東京編『おとな旅 プレミアム』編集部が選ぶ旅本

昭和の風情に思わず、「懐かしい！」と思う、食味エッセイ。 銀座の洋食、 近江の懐石、浅草の蕎麦、三条木屋町の鮨・・・。歴史の変動を経てもなお変わらない職人のこだわり、そして人情。いつの間にか忘れられていた居場所をきっと見つけられる。

東銀座と言えば大改装を終えた歌舞伎座が有名。この本は歌舞伎七大名家の興亡を追い、役者たちが築いた歴史を追う一冊。市川團十郎はなぜ特別扱いをされるのか、かつて栄華を極めた二人の中村歌右衛門の戦略とはどのようなものだったのか等、明治から現代まで時系列順に歌舞伎の世界を事細かに解説する。

山本周五郎の江戸もの作品を通し、本来の日本人の姿を探り出した本です。江戸の町人たちからは、ほんの50年前の日本人の暮らし、価値観が見えてくると同時に、今現在を生きる私たちに通じるものも感じられます。一瞬ふと立ち止まり、日々の生活を見直したくなる一冊です。

2016年、ル・コルビュジエの手がけた上野の国立西洋美術館が世界文化遺産に登録されました。本書ではたくさんのカラー写真を見ながら、彼の思い、建築の特徴や魅力について知ることができます。初めて読むル・コルビュジエについての本として、これから西洋美術館を訪れる方にも、既に訪れた方にもお薦めです。

東京の魅力とは、エンターテインメントやアート、食、建築の最先端と、伝統の街並の癒しが共存するカオスにある。そのカオスへのアクセスを、分かりやすいエリアマップで示しつつ、東京駅・丸の内、銀座、六本木、恵比寿・代官山、お台場、渋谷、青山・表参道・原宿、新宿、池袋、上野など東京を代表する街のガイドを網羅。