魂を揺さぶる人間描写といえばこの人！木原音瀬による切なくて泣けるBL小説

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木原音瀬の代表作と推す声も多いBL小説です。週末女装が趣味の松岡と、彼のピンチを助けた寛末、2人の思い込みやすれ違いを軸に話が進みます。男だから、女だからと、固定観念にとらわれていた気持ちを丁寧に追う描写に、息苦しいほどの切なさがあります。

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痴漢の冤罪で実刑判決を受けた堂野は、雑居房で喜多川という男に出会います。人間関係を「取引だ」と言い放つ喜多川に堂野は、友人としての情を教えていきます。愛し愛されることの深さを教えてくれる、BLというジャンルに留まらない評価を得た小説です。続編の『檻の外』と一緒にお楽しみください。

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父親の借金の返済でその日食べるものに困るほどの生活をしていた十亀は、ふとしたきっかけで同級生の二宮と仲良くなり、恋に落ちます。しかし、そんな幸せも長くは続くこともなく・・・。『キャッスルマンゴー』というコミックの10年以上前の出来事を描いており、両方読むと、１人の男の人生を併走しているかのような気持ちになるでしょう。

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過激な描写、性悪な人間。ほのぼのとした可愛らしいBLとは対極にある木原作品そのもので、傷つけ合う男たちのストーリーに打ちのめされることでしょう。好きだ、大事だ、愛している、というかたちの恋愛ものではなく、憎しみ合うこともまた愛なのだ、と教えてくれます。執着し合う2人の話が好きな人は、ぜひ読んでみてください。

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三部作「COLD」シリーズの1冊目です。記憶喪失の男・透と、透の友人だと名乗る男・藤島を中心に話が進みます。絡み合う過去と現在、そして透の記憶喪失の原因とは・・・。2人を襲ったつらい過去や藤島の人生についても、続巻でゆっくりと語られていきます。腰を据えてじっくりと読みたい長編です。