ブックキュレーター岡本裕一朗
いまこそ哲学が世界に必要だ
世界は今、数百年単位の時代を画すような転換期にあります。この歴史的なパラダイムシフトの時代に、哲学者たちは何を考え、どのような問題を提起しているのでしょうか。従来の常識を覆すような議論を、ぜひ体感してください。
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いま世界の哲学者が考えていること
岡本裕一朗(著)
世界で現在活躍中の哲学者たちが、いま何を考えているかを、具体的な問題に応じて概観した本です。21世紀の哲学の状況を知るために最初に読み、そこから参考文献などを手がかりに、問題を深めることができるでしょう。
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グローバリゼーション・パラドクス 世界経済の未来を決める三つの道
ダニ・ロドリック(著) , 柴山 桂太(訳) , 大川 良文(訳)
イギリスのBrexitやアメリカのトランプ旋風をはじめ、世界では現在、従来のグローバリゼーションに対する大きな揺り戻しが起こっています。こうした状況なので、「グローバリゼーション」にどう対処するか、じっくり考える時期かもしれません。
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日本で最初の翻訳版が出たときは、別のタイトル(『ポストヒューマン誕生』)で、それほど話題になりませんでした。ところが、その後、人工知能の目覚ましい発展によって、著者が説く「シンギュラリティ」に一躍注目が集まりました。
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フランスで「シャルリー・エブド事件」が起きたちょうどその日に、フランス発売された近未来小説で、事件を予言するような内容のため、瞬く間にベストセラーになりました。フランスで、イスラム系の大統領が誕生する、というシナリオは単なるフィクションとは言えない状況になりました。
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社会システムとして数百年続いている資本主義は、今後どうなるのでしょうか。重大な危機が何度も訪れながら、いまだに命脈を保っている資本主義は21世紀にも存続するのか、それともポスト資本主義が到来するのか、考えてみるいい機会です。
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脳のなかの倫理 脳倫理学序説
マイケル・S.ガザニガ(著) , 梶山 あゆみ(訳)
20世紀末の脳科学の発展とともに、人間の行動について従来の常識が覆りつつあります。「よいか悪いか」という道徳的判断や、犯罪などの反社会的な行動は、現在では脳の働きと切り離しては理解できなくなりました。この研究がどこへ導くのか、そのヒントが本書で論じられています。
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複製されるヒト
リー・M・シルヴァー(著) , 東江 一紀(ほか訳)
SFのように、バイオテクノロジーが可能にする近未来を描いています。著者は、遺伝生物学が専門ですので、荒唐無稽な空想とはいえません。人類(ヒト)の未来を考えるには、一度は考えておくべき問題が論じられています。
ブックキュレーター
岡本裕一朗1954年生まれ 現在玉川大学名誉教授。西洋の近現代哲学を研究していますが、哲学を含め学問の多様な分野に関心があり、領域横断的な研究をしてきました。そのため、著作も剛柔取り混ぜ、さまざまなテーマについて論じています。モットーにしているのは、できるだけ分かりやすく書くことですが、そのために重要な論点を省くことはしないよう努めています。また、どのテーマを論じても、必ず現代にとってどんな意味があるのか、たえず問い直しながら書いています。今回の『哲学と人類』は、5年前に出版した『いま世界の哲学者が考えていること』(ダイヤモンド社)の続編として構想された渾身の一冊になっています。
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