心身ともにぐったり。疲弊するほど重い展開が魅力のトラウマ系BLコミック

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お人好しの新井、チンピラの菊池、やくざの情婦・須藤の三角関係を描いたBLコミック。どう転んでも「誰も幸せにはなれない」、そんな結末を想像してしまうような物語です。心理描写、肉体描写ともに痛く苦しい表現が多く、「罪」や「罰」に対して深く切り込んだ展開で、読み手も心にかなりのダメージを受けるでしょう。

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美少年の光と、光の義兄である春樹が織りなす愛憎劇。光は春樹に「逃げるなら親に話す」と脅すことで、2人の関係は歪なものへと変化していきます。「これ以上最悪なことは起こらない」と考える春樹の思惑とは裏腹に、物語が進むほどに起こるのは「最悪」な出来事ばかり。2人の選択する苦しい結末が胸に残ります。

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美容師同士の甘いラブストーリーと見せかけた、究極にサイコパシーなBLコミック。笑吉が勤める店で福介が働き始めたことから物語は転がり始めます。どんでん返しに次ぐどんでん返し、どんどん高まってゆくスピード感と緊迫感に息が詰まります。上下巻で完結するのですが、読み終えるのにはかなりの体力を要します。

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壱河光夫と市川光央、2人の「いちかわみつお」の運命を追ったBLコミックです。「片割れ」としてお互いを強く必要とし、異常なまでに相手に心酔し、依存する、そんなゆがんだ愛の形が描かれています。いくらページを捲っても彼らの汗や血のにおいが立ち込めているようで、読了後はきっと大きなため息をつきたくなります。

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孤独な御曹司と使用人のレトロでダークな主従関係が描かれています。読み進めるほどに抜け出せなくなるような、怪しい魅力を持つ物語。およそ一般人が想像するような「幸せ」など、どこにもありません。泥沼にずぶずぶとはまっていく主人公のように、読者も自分の身に毒を塗り込まれているような気分になるはずです。