ブックキュレーター文筆業 矢内裕子
美大漫画にハズレ無し! 笑えて、泣けて、心が動く――美術を学ぶ若者たちの青春群像
書店に棚がないのが不思議なほど、名作ぞろいなのが美術大学を舞台にした、青春群像漫画の数々だ。「美大漫画にハズレなし」と言いたいくらい、面白い作品が集中している。「才能」「表現」「いかに生きるか」など切実な問題について、笑って泣いて、いつのまにか考えているだろう。
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作者は多摩美術大学出身で、幻想的なアニメーションやイラストも発表しているアーティスト。東京・阿佐ヶ谷に住む、NY帰りの漫画家・A子を主人公に、NYにいる現在の彼と腐れ縁の元彼とのこじれた関係をコメディタッチで描く。A子の美大時代の出来事、友人たちが繰り広げるテンポの良い会話、深い洞察などネームも魅力的だ。(全7巻)
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現在300万部を突破、連載中の大人気美大漫画だ。そつなく高校生活を楽しんでいた主人公が、絵を描くことにめざめ、東京藝大をめざす。日本の美大受験事情から、具体的な絵画の技術・技法についての解説もあるので、美術入門としても読める1冊。(10巻〜)
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人気漫画家、東村アキコの自伝的エッセイ漫画。漫画家になるまでを描く女性版『まんが道』でもあり、高校生時代の著者を厳しく指導した実在の絵画教室の恩師についての回想でもある。作中で繰り返される「描け!」という恩師の言葉が、読者の胸にも残るだろう。(全5巻)
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アニメ化、映画化もされた、美大漫画の金字塔。みんなが誰かに片思いをしている切なさと、「表現すること」の喜びと苦悩を描く。愛すべき登場人物、シリアスなテーマに入ってくる、著者ならではのギャグセンスも癖になる。美大漫画が初めてという読者にもオススメのシリーズだ。(全10巻)
ブックキュレーター
文筆業 矢内裕子文筆家ときどき編集。東京都文京区育ち。出版社で書籍編集者として勤務後、独立。担当した本に角田光代『古本道場』、三浦しをん『三四郎はそれから門を出た』、いとうせいこう『ボタニカルライフ』など多数。著書に『落語家と楽しむ男着物』、萩尾望都さんとの共著『私の少女マンガ講義』がある。現在、橋本治さんへのインタビュー集を準備中。note:https://note.com/yanaiyuko
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