紙の本
この物語は人が生きている
2021/05/29 11:33
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投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る
流転の海6部
浦辺ヨネが亡くなる。
ヨネは親戚や兄弟も誰ひとりいない城崎温泉で料理屋を営み、血縁のないムメばあちゃんの世話をしながら、息子の正澄を育てていた。
故郷に背を向けるように海に遺骨が撒かれる。
正澄は千代麿のところに引き取られる。
上大道の伊佐男の血を受け継ぐ正澄のこれからの成長も心配される。
身体も気力も年老いていく熊吾、共に生きてきた事業家達にも自殺する者や病に冒される者もいる。
しかし、伸仁は中学生になり独特の交友関係を広げ、生き生きと大阪の街を走りまわる。
人が生きていく、死んでいく、受け継がれていく、捨てられていく、さまざまなドラマがここには確かなかたちで存在している。
紙の本
待ち遠しい
2015/01/24 19:55
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投稿者:うえぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
第七部・第八部の文庫本発刊が待ち遠しいです。
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すごく楽しみにしていました。伸仁が中学生か…なんだか感慨深く思いました。これからの展開が、楽しみではありますが、一家にとってはつらいことが続くであろうことを思うと複雑な気持ちです。でも、その中で何を見せてくれるのか…やっぱり楽しみですね。
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熊吾が庶民になった。
時代が記憶のある年月に近づく。
あと少しでノブが大学生の年齢に達する。
初作流転の海から32年。4月刊行の第7作、満月の月、楽しみだ。
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伸仁が自我に芽生える頃の話。ヨネの遺骨を撒いた、また雛から育てた鳩を放った余部鉄橋が印象的。14.5.24
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流転の海シリーズは何度読んでもおもしろい、
14年前学生時代から読んで、
また読み返してもおもしろい。
あの時代に生きた強靭な人たちの話、
自分にないだけにあこがれる、
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この頃から自分の父が子供の頃の話を聞いた時代背景がちょくちょく出てきて想像を掻き立てられました。松坂家がこれからどうなっていくのかが楽しみです。
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流転の海第六部。息子も中学生になり主人公一家も、高度経済成長期の波にのっていきます。第六部で、全巻からのつながりももちろんあるけど、ここから読んでも十分面白い。比較的、一家の生活が裕福に落ち着いているので、安心して読めた一巻。あと二巻で終了らしいが、こっからどのように展開していくのかなー。
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宮本輝「慈雨の音」http://www.shinchosha.co.jp/book/130755/ 読んだ。流転の海は第一部の後は未読だったけどこれだけ読んでも成立する。生きる強さと誰かの力または大きな何かによって生かされていることへの感謝。人の優しさと汚さ。宮本輝の滋養のある1文を読める幸せよ。あーこれぞ読書
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昭和34年.伸仁は中学生になった。ヨネの散骨、香根の死、いくつもの別れが熊吾達に飛来する。生の祈りに満ちた感動
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シリーズ全部読んでます。
面白いんですが、登場人物の相関関係とかわからなくなってきました。
相関図とか作ってもらえないでしょうか。
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酔っては女房を殴り飛ばす男が、憲法を、日教組、歌舞伎、俳句、日米安保等々を熱く語る。この熊吾、得体が知れなく、どう理解すれば良いのか?
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漸く私の幼少期から、自我が芽生えてきた時代の描写が多く語られる様になってきた。熊吾、伸仁の表情は闊達だけれど、房江の気持ちは落ち込んでいる様に感じる。
1~6巻迄、わき目も振らず読んできた、次にどういう展開があるのか楽しみ半分怖さ半分。
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どこまでが輝さんなのだろう。
どこまでが伸仁なんだろう。
宮本輝さんの生い立ちを漁りたくなってきた
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全巻完結と聞き何年ぶりかで復活再読。大阪に戻りモータープールの管理人として働く松坂熊五一家。
余部鉄橋からのヨネの散骨、飼犬ムクの出産と仔犬ジンベイの世話、伝染病にかかった飼鳩の世話、再び余部鉄橋からの解放。日々成長する伸仁の言動に心震わせられる。