ブックキュレーター国士舘大学政経学部教授 助川成也
「アジアの時代」の市場開拓に役立つ本
少子高齢化、人口減少が止まらない日本。その中で進退をかけて、海外に活路を見出そうとする中小・零細企業も出てきています。2020年代、「『アジアの時代』が到来する」(フィナンシャルタイムズ紙)。これはすぐそこまで来ている「現実」です。アジア市場開拓の成否は、企業の命運を左右します。この「アジアの時代」を生き抜くために不可欠な本を選びました。
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海外市場開拓を目指す中小企業が増えています。その際の壁は言葉だけではありません。ビジネス相手の真意がわからず、戸惑うことも。本書では国ごとの文化、慣習、思考などの違いが可視化され、日本人と何が違うのかが一目でわかります。「異文化」を理解し、交渉に臨むことが出来れば、確実に成功に近づきます。
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2020年末、RCEP(地域的な包括的経済連携協定)が署名されました。巨大市場「中国」との初めてのFTAです。18年には11カ国による環太平洋パートナーシップ協定(TPP11)も発効、日本は自由貿易(FTA)の先頭を走っています。輸出環境が激変した今、海外戦略をもう一度見直す時期に来ています。
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中小企業の海外市場開拓には「貿易実務」が不可欠です。海外市場に深く食い込むには、輸出を商社任せにするのではなく、自ら貿易に乗り出すことが肝要です。その中で、貿易の仕組みや体系、更には自由貿易協定(FTA)や経済連携協定(EPA)の実務を網羅的かつ分かりやすく解説したこの本が、羅針盤になるはずです。
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「アジア=途上国」とのイメージを覆す一冊。高い経済成長を続けるアジアでは次々とメガシティが出現、そこには一国のGDPでは測れない「旺盛な消費意欲を持つアジア」が映し出されます。格差拡大や社会不安などが残る中、アジア市場開拓の戦略構築に参考になる一冊です。
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東南アジアでビジネスをするには、各国の歴史、そして政治的背景の理解が不可欠です。相手を知るには、まずその国の成り立ち、歴史、そして現在に至る政治的系譜を押さえておく必要があります。アジア地域研究の第一人者による解説は、事業展開国の市場を理解する上で、大いに参考になることでしょう。
ブックキュレーター
国士舘大学政経学部教授 助川成也国士舘大学政経学部教授。1969年栃木県生まれ。九州大学大学院経済学府博士後期課程修了、博士(経済学)。中央大学経済研究所客員研究員、亜細亜大学アジア研究所特別研究員、国際貿易投資研究所客員研究員等。専門は東南アジア経済、FTA等の通商戦略。 1992年より20年にわたりジェトロ(日本貿易振興機構)にて東南アジア関連業務に従事し、2017年に国士舘大学へ。企業向け講演も多数行う。共著書に『ASEAN経済共同体と日本』『日本企業のアジアFTA活用戦略』(共に文眞堂)、『アジア太平洋地域のメガ市場統合』(中央大学出版部)、『ASEAN経済共同体―東アジア統合の核となりうるか』(ジェトロ)など多数。
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