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刑務所図書館の人びと ハーバードを出て司書になった男の日記 みんなのレビュー

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みんなのレビュー60件

みんなの評価3.7

評価内訳

60 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

図書館の存在価値と意義を考える本

2012/03/16 19:20

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る

刑務所図書館の人びと アヴィ・スタインバーグ 柏書房

 洋画「ショーシャンクの空に」では、無実なのに殺人の罪をきせられた銀行員アンディがショーシャンク刑務所に収監されたあと、所内に図書室をつくります。映画の中だけの世界かと思っていたらこの本にめぐり会いました。アメリカ合衆国ボストンの刑務所図書室で働いた著者の随筆となっています。彼はあくまで司書であって、刑務官ではないし、受刑者でもありません。
 映画では新入りが鍵をかけられた独房で泣くところから始まります。この本では後半に同じ記述があります。ふつう人間は鍵をかけられた個室に閉じ込められた体験をもっていません。
 守秘義務違反に抵触するのではないかと思うぐらい詳細が記述されていますが、外国のことであり宗教環境も異なるので理解できない部分が多々あります。
 刑務所の設計様式が登場します。日本の城です。収監された受刑者たちは外に出ることはできず、中で詩人になったり画家になったりして詩を書いたり絵を描いたりします。そもそも刑務所の図書室は刑務所職員にとって忌み嫌われる場所です。受刑者たちのたまり場であり、図書その他の備品は武器に代わるものです。
 受刑者に読み書きを教えるところから始めなければなりません。図書館内にちらかるごみ、本にはさみこまれる受刑者同士の「手紙」、多くの受刑者たちが子どもの情緒年齢にとどまっている。
著者は図書室で文学教室を始めます。受刑者たちに本を書かせるのです。なかには才能ある受刑者もいます。しかし行動と言動は普通ではありません。受刑者1000人のうち1人は図書室が必要な人間がいるとあります。

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紙の本

何かを求めてやってきて、何かをみつけて出ていく。

2011/12/16 14:24

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:アヴォカド - この投稿者のレビュー一覧を見る

図書館。
といっても、町中の普通の図書館ではない。刑務所の中の図書館。
いろんなことが町中の図書館とは違っている。
いろいろな事情や性格の受刑者たちがいる。時には駆け引きや緊張もある。本には手紙がはさまれることもあるし、自分の回想録をまとめようとしている受刑者もいる。
しかし、利用者が何かを求めて図書館にやってくるのは、同じだ。(求めているものが違ったとしても)

テレビの料理番組に出ることを夢みてプランを立てる男。
地図に見入り、逃亡を企てているのかとおもいきや、自分の回想録をまとめようと取り組んでいる男。
刑務所の中で、自分がかつて”捨てた”息子を見つけた女。
それこそ人の数だけあるエピソードを、うまく構成している。

また時には規則からはみ出しても関わらずにおれなかったことや、その自分の気持ちも、整理して語られている。
ユーモアもあって、文章も軽快。

利用者が何かを求めてやってきて、何かをみつけて出ていく。
司書である著者にとっても、この図書館はそういう場所だったようである。

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紙の本

ノンフィクションの迫力

2015/11/30 09:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る

フィクションとちがって、完全につながっていく筋や脈絡の通ったストーリーというのはない。かなり分厚い一冊の中、刑務所の中の、それも図書館という特殊な場所から垣間見える受刑者の、たまに刑務官の姿や生活が断片的に描かれる。その断片的な描かれ方こそがいいのだと思う。
リアリティという言葉で表してしまうと軽いかもしれないけれど、現実はひとりの人間についてべったり描かれるものではない。たくさんいる受刑者の中には、もちろん刑期を終えて出て行く人もいれば死刑になっただろうと思わせる人もいる。けれど、著者の見る彼らはあくまで図書館に来ているほんのわずかな時間においてで、でもだからこそ個性雰囲気が強烈に伝わってくる。司書の彼は、刑務官とはちがい何となく馬鹿にされている感じを受ける。でもそのいっぽうで親しみを持たれているところもある。
特に、彼自身が最初積極的に関わっていった風俗関係の男との話。刑務所を出たら本を出すという男の手助けをするが、途中でその危険性に気づき、関わりを避けようとする。だが、結局最後は謝罪してその本の「まえがき」を書くのだ。この行為がいいとか、偽善的であるとか、そういう判断をしたいのではなくて、その「まえがき」をよんで男がとても喜び、母親に見せたいと言ったところが心に残る。
ジェシカという、息子が同じ刑務所に入ってきた受刑者も印象的。息子のために渡す似顔絵のために精一杯のおしゃれをし、けれどその似顔絵は渡さない。著者は、なぜ、といぶかしむが彼女にとってはそうすること自体が自分と向き合う勇気のいる行動だったのだと気づく。
この本の紹介文には受刑者の間でやりとりされる手紙がメインテーマのように書かれていたけれど、それはほんの一部にすぎないように思う。もちろん著者は手紙に興味を持ってそれを保管しようとするけれど、でもこの本のテーマはより深い、根源的なところにある。刺激的で興味深い本だった。

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紙の本

実直な手記

2012/09/05 18:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:いたちたち - この投稿者のレビュー一覧を見る

ストレスによる背中の痛みに耐えながら2年間を勤めた刑務所図書館の若い司書による率直で実直な手記。
全然タフではない。タフではないから、伝わってくるように思う。

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紙の本

いまひとつでした

2016/11/24 19:50

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:igashy - この投稿者のレビュー一覧を見る

邦題にあるように日記に近かった。本の話は出てこない。超高学歴ワーキング・プアの筆者が、内心ずーっと、「俺はこんな仕事には相応しくないのに」と思いつつ刑務所の図書館の係員を務め囚人と触れ合う。文章は自意識過剰で、作中に出てくるC・Cの書いたストリート小説じゃないのかと思ってしまう。

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2011/06/27 21:05

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2011/05/08 10:17

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2011/06/15 17:37

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2012/01/03 19:57

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2011/09/24 00:49

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2011/09/07 16:55

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2011/07/12 09:35

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