ブックキュレーター映画プロデューサー 叶井俊太郎
藤子不二雄Aのベストまんが5冊!
『ドラえもん』など誰でも知ってる国民的漫画家ユニットというかコンビの藤子不二雄。だがオレはどちらかというと安孫子素雄のダークな雰囲気なマンガが好きだ。そんな安孫子さんのマンガベスト5がこの5冊!
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新宿の骨董品屋「変奇堂」の孫息子の中学生・変奇郎がたまたま出会った他人の秘密や悪行を見つけ、口止め料として法外な金を相手に請求書として出して金を巻き上げるんだが、こう書くと変奇郎が悪者みたいだな。ホントは悪い奴に金を巻き上げて復讐してるわけだが、相手が金を払わないと「ドーン!」とナゾの魔力を相手にかけて殺してしまう!ストーリーは読み込むと崩壊してるがそれが面白い!
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いじめられっ子の魔太郎がいじめっ子に復讐するストーリー展開は気分爽快!子供時代に何度も読み返してハマったマンガのひとつ。いじめられっ子が実は最強に強いというありそうでなかった話は全国のいじめっ子たちはかなりシビれたのでは?
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50、60代には大橋巨泉のテレビ番組「ギミア・ぶれいく」内でのアニメの方のイメージが強いと思われる。オレもリアルタイムで見てたし。もともとは「黒いセールスマン」だったかな。なにか悩みがありそうなサラリーマンに話を聞いてやるが、条件として約束を交わす。が、約束を破ると「ドーン!!」と喪黒福造にやられ殺されてしまう!かなりシュールな話しだが面白い!しかし、藤子不二雄Aのマンガの主人公はみんな「ドーン!!」とやるなあ。
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ゴルフに興味のない子供たちもこのマンガは読んでた人は多いのでは?オレも読んでたし。主人公の猿が賭けゴルフでプロのゴルファーたちに勝負を挑み、勝ち続けるわけだが、猿は野生児という設定でどこでも裸足!高級ホテルでも裸足という徹底ぶり。服もボロボロという見た目はかなりインパクトある。というか賭けゴルフで儲かってると思うんだけどなあ。猿がホントのプロになって終了というのも潔くていい!
ブックキュレーター
映画プロデューサー 叶井俊太郎(株)サイゾーTOCANA編集部 配給宣伝プロデューサー。『キラーコンドーム』などのホラーコメディ映画から、日本でも大ヒットした『アメリ』まで幅広い買い付けと宣伝をプロデュース。ピクトアップ、日刊サイゾーなど雑誌連載コラム多数。主な著書に映画評論家江戸木純氏との共著『映画突破伝』、『ビッグヒットは五感でつかめ!』、奥様で漫画家の倉田真由美氏との共著『ダメになってもだいじょうぶ—600人とSEXして4回結婚して破産してわかること』など。ノンフィクションやコミックを中心に1,000冊を超える本を所有。気になる本があれば片っ端から購入するクセがあり、自宅の本棚には本が日々増加中。
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