サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. ブックツリー
  3. 芸術・アート
  4. 美術館へ向かう電車の中で読む本

美術館へ向かう電車の中で読む本

絵画の技法や、新たな鑑賞の視点を身につければ、絵を見る目線も変わってくるだろう。美術館に行く前に、そして向かう電車の中でも読みたい、見て楽しく、読んでためになる本を紹介する。

198
お気に入り
15217
閲覧数
Myブックツリーを見る
Myブックツリーに追加すると、気になるブックツリーをまとめて見ることができ、とても便利です。さらに、hontoトップで関連したブックツリーが表示されるようになります。

  • 本書は、アートと食とのマリア―ジュだ。数々の名画を残した画家たちが口にしていた何気ない日々の食事から、特別な意味をもつ料理までを紹介している。ヴィンセント・ヴァン・ゴッホのジャガイモのスープ、ポール・ゴーギャンのジャム入りデザートオムレツ、ヨハネス・フェルメールのひき肉のローストレモンソース、そして歌川国芳の海老天。メニューはどことなく画風と重なり合うものがある。食事好きでアート好きであれば、買わないという選択はない本だ。美術館の展示に合わせて、その画家が食べたものを昼食のヒントにするのも楽しいだろう。

  • 西洋絵画独特の約束事が詳説されており、美術館めぐりには必携のサブテキストである。たとえば、純潔や権力の象徴であるアイテム”百合”を、ロセッティの「受胎告知」やリゴーの「ルイ14世の肖像画」などの図版を見ながら理解できるという構成になっている。鳩は平和(ヴィーナス)、壺はパンドラ、天秤は公平など、よく知られている象徴もあるが、蝶は魂、竜は悪と異教、鳩は聖霊などは、絵を見ながら説明を読むとよくわかる。こうした約束事を覚えておくと、今までただの風景画と思って見ていた絵がじつは強烈な風刺画であったり、明るい色彩なのにテーマ自体が異常に暗い理由がわかったりと、目だけでなく頭でも絵画を見られるようになる。美術館で新しい発見に出会えるだろう。

  • 色彩について理解していないと、どんなに素晴らしい名画を眺めていても、「きれいな色」としか言えない。それでは少し物足りないと思ったら、本書を手にとってみてほしい。著者は色彩学の研究者だ。本書は、絵の中から色彩を拾って説明しているため、見事なまでにわかりやすい。ターナーの赤はコチニール・レーキ、セガンティーニの輝きはカドミュウム・イエローといったことが一目瞭然だ。使われている色は何色なのか、なぜその色がそう見えるのか。本書を一読すれば、画家がどのような意図でその色を使ったのかがわかる。

  • 風景画をテーマにした技法解説書である。サブタイトルにあるように、20のメソッドを構図、形、色の3章に分けて説明する。たとえば、構図の章では「中心型」「囲む型」「散開型」など6つのメソッドを設定し、ブリューゲル、セザンヌ、北斎、デュフィなど多数の名画を取り上げながら解説する。囲む型では樹木で囲む、湖湾で囲む、門で囲む、小径で囲むなど、巨匠たちがどんな意図でそうした構図を使っているかよくわかる。絵を描く人だけでなく、絵を見る人も楽しめるテクニック解説書である。

  • 著者は、大和絵を思わせながら近寄ってみれば暴走族やロボットが描かれていたりする、時空や常識を超越した日本画を描く、現代日本を代表する画家だ。本書はその著者が、鳥獣戯画、洛中洛外図、天橋立図、近代日本画など、中世から明治にかけて日本の絵師・画家たちが描いてきた作品の数々を読み解いていく本である。書名にある「ヘンな」という言葉は、”えらい奴がいたものだ”という驚きの念を込めた、絵の先達たちへの著者なりの讃辞とも読める。本書はすぐれた芸術批評にもなっており、著者は本書によって、画家としては初めて小林秀雄賞(第12回)を受賞している。

1955年北海道生まれ。元日本マイクロソフト代表取締役社長。1986年マイクロソフト株式会社入社。1991年、同社代表取締役社長に就任。2000年に退社後、投資コンサルティング会社「インスパイア」を設立。現在は、書評サイトHONZ代表も務める。『2040年の未来予測』(日経BP)など著書多数。

ブックツリーとは?

ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?

テーマ募集中!

こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?

お問い合わせ

著者・出版社様などからブックキュレーターの応募などは、お問い合わせフォーム 「ご意見・ご要望」からご連絡ください。

お問い合わせする

テーマ応募フォーム

こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。

ご応募ありがとうございました。

閉じる

このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?

※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。

コメントを入力するにはログインが必要です

人気のブックキュレーターがおすすめ本を紹介! PICKUP!ブックキュレーター

×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。