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見えている世界がすべてじゃない!?「眼」の不思議を知ることができる本
自分の眼に見えているものが世界のすべてだ、と私たちはつい考えてしまいがちです。しかしその世界像は、「眼」という小さな器官から生み出される数ある幻想の一つに過ぎない、ということもできます。たとえば、人間と動物では見えている世界は大きく異なっています。眼とは、見るとはなんなのか?それを考えるきっかけになる本を紹介します。
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生物が爆発的に進化をとげたカンブリア紀。そのカギは「眼」の誕生にありました。およそ5億4400万年前、眼という器官は存在しませんでした。だけど生物たちは光を得たことで、一挙に多様化していったのです。では、眼はなぜそれほど生物にとって有用だったのか?その謎について詳細に精査し、解き明かしたのが本書です。
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哺乳類、爬虫類、鳥類、昆虫など、この絵本に載っている生物たちの目の部分をめくると、人間の視覚とは大きく、あるいは微妙に異なる世界が現れます。色のない世界、形のない世界、見えすぎる世界、一つに統合されない世界、動くものだけがよく見える世界など、そこにはさまざまな世界が広がっています。ありそうでなかった仕掛け絵本です。
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目が見えない代わりに見えてくるものとはなんなのか?目の見える人が想像するだけでは決してたどり着けない世界、それを知るために本書があります。目の見えない人たちの談話をもとに、見るとは何かを根本的に問い直しています。「心の眼」とよく言うように、見るとは目を使った行為だけを指すのではないのだと思えてくるでしょう。
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