地図・地理屋が（悔しいけど）おススメする、地理を楽しく学べる本Part2

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地図の使途は道を調べるだけではありません。この本のように「コンビニの出店戦略」「工場立地の特徴」などのデータを地図上に表してみると、様々なことがわかります。他に「人口が１人増えるのに要する時間」や「消滅可能性都市」など、あらゆるものを地図化。「地図の有用性を示してくれてありがとう」と感謝してしまう。

地形図を片手に筆者が実際に訪ねた“聖地”を次々に紹介。「ブラタモリ」でもおなじみの「扇状地」や「河岸段丘」、地図を作る上で重要な「日本水準原点」などを巡る。地図にまつわる知識を楽しく学べる地図学の入門書。特に注目してしまうのは「第2部：地理教科書の聖地編」。教科書に出てくるあの地形を詳しく解説している。

高等学校レベルの地理を「もういちど学びなおしたい」時に、頼りになる本。前半の「さまざまな地域」では地域ごとの章立てになっており、読み進めていくとやはり地理と歴史とは切り離すことのできないものだと感じる。「歴史の山川」と言われる山川出版社さんが出版する地理の本だからこそかもしれない。

まさか地図が食べものになるとは・・・地層ムース、等高線ケーキなど想像もしなかった形で地形が表現されています。これまでの少々お勉強的な地理から離れ、「地図ってなんだかキレイ」という美術的な目線から地図について語られています。これは地理ど真ん中の人間からすると全くの新しい視点！そうか、地図って美しいんだ！

旅行は好きだけど地理のお勉強はちょっと・・・という方に最適かも知れません。とにかく写真がたくさん掲載されている、もともとは高等学校向けの地理資料集です。“NOW”という書名の通り、“世界のいま”の情報が満載です。もちろん気候・地形などから、産業まで地理について学べ、大人の学びなおしに最適です。