ブックキュレーター杉田浩章
変化を見極め、生み出し、楽しむ力をつける
環境変化がかつてないほど激しいいま、多くの人々が取り残されるのではないかと不安を感じている。元来、人は過去の経験にすがって、やり方を変えたがらない存在だ。そんな後ろ向きなマインドセットを変え、先が見えなくても自らの目標に向かって挑戦し続けるためには何が大切なのか。ここで取り上げた5冊から感じ取ってほしい。
- 31
- お気に入り
- 2888
- 閲覧数
-
BCGに入社した当時、先輩から薦められて読んだ1冊。見えない変化の予兆を感じ、パラダイムを変えるのは、常にアウトサイダーたちだ。彼らをどう生かすのか、そしてどうすれば自らもアウトサイダーの視点を持てるのか。いまでも多くの気づきを与えてくれる。
-
破壊的なイノベーションが起こると、思いもよらなかった非連続な変化が起きる。そのとき、過去の成功体験はむしろ足かせとなる。そのメカニズムを明らかにしたのが本書だ。業界構造を覆すディスラプターたちが次々と現れるいま、このコンセプトを理解することはより重要性を増していると言えるだろう。
-
夢を追い続ける羊飼いの少年の冒険に、勇気をもらえる1冊。先が見えなくとも、自分を突き動かし、とにかく歩みをとめないこと。困難な旅で起こるできごとの1つ1つに意味があり、それを注意深く自分のものにしていくこと。冒険を楽しむこと。心に刻んでおきたい学びがたくさんある。
-
日本という環境にどっぷりつかっていると、日本を客観視することは難しくなる。世界の中心ではない辺境にいるからこそ生まれた、日本人のふるまいのパターンを知っておくこと。そしてグローバル化の進展する世界だからこそ「日本的」なものへの理解を深めることは、非常に意義深いことである。
-
どれだけ精緻に事業モデルを構築し、成長を実現したビジネスであろうと、必ず衰退の波は押し寄せる。こうした兆候をいち早く察知し、新たな成長へつなげるには何をすればいいのか。本書の後半で解説したリクルートの「変化への対応力」は、多くの企業にとってヒントになるだろう。
ブックキュレーター
杉田浩章ボストン コンサルティング グループ日本代表。東京工業大学工学部卒。慶應義塾大学経営学修士(MBA)。株式会社日本交通公社(JTB)を経て現在に至る。消費財、自動車、メディア、ハイテク、産業材等の業界を中心に、トランスフォーメーション、グローバル化戦略、営業改革、マーケティング戦略、組織・人事改革、グループマネジメント等のコンサルティングを数多く手掛けている。著書に『リクルートのすごい構"創"力』『BCG流 戦略営業』(以上、日本経済新聞出版社)、監訳書に『なぜ高くても買ってしまうのか』『なぜ安くしても売れないのか』(以上、ダイヤモンド社)がある。
ブックツリーとは?
ブックツリーは、本に精通したブックキュレーターが独自のテーマで集めた数千の本を、あなたの"関心・興味"や"気分"に沿って紹介するサービスです。
会員登録を行い、丸善・ジュンク堂・文教堂を含む提携書店やhontoでの購入、ほしい本・Myブックツリーに追加等を行うことで、思いがけない本が次々と提案されます。
Facebook、Twitterから人気・話題のブックツリーをチェックしませんか?
テーマ募集中!
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを募集中です。あなたのリクエスト通りのブックツリーが現れるかも?
テーマ応募フォーム
こんなテーマでブックツリーを作ってほしいというあなたのリクエストを入力してください。
ご応募ありがとうございました。
このテーマにおける、あなたの”6冊目の本”は?
※投稿された内容は、このページの「みんなのコメント」に掲載されます。
コメントを入力するにはログインが必要です