ブックキュレーターhonto編集員
みっともないのに、美しい。不器用すぎる男たちの恋を描いたBLコミック
「あなたは器用ですか?」と聞かれた時、すぐに「イエス」と答えられる人はなかなかいないでしょう。だからこそ、私たちは不器用なラブストーリーに惹かれてしまうのかもしれません。人間臭く、みっともない2人が下手くそな想いをぶつけ合う。そこに一瞬見えるまっすぐな想いは、なぜだかとてもキレイで、美しく見えてしまうものです。
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桐谷佳乃、ゲイ、30歳、恋愛経験なし。クリスマスに意を決してゲイバーに出かけた佳乃は、美しい銀髪の青年・ロウと出会い、一夜をともにします。恋はいつも「される」側でダサいことはしたくないロウと、一歩踏み出せない佳乃。こじれにこじれる2人の関係にヒントをくれる同僚や、ゲイバーの仲間がいい人ばかりなのもポイントです。
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幼い頃のトラウマを持つ主人公・青鬼と、恋愛は面倒だからしないというポリシーの天獄。青鬼のトラウマからくる欲望を暴きもてあそぶ天獄ですが、実は彼もまたトラウマを持ち、青鬼への好意をうまく処理することができません。不器用という言葉では片づけられないほどの2人のやりとりは、最後の最後までハラハラさせられます。
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主人公・恭一のことを好きすぎるあまりに強烈な感情ばかりぶつけてしまう今ヶ瀬と、そんな今ヶ瀬+数々の女性に流される恭一とのラブストーリー。決してスマートとはいえない2人の姿に「もっとうまくやれるだろうに・・・」と考えてしまいますが、この人間臭いみっともなさが、恋愛や愛情について考えさせてくれます。
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主人公・圭は、行きずりの相手・ユウとの一夜を忘れられずにいます。圭はユウの前で別の男を抱いたり、もう会わないと言ってみたりとかなりの曲者ですが、ユウもまた恋をするのが怖いと圭を翻弄。圭は作中で「恋は汚れている」と回想しますが、汚れていると自覚しているからこそ、2人の姿が美しく見えるのかもしれません。
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教師と生徒の「絶対に叶わない恋」を描いたBLコミック。2人は「子どもだから・生徒だから」「大人だから・教師だから」という想いで見事にかみ合わず、すれ違ってしまいます。お互いにスマートに対応しようと努力するあまり、返って不器用に接してしまう2人の姿は目を塞ぎたくなるほど。静かで美しいハッピーエンドのお話です。
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