿者のレビュー一覧を見る

おまえはこういうのをきっと気に入るであろうよ。
と,会社の同期に勧められて買って,まんまとハマった一冊。
静かに静かに,物語はユーモラスな登場人物に彩られつつも流れ,
そして,主人公・京極堂が現場に登場してから,一気に「動」へと
変化するそのシーンの「差」。とにかくそこにつきる。
周りをゆっくりとかためられ,そして中心でおきる大爆発。
その時に感じる快楽は,今までに感じたことがないもの。
小説を読んで,快楽を覚えたのは京極氏の作品で初めて知った。
京極氏の作品ではエンターティメント性においても,この作品が今のところ一番。
だと思ってます。だからこそ,初めての方はこの作品から入っていかれると
いいかと思います。登場人物はみんな一癖あって,みんなある意味かわいい。
関口くんと木場さんがお気に入りです。

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紙の本

これがデビュー作とは

2021/05/05 20:06

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:まなしお - この投稿者のレビュー一覧を見る

これがデビュー作とは思えない。これだけ長く、複雑な構成を持った作品をいきなり書くことができるとは驚きである。京極夏彦は初めて読んだ。カバーイラストのイメージから、時代物の怪奇小説だと思っていたが違っていた。いい意味で、期待を大きく裏切られた。

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紙の本

衝撃のデビュー作

2019/06/10 23:49

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:へもへものへじ - この投稿者のレビュー一覧を見る

初めてこの作品を知ったのは、高校生の時。
友達に借りて読んだのですが、最初の数十ページを読んで、ちょっと高校生には難しすぎるなぁと思い、一旦保留にしました。

それからしばらく経って、大学生になってから、もう一度チャレンジしてみようと書店で購入して読んだら、高校生の頃に理解できなかった部分もなんとか理解できて、読み進めていく内に段々ページをめくる手が止まらなくなり、気がついたら最後まで一気読みしてました。

それ以来、京極先生の大ファンです。

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紙の本

圧倒される物語、論理、情報量

2015/08/25 00:59

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:もち - この投稿者のレビュー一覧を見る

ホラーやオカルトが読みたくて買った本でした。
レンガ本と厚さが有名な作品でしたが、いざ読み始めてみると、凄まじい吸引力を持って惹きこまれていきます。
少し古めかしい文体が、日本語の美しさを再認識させてくれました。
探偵小説にはあまり縁がなかったのですが、京極堂の独特の理論と民俗学的素養の部分でも何より楽しめましたし、魅力的な登場人物も多彩で、久々に出会えたのめり込めそうな作品です。
オカルト好きも満足でき、科学の信望者も楽しめます。
今まで読まなかったのが勿体ないくらい、暑い夏にお勧めです。

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紙の本

何とも悲しいお話

2014/07/10 13:34

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:papanpa - この投稿者のレビュー一覧を見る

今まで京極さんの本は食わず嫌いだったのですが、読んでびっくり、一気に読み終えました。何とも悲しいお話。私はとても面白かったが、好き嫌いの分かれる作家さんではないでしょうか。中学生にはお勧めしないですね。犯人探しをするのではなく、物語、雰囲気を楽しむタイプの小説。

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紙の本

その厚みが愛しい

2002/07/31 19:54

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:郁江 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 彼の本は とにかく厚い…多分 シリーズ第一弾のこの「 姑獲鳥の夏」が1番薄いくらいです。そしてシリーズを重ねるごとに驚くほど分厚くなる。だけど心配はいりません 一度読んで彼の作品 その登場人物にハマってしまえば その本の厚さが愛しくなります。2冊に分けるより 1冊でこの値段の方がお買い得だし 上下巻のように 次の発売日まで 続きを気にして悶々と過ごさなくてすむんです♪

 事件の解決も然るコトながら 私が何より好きなのは京極堂と関口さんのやりとりデス。本当にいいコンビです。

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紙の本

すぐに彼岸に行ってしまう関口君

2001/09/13 13:42

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ちょこらんたん - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ご存知、書店でおもわずだじろく分厚い本の京極堂シリーズ一作目。だが読み始めるとあっという間だ。正統派の推理小説とは違って、怪奇っぽいというかオカルトっぽいところもあり、でも人間にとりついた憑き物を理路整然と落としていく陰陽師の京極堂。
 他に、学生のことから付き合いのある文士の関口や見えないものが見えてしまう探偵の榎木津、刑事の木場修の旦那などなど、これでもかというくらい魅力的な登場人物が目白押し!
 戦後すぐというちょっと古い時代設定が、江戸川乱歩や横溝正史の世界とリンクして、また何ともいえない雰囲気を醸し出している。
 ほっておくとすぐに彼岸に行ってしまう関口を救うのが、親友である京極の役目。頼りなくて、ほうっておけない関口の存在は、このメンバーにとってお姫様(?)のよう。

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紙の本

関君のばかぁ

2001/06/17 02:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:すの - この投稿者のレビュー一覧を見る

 京極夏彦さんは、周囲の人間がやたらと読んでいて(別れた彼とか好きな人の彼女とか新友旧友etc.)、世間では大変評判がよろしい作家さんで、しかも、勧めて「くれない」のである。

 「好みがわかれるところだねぇ」

 とか言われてしまい、その厚さもあってかなり躊躇した後、文庫版で『姑獲鳥の夏』『 魍魎の匣』『狂骨の夢』を読んだ。

 かなり、はまります。

 まず、この小説のジャンルって推理小説でいいのだろうか? 『少年の時間』なんかでは言われていたが、本格物の枠から飛び出た「ハイブリット小説」に近い。

 とくに、この『姑獲鳥の夏』は推理小説と思って犯人探しなんかしてたら全然つまらないのではないかしら? すてきな世界を楽しんだもの勝ちな作品です。

 設定、キャラクターがしっかりしているので世界が自然に読めて、そして読み進むうちに、何となく黒いものが見えてくる。もやもやと…。たぶん、京極堂の言うところの憑き物が見えてくる。作品の中に。そして、京極堂が払って終了…。

 「いろいろやらかしたあげくに、忘却、思い出して鬱」という最高なキャラ、関口君が好きになれないのは近親憎悪かも知れない。

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2009/10/31 15:27

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2003/06/02 00:00

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2003/11/30 10:32

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2004/09/25 02:23

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2004/09/26 03:45

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