ブックキュレーター西内啓
データで世界を変えた人々
ビッグデータという言葉が注目されるようになってから時間がたちましたが、日本の社会はまだデータを活かしきれていません。今回は私の専門であるビジネス以外にも、様々な分野で「データを使って世界を変える」ことに成功した、先人達のストーリーを学べる本をご紹介しましょう。
【丸善日本橋店フェアー/書籍によるビジネス講座『日本橋ビジネススクール』ブックツリー】
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統計学や機械学習の本を読んでもビジネスに活かせないのは経営学的視点が欠けているから、という場合が多いようです。本書は欧米の経営学者たちの英知に触れながら、それらをどう自分たちの会社で応用すればいいか、というやり方についても述べています。
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少子化対策も貧困対策も、さらには日本がこれからどう経済成長を遂げるかという点についても、データに基づけば「もっとこうすればいいのに」という方策が多々示唆されます。本書は私が行政関係の仕事で学んだ、こうした問題への先人たちの成果を紹介しています。
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データの活用というと「株や為替で成功できないか?」と多くの人が考えますが、そう簡単な話ではありません。しかし、全く不可能というわけでもありません。本書では物理学者である著者が、この無謀な挑戦に少しだけ成功した先人達の歴史を紐解きます。
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オークランド・アスレチックスの躍進を描き、映画にもなった『マネー・ボール』以後も、野球におけるデータの活用は大きな進歩を遂げています。本書はもう1つの弱小球団、ピッツバーグ・パイレーツの再生を、データと人間の双方に焦点を当てて解説します。
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数学で犯罪を解決する
キース・デブリン(著) , ゲーリー・ローデン(著) , 山形 浩生(訳) , 守岡 桜(訳)
FBIやCIAは最新の数学や統計学を駆使して捜査をしています。本書はドラマ『NUMBERS 天才数学者の事件ファイル』の監修も行う数学者たちが、ドラマのエピソードとともに「どんな分析手法が、どう犯罪の予見や解決に役立つのか」を語っています。
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健康、環境問題、犯罪……こうした問題の多くは地域の住民の行動が「ほんの少しだけよく変わる」ことで解決することができます。ではどうすればそれは実現するのか? 本書の内容が、マーケティングの大家、フィリップ・コトラーにからの答えです。
ブックキュレーター
西内啓東京大学大学院医学系研究科医療コミュニケーション学分野助教、大学病院医療情報ネットワーク研究センター副センター長、ダナファーバー/ハーバードがん研究センター客員研究員を経て、(株)データビークルを創業。自身の経験を活かしデータ分析支援ツール「Data Diver」の開発などを行う。
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