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停電の夜に みんなのレビュー

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みんなのレビュー220件

みんなの評価4.0

評価内訳

209 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

人間の美質と尊厳とは

2009/11/05 20:54

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:浸透圧 - この投稿者のレビュー一覧を見る

『停電の夜に』 
個人的に短篇に期待するのは、気を衒う展開より、はっとする機微だ。
胸をつかれ、ため息をつきたくなるような機微をすくい上げられると、
共感や感動へ導かれやすい。その点で、この作品群は弱い。
この短編にしろ、理解はしても共感に至らない。

『ピルザダさんが食事に来たころ』
パキスタンとバングラディッシュの行く末を憂うピルザダさんと
その友である両親を少女の視点で描く。

毎晩、歯磨きのあと少女は、ピルザダさんにもらったチョコを
舌で溶かしながら、彼の家族の無事を祈る。素敵なシーンだ。
最後、ついに解決をみて、ハローウィンの菓子は捨てられる。

チョコを口に祈る場面以外、作中人物らの裕福な描写に邪魔されて
共感しづらい。彼らの祖国で苦しむ人々、米国本国で貧窮にまみれ
暮らす同国人らとのギャップが激しいせいか。
苦しむ人々に言及されても、こちらに迫らないのは、
とりもなおさず作中人物らの安全な立ち位置のせいだろう。

『病気の通訳』
どうも展開の予想がついてしまう。
父親の違う男児がサルに叩かれるシーンは象徴的。
両親の罪を子どもが購わされるといった図か。

『本物の門番』
ここでいきなり貧しい老女が主人公になる。
門番として働きを喜ばれていたが、ある一件で追い出される。
実に容赦ない話。中流の主人公らの結末より桁外れに厳しい。
なにを象徴したいのか。これが現実だと言いたいだけか。

『セクシー』
展開はなかなかユニーク。
女が不倫関係にある男といずれ終ることは想像にかたくないが、
7歳の男の子とのやりとりが、不倫の解消を早めることになる。
ラストの晴れ晴れとしたシーンも良い。

「セクシー」の意味を問われ、男の子がもじもじしたあげく、
「知らない人を好きになること」というくだり、
そして、父と、愛人の話をするくだりは、涙を誘う箇所のはず。
感動させる絶好の場所にもかかわらず、なるほどと思うにとどまり
ぐっとこない。落涙までいかずとも、哀切を読者にアピールする場所で
完遂できないのは、筆力不足ゆえか。

『セン夫人の家』
インドから結婚を機に米国にきた夫人の甘えた郷愁。
それを承知でとりあげ、少年の自立へ落とす。
ここにきて、インドはもういいと感じる。
人種のるつぼの米国で、インドから来たからどうなのだ。
文化が違うからどうなのだという気分になる。

『神の恵みの家』
新婚夫婦が引越した家にカトリックの偶像がそこここにあり、
それをみつけることに喜びを感じる妻と、辟易する夫。
妻は美人で人気者で、と続く。

女が何か特徴的であるとき、加えて美人であることが
いかに力をもつかよく知るのか、こういった設定が多い。
好みの問題だが、正直、白ける。
実生活で、おもしろい女にあまり美人はいないからだ。
深みのある美しさをもつ女ならいても。

この作家の書く美人は見た目の美しさしかもたない。
人を美しいと思う瞬間が、この作家と僕は違いすぎるのであろう。
人の美質はどこにあるか、この作家は知らないし、知りえない。
美しい人の美質がどんなものかも。
だから、作品同様、作中の美人たちも表層的なのだ。

『ビビ・ハルダーの治療』
つまり、おなかの子どもはビビ・ハルダーだったのかもしれない。

この作品群では、女は美人以外、どこまでも醜い女しか登場しない。
極端に醜悪な女を創りあげ、徹底的に貶める。
本作の貶めきられた女は周囲の愛でなんとか自立する。
だからどうなのだ。つまらない。

『三度目で最後の大陸』
インドづくしのなかで、これが一番マシだった。
人間の尊厳に満ちている。他の作品に欠けているものがここにはある。
訳者もこれが一番と書いているが、当然だろう。
インドから米国に渡った男と米国の人々の交わり、妻への愛の芽生え。
ようやくそれなりの重さをもつ作品が書けるようになったということか。

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紙の本

ニュアンスの受け取り方が難しい

2022/11/12 15:48

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みえ - この投稿者のレビュー一覧を見る

当たり前だが、どうしても外国語を訳しているので、まず一旦そこで隔たりがあるのでしょう。なかなかすんなりと話が入ってこない。古い外国の映画を見ているような感覚になった。感情移入もしにくい。

一つ一つの話も、どうという事はないありふれた不倫や出会いと別れのものであり、面白みに欠ける。あとで、すごい賞を取った作品と知り、驚きました。日本人としての自分の感性には合わないと感じた。こういう物が好きな方も多々いらっしゃるとは思いますが、自分には無理でした。

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2004/10/01 01:46

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2004/11/06 18:36

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2004/12/27 03:11

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2005/03/02 17:57

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2005/05/26 22:19

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2005/04/25 20:49

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2005/05/16 01:46

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2005/08/22 20:10

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2005/09/19 17:08

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2005/10/15 11:46

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2006/09/10 12:49

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2005/10/31 12:52

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2006/01/21 18:24

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