ブックキュレーターhonto編集員
人を描写する力が天才的。カリスマBL作家・おげれつたなかのコミック
カリスマBL作家・おげれつたなかの特徴は、綿密に練り上げられたキャラクターとストーリー。人間が抱く心の闇や性癖、葛藤といったナイーブな一面を、繊細かつ鮮烈に描写します。共感性を揺さぶるあまり、読んでいるとしんどくなるダウナー系BLの名作を数多く発表しています。BLというジャンルの深みに触れたい方は、ぜひ手に取ってみてください。
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ダウナー系BLの新境地。主人公の千紘は、金も家もないまま、行きつけのバーでド好みの男・ケイトに出会います。いい雰囲気になりホテルに向かうも、突如電マでボコボコに殴られ、気づけばゴミ捨て場に放置されていました。その後、再会した2人は・・・。社会の底辺で生きる意味を見つけていく2人に、目頭が熱くなるでしょう。
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専門学校時代、天才型で才能あふれる要と、努力型で優秀な成績を収めていた三咲。プログラミングやゲーム制作に対する熱量から少しずつ距離が近くなる一方、三咲は天才型の要の卓越した能力に嫉妬を覚えるようになり・・・。恋愛の障壁になる才能に対する嫉妬や憧憬、葛藤の描き方が秀逸。人間らしさが光る名作です。
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緒方はクラブで、客の1人であるサヤと出会います。サヤはいつも違う女を連れたギャル男で、正直苦手なタイプでした。しかし、サヤに金を貸したお礼ということで振る舞われた朝食はとても丁寧で・・・。苦手意識のあった相手に惹かれていく描写、切ない言葉が胸に刺さる、夜と昼のギャップを上手に描いたBLコミックです。
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ちょっとおバカでかわいい3組の恋愛模様を描いた短編集。カフェ店員の真木は、32歳童貞処女にして初彼ができます。相手は一回り歳下のグイグイ系大学生で、スキンシップも積極的。もしかして、恋愛経験豊富と勘違いされているのでは?とヒヤヒヤしていると・・・。感性をくすぐるライトなストーリーばかりで、読みやすさも抜群です。
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おげれつたなかの代表作の一つとして名高い一冊。陰キャな高校生だった鈴木は、当時やたらと絡んできて鬱陶しかった鷲沢夏生と数年後に偶然再会し、なんと告白されます。昔の報復をしてやろうと思い立つものの・・・。表題作のほか、別冊で人気作ともつながる「ほどける怪物」も切ない!不器用な恋が染みるはずです。
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